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切貼民話@山梨県笛吹市「山梨岡神社」

山梨県を主なフィールドとして行なっている切貼民話。

今回は笛吹市にある山梨岡神社を訪れた際に創った切貼民話を紹介します。

山梨岡神社のみどころ、そして夔神に会いたかった…

山梨岡神社は「やまなし」という語源の由来になったとされており、7年に一度、この神社にのみ祀られている「夔神」(きのかみ)を拝むことができます。

このような不思議な神様がいること、7年に一度しか拝むことができないこと、そしてその「7年に一度」がフィールドワークの約1週間前、2023年4月4日だったことを当日初めて知り、己のタイミングの悪さを呪いました(まぁ、どのみち年度はじめの忙しい時期なので有休は取れないタイミングですが、、)😓

なんとか拝ませていただけないものか…😭

こちらが山梨岡神社本殿。
珍しい構造の建造物とのこと。建築は詳しくないけれど、こんな立派な建物を拝むことができて幸せ✨あとはキノカミにさえ会えれば完璧だったのに…😭

フィールドワーク当日は、市の指定天然記念物にもなっている「山梨岡神社のフジ」が見事に咲き誇っていました。

藤の花を見に来られた方も数組いらっしゃいました。とても綺麗✨

また、山梨県の要石である「山梨岡神社の郡石」も拝むことができました。切貼民話師としての活動を始めたことで巨石にときめくようになりました✨笑

こちらが郡石。長年山梨県を守り続けています。

他にも見所がたくさんの山梨岡神社。
いつものように周辺をフィールドワークしました。

神社へと続く橋にあったこちらの飾り。なんだか形が可愛らしい。
この木はなんだか腰から足にかけてのフォルムみたい。
この石、絶対に生きてますよね!ごつい、けれど可愛い顔をしています。
この切り株が、のちにまさかの化け方をするとは…!撮影当初は全く意識せず撮っていました。
こちらも不思議な切り株。こちらもまさかの化け方をすることになります。

山梨岡神社の切貼民話

こうして完成した切貼民話3作品を紹介します。

まずは、もはやその魅力に惹き込まれている夔神。

表情のある巨石が夔神の顔になりました。また、胴体が郡石になっています。誰が、何のために作ったのかも不明である夔神。県立博物館にも資料があまりなく、学芸員さんから「研究してみます?」と投げかけられました(結構ガチで研究したいかも)。きっと長い間山梨の地を守り続けできたのだろうなぁ。もしかしたら私が山梨に惹かれるのは夔神に呼ばれている…のかも!

切貼民話では事前に何を創るか決めないようにしているのですが、夔神だけはどうしても表現しなきゃ!という謎の使命感に駆られ、ちょうど良い素材たちも見つかったため表現してみました。実物よりも愛嬌のある仕上がりになり、結構気に入ってます。

余談ですが「切貼民話師」の名刺を作っているのですが、以前紹介した「オサキサマ」と、この「夔神」を入れました。

次はこちら。

「神楽南瓜」。山梨岡神社で行われる「太々神楽」が好きで、神楽に合わせて舞う。「太々」に因み、「だいだい」色ということで南瓜の姿をしている。

先程紹介した切り株の窪みを切り抜いて向きを変えているうちに、ジャック・オ・ランタンに見えてきてしまいました!これにはびっくり😳

山梨岡神社には「太々神楽(だいだいかぐら)」というものが伝わっているとのことで、それに因んだ切貼民話となりました。

神社を訪れると神楽殿を見ることができます。いつか実際に神楽を観てみたいなぁ…。

こちらが太々神楽が行われる神楽殿。
訪れた際は静かな雰囲気でしたが、様々な文化的要素が集っており、山梨岡神社の魅力を感じました。

最後は、もはや恒例となった、余った素材を使って生み出した「コラー獣」です。残った素材をあれこれ並び替えて作品を創る工程、結構好きだったりします。

接木山羊(つぎやぎ)。山梨岡神社本殿を建築した職人たちが、釘を使わずに木を組み合わせて生み出したと言われる山羊。ポクポクと響き渡る足音は人々の心を癒す。

私は山羊や羊が大好き(あの黒目が横向きなところと、なんとも言えない鳴き声がたまらない💓)なのですが、こうして切貼民話でも山羊的な「コラー獣」を表現できて幸せです。

建築については詳しくないですが、山梨岡神社を造った匠の業を伝える切貼民話ができました。

おわりに

以上、山梨岡神社の切貼民話でした。
「やまなし」由来の地、郡石、そして夔神ー。
山梨の魅力が詰まった山梨岡神社を訪れることで、ますます山梨が好きになりました✨

引き続き民話ゆかりの地を巡って切貼民話を創っていきたいです。

最後までご覧いただきありがとうございました!

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