見出し画像

アリスのうさぎと不思議な店〜My Way Song〜

こんにちは!Alfred Vocal のSHIGEです😊

今日は、不思議な体験を話そうと思います!

怖い話ではありません(笑)


夏のおわりのある日、仕事帰りでちょっとお疲れ気味だった俺は、お酒となんか旨いものでも買おうと思って駅前の商店街に寄った。


台風が近づいてるせいか、その日は風が強くてね。

鉛色の雲が空を走るように流れていく、

そんな日だった。

で、商店街の中にあるスーパーに入ろうとしたんだけど…

あれ?なんかモコモコした変なものがいる。

それは薄茶色の垂れ耳うさぎだった。
(ロップイヤーラビットってやつね)

そいつは店の入り口に鎮座していて、バチッと俺に視線を合わせてきた。


うさぎはピョコピョコと足元に来ると、いざなうように先へと跳ねて行き、
振り向いてはじっと俺が来るのを待っている。


ふーん。ついて来いってか。

数歩先を行くうさぎの後をついていってみることにした。

うさぎは商店街の途中で左へと曲がり、ある古びた建物の前で止まったんだけど。


なんだよ!このすっげーボロっちい建物は!

煤けた金属製のプレートに「摩耶マンション」って書いてある。

入口はエンジ色のペンキの剥げかけた、あちこちへこんだ鉄の扉。

隙間から覗くと、中は真っ暗。

とてもマンションの入口とは思えない… 

怖ぇぇー!😱

いやもう…ホラー風味の廃ビルじゃん。


そんな俺の気持ちとは裏腹に、うさぎは鉄扉の隙間の暗闇へと、するりと入っていった。

…開けてみるか。

俺はドアノブに手をかけ、キィーっと嫌な音をたてる扉を開けた。


目の前には手すりと階段。右手には郵便受けが8個ほど、縦2列に並んでいる。

掃除が行き届いてるせいか、中は思ったより綺麗だった。

うさぎは階段を登ると、薄暗い照明が灯る廊下をピョンピョンと跳ねて行き、あるひとつの部屋の前で止まった。


ステンドグラスが嵌め込まれた、焦げ茶色のドア。

そこは昭和レトロな喫茶店だった。

あたりには珈琲と美味しそうなカレーの香りが漂ってて。

腹も減ってるし、ここで食べていくことにした!


で、ドライフルーツ入りキーマカレーっていうのを注文したんだけど、うまいっ!😋

細かく刻んだパイナップルとかレーズン、キウイってカレーに合うんだよね〜あ、ナッツも入ってる🥜


今度はAlfredのメンバーも連れてこよう!

食後にコーヒーも頼もうかな〜とか思ってたら、

「サービスです」の声とともに、コトっと珈琲が置かれ、顔を上げるとマスターがニコニコ顔で立っていた。

「あ、ありがとうこざいます!」

「もうすぐ貴方に嬉しいことが起こりますよ😊」

「え!そうなんですか!?
キーマカレー、すっごくおいしかったです。
今度メンバー連れてきますね!

あ、俺バンドやってて!
Alfredっていうんですけど、You Tubeで配信もしてるんでよかったら見てみてください! 」


…一気にしゃべってしまった…😅

マスターはニッコリ笑って
「これからとても楽しみですね。」

「はい、ギターのカズキが料理好きなんで!
今度はみんなと一緒に食べに来ますね!」

「そうですね。是非またいつしか。

自分のやりたいことをやって、
自分の思いをどんどん叶えていってくださいね😊」

「はい!がんばります。
あ、そうだ、来月LIVEやるんでよかったら!」

マスターの腕の中でぽやんとしているうさぎを撫でると、俺は店をあとにした。

わりと家から近いし、お気に入りの店の1つになりそうだな!

次は歌詞ノートを持っていこ。

長くいても良さげな雰囲気だったし😄


ベッドのなかで風の吹きすさぶ音を聞きながら、

あれこれと楽しい想像をめぐらしていた。

でね、翌週にカズキと一緒にその喫茶店に行ったんだけど…

あの廃墟みたいなビルが無い!

確かこの場所にあったはずなのに。

あのオンボロなビルだけがないんだよね。

呆然とする俺にカズキが

「なにかの拍子にパラレルワールドとか、異空間に入ったのかもしれない。

その異世界とSHIGEの波長が合ったから、その場所に行けたのかも。

なんだかアリスのうさぎみたいだよね。」


そして10月になったある日。

カラオケのJOYSOUNDでAlfredの曲の配信が決まった!


前みたいな風の強い日に、アリスのうさぎと再び逢えたなら。

またあの不思議な喫茶店に行けるのかな?

その時には、マスターにこの嬉しい報告をしようと思う。

「予言、当たりましたよ!😆」ってね!


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?