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深夜に歌うひとは誰?

こんばんは。

パンツがない!事件の1年ほどたったお話です。

(こちらも以前にアメブロに投稿した記事を修正したものになります。)


当時、神戸舞子の奥にある、丘陵地帯にできた新しい団地の4階に住んでいました。

小学6年生、夏休みに入ったばかりのある日。

深夜、なにかの音で目が覚めました。

それは誰かの歌声。

女性が歌っている声でした。  


はじめは「外で誰か歌ってんのかな〜」って思ったんですが、近い。

リビングから聞こえてくるんです。

「ル~~ル~~ル~~」と歌う物哀しい声。 

お母さんかな?

いや、真っ暗なリビングで夜中に歌うはずないですよね。


じゃあ…誰?


リビングと続き間になっているダイニングを覗いてみましたが、灯りはどこもついておらず真っ暗。
(私の部屋は6畳の和室でした)


さすがにリビングを覗く勇気はありません。 

わたしはそっと布団に戻りました。


歌い続ける女性。

一瞬、リビングを歩き回りながら歌っているイメージが浮かびました。


あかん!気づかれたらあかん!


「あれは…上の階の人がベランダで歌ってるんや。
絶対そう!」と無理やり思い込んで目を瞑りました。

正直、かなり怖かったです。



この出来事の1週間くらいあとに、今度は父のウクレレが深夜に勝手にボローンボローンと哀しげに鳴っていました。

またもや真っ暗なリビングから。



後日、この一連の出来事を兄に話しました。


兄は、最近よく金縛りにあう、と言いました。


陸上部の練習がキツイからやと思うけど、と言っていたのですが。

「疲れてるときの金縛りと霊的な?金縛りは、なんかちゃうねんなあ。
霊的な時はアルミホイルをいじるようなガサガサ、みたいな音する。
あと男の太い笑い声と女のケタケタ笑う声が聞こえんねん。」

他にも私と母がリビングで本を読んでいた時、
「はあ〜」と若い女性のため息まじりの声がして二人でギョッとしたり、

後ろに誰もいないのに、背中を指で上から下へスッとなぞられたりと、ちょっといろいろありました。


新しく建設された団地でしたから、訳あり物件ではなかったんですけどね。

いまだに忘れられない、ちょっと怖かった夏の思い出です。

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