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【感想】俺たちに翼はない Prelude&AfterStory

ブランド : Navel
発売日 : 2008-06-28(Prelude)
    2010-07-30(AfterStory)
シナリオ : 王雀孫  原画 : 西又葵

⚠️ここからネタバレあり⚠️




■はじめに

どうも、俺つば大好きマン(新人)です。
遂に俺つば完走してしまいました。
今はクリアした満足感と楽しかったゆえの多幸感、そして終わってしまった一抹の寂しさを感じてます。
あー、終わっちゃったー。
プレイ期間は3作品合わせて約3週間。
とても充実した時間を過ごすことができました。

さて、この感想記事は俺つば本編の前日譚にあたる『俺たちに翼はない Prelude』と、後日談にあたる『俺たちに翼はない AfterStory』の2つのファンディスクについて語ります。
どうぞお付き合いください。


本編『俺たちに翼はない』感想はこちら↓



■俺たちに翼はない Prelude

★前日譚というよりファンディスクです

いやー、面白かったですね。
本作が発売されたのは本編『俺たちに翼はない』の半年前。位置づけとしては本編未収録EP+体験版的といったところ。
発売時系列で言えばこの本作『俺たちに翼はない Prelude』から、本編『俺たちに翼はない』の順にプレイするのが正統なところですが、個人的には俺つば本編から本作プレリュードと遡ってプレイがしっくりきました。

俺つば本編は55時間かけてクリアした超大作。 それはもうどっぷり浸かる事が出来たので、世界観や登場人物たちには並々ならぬ愛着を持った状態。
この気持ちのまま本作プレリュードをプレイすれば、何をどうやっても楽しめてしまうわけですよ。
美味しいファンディスクの感覚でした。


★エピソードについて

最初にプレイできる3エピソードは本編の補完となるもの。1時間くらいのショートストーリー3本を、同じ時間軸で視点を分けて展開するのはさすが。

明日香のエピソードはタカシへの恋の過程をほんの少しだけフォーカスしたもの。
本編ではちょい出しだったエピソードはプレリュードで描いてたんですね。

あーこれ見たかったやつ!

些細な話しでしたが、明日香の気持ちを探るかのように読んでいたので嬉しい内容です。
これは明日香ファンの方には必須でした。

サプライズだったのは美咲エピソード。
俺つば本編では名前だけ登場していた美咲、気にはなっていましたが‥‥。

え?なに君そんなに可愛かったの?!

ビジュアルめっちゃ可愛くて驚きました。
これは既にメインヒロインの風格。 タカシを気にしている下級生ってのは美咲だったんですね。
ここで答え合わせが出来てスッキリ。
たまひよが親友の恋の相談に乗っていたという会話がここに繋がってたんですか!?

恋の始まりもほんの些細な出来事。
雨に降られ佇む乙女、そっと差し出された優しさ。
こういう出会いってなんか良いですよね。
この時のスチルの乙女な表情が彼女がメインヒロインであるべき証明になっています。
あぁ、想いを寄せる相手がタカシって‥‥。
しかも相談相手がたまひよって‥‥。
俺つば本編のたまひよルートを知っているからニヤニヤしてしまいました。

たまひよに相談はダメだよw

発売順でプレイしていたらこの喜びは無かったかもしれませんね。

そして、本命のたまひよさん。可愛い。
いつものクールビューティーでも、親友と話す時は親しみのあるタメ語なのが新鮮。
2人のツーショットを見ると感慨深いものがあります。この先たまひよルートに進んでしまった世界線で美咲はなにを思うのでしょう。勝手に意地悪な妄想が捗ります。

どうやらPS3版では攻略ヒロインに昇格しているそうなので、彼女の幸せな姿もいつか見てみたいです。

さて、エピソードは変わり「ある日の狩男」へ。ここで見せたパル姐さんの可愛い姿は不意打ちでした。

パル姐さん、立派なモノをお持ちのようで‥‥。

それにしても狩男はこの時から既にアホですねw
本編同様のド下ネタばかり。
でも、もし俺つば本編を未プレイ状態でスタートしていたら、この愛すべきおバカなノリについて行けなかったかもしれません。
完全にキャラへの愛着があったからこそ楽しめたものでした。

結論として俺つば本編からの本作プレリュードって順でプレイして良かったです。この順番だったらご褒美感もありますしね。 これに関しては他の方の意見も聞いてみたいです。

結論。めちゃくちゃ楽しめました!
マーベラス!素晴らしい!!



■俺たちに翼はない AfterStory

★ファンディスクとして理想的な内容


自分が考える俺つばの魅力の真髄とは、愛すべきキャラ達のおバカな戯れをひたすら享受し悦に浸ること。 既に俺つば大好きマンなので、これに関しては文句無しに大満足です。

ただここで一つ問題があるんです。
問題?うーん、これを認めて良いのか‥‥?
いやでも、これは全て自分の心の問題です。

なんだと?明日香様の魅力ヤバない?!

たまひよ激推ししているのに明日香に心奪われたなんて認められない……。(認めろw)
この感想はただの懺悔文です。
たまひよごめん。でも明日香もだいちゅき。
なんちゃって。


★たまひよ→明日香様→たまひよ

事の発端は「その後の隼人」というショートエピソード。
たまひよ・鷲介という大好きカップルのその後を描いてくれるだけにウッキウキで読み始めました。

よしよし、相変わらずたまひよは可愛い。
本当に可愛い。
ぶっきらぼうな態度のくせに鷲介が大好きオーラ出過ぎだよ?
また照れちゃってーもう、見せつけるなよー。

こっそり少女漫画も読んじゃうような女の子です。王子様に憧れちゃう乙女です。
でも普段はクールビューティー。
このアフターでもそのギャップをしっかり堪能させていただきましたので、たまひよ激推し勢としては幸福の渦中です。

そして問題となる明日香様のシーンへ。
始まりはタカシを好きだったと気付かなかった後悔の言葉から。

「要は私、失恋したんですかね?」

鷲介との衝突で初めて見た、タカシへの内に秘めた想い。

「私はずっと見てたの、ずっと好きだったから!あの子より前からずっと好きだったんだよ!」

明日香は気づかなかったわけがないんですよね。
気づいていたんです。タカシを好きだったと。

別エピソードで”恋愛ではなく羽田愛”について、一緒にいて楽なのはタカシだけで好きになるのは必然だったと話した明日香です。
気付かないふりをしていただけだったんですよ。好きと伝えてないのに、まだこれからなのにと現状を認められない明日香の悲痛な叫び。

あぁ胸が痛い……。

鷲介の優しさが見せた容赦のない拒絶の言葉と態度に、悲しみの涙と怒り。
明日香の気持ちを察すればもう…。
ガルーダの言葉を借りるなら、“愛しさ”と”せつなさ”と”ムネ揉みたさ”を感じます。

このシーンを見て、なんか変かもしれませんが嬉しかったんですよね。明日香のタカシを想う気持ちが本気の本気だったんだなって。
明日香の株が爆上がりする素敵なエピソードでした。 そして我に返るわけです。

あ…たまひよ、ごめんて。

その後はターンが変わるかのように、たまひよの鷲介への気持ちを思い知るわけですが。
真面目で融通の効かない優等生が恋に堕ちるとこうなっちゃうんですね。
素直になったら気持ちは真っ直ぐ向かってくる。
恥じらいながら喜んでるたまひよの破壊力たるや地球壊れるかと。

あぁやっぱたまひよが一番だ‥‥。

明日香様に心を奪われた事を認めつつも、最後はやっぱりたまひよを激推しすると固く誓うのでした。
なんちゃって。


★愛しき癒しの小娘たち

ショートエピソードの中で素晴らしかったのは「あおじょ!〜放課後の小娘たちR〜」です。
物語に起伏など一切無いにも関わらず、この上ない満足感。
なんとも穏やかな気持ちにさせられました。

ただダラダラしてる鳴とコーダインのペアと、ピュア過ぎる小鳩と吉川さんのペア。
対比させながら絡ませて、ツッコミ入れて、わちゃわちゃさせて。話ズレても上手い事まとめて、最後は綺麗に締める。

まだ触れてませんでしたが、吉川さんのピュアさも小鳩と並んで天然記念物でしたね。
健気に羽田兄に片想いしてるいじらしさ。
がんばれと応援したくなりますが、残念ながら叶わぬ恋。タイプは違うけど、それ散るのかぐらちゃんを思い出します。

ここはやはりリメイク版を作ってもらって、コーダインと美咲に続いて攻略ヒロインに加えてもらいたいです。出来ればR18でお願いします!

余談。
黒コーダインがセンターヒロイン風格の件。
控えめに言って最高です。


★他のおバカたち

狩男は相変わらず安定してます。
コイツは本当にブレないw
愛すべきおバカですね。下ネタの天才的なワードセンスと卓越した想像力は今回も健在。
カッコいい見せ場もあり漢を上げましたね。

あと気なっていたことの答え合わせで、バイト先の山科さんこと山科俊朗の正体が判明。
俺つば本編からキレッキレのオタトークだった彼はやっぱり京の親族でしたか。
相変わらず絶滅危惧種のオタクやってて平常運転。結構好きです。

どのエピソードも俺つば好きの方にはご褒美でした。選択肢も全て選んでシナリオ達成率は100%でございます。

◾️最後にまとめ

あぁ‥‥終わってしまった。
約1か月ほどに渡りどっぷり浸かった俺つばの世界も本作をクリアした事で終わりを迎えました。

プレイしていた期間は本当に楽しくて、めちゃくちゃ面白かったので、今の気持ちは少しの寂しさ。

こういった気持ちにさせてくれるのは、やっぱりプレイしていた時間がとても充実していたって事ですよ。
たまひよに出会えたことに感謝。

改めて謝辞を。
圧倒的な個性を届けてくれた王雀孫さん、たまひよを生んでくれた西又葵先生、作品を世に送り出して下さったNavelの皆様と関わられた全ての方に心からの感謝を。
そして、この感想にお付き合いくださったあなたにも最大限の感謝を。

世界が平和でありますように。
ぶるっきゃおう、ぴらむに。
ありがとうございました。

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