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【感想】クナド国記


ブランド : Purple software
発売日 : 2021-12-24
原画 : 克 , アサヒナヒカゲ , こもわた遙華(SD原画)
シナリオ : 御影


⚠️ここからネタバレあり⚠️





◾️ネタバレ感想

©Purple software

心に潤いと豊かさをくれる秀作。
得た学びこそ、物語が伝える力なり。

★はじめに

プレイのきっかけは”言霊”です。
アマツツミとアオイトリですっかり御影さんシナリオに魅了されてしまったので、今回のクナド国記をプレイするのは必然でした。

アマツツミとアオイトリに関しては、物語だけでなく、テーマ性と紡がれた言葉に惚れたと言いましょうか。
物語が伝える想いの力、その影響力を思い知り、心の豊かさに繋がるたくさんの学びを得て、2作は個人的「傑作」となりました。
そのため、集大成となる本作に興味を抱かない理由などありません。
しかも本作は御影さんの単独シナリオとのことで、期待するなというのが無理な話。
ウッキウキ状態でプレイを開始しました。

さて、今回の感想記事は難しいことは考えず、ただ純粋にエンターテイメントとして物語を楽しんだ気持ちを記させていただきます。
というのは、以前投稿したアマツツミとアオイトリの感想は、自分の価値観や内面感情と向き合いながら執筆したので、途方もないエネルギーを要したんですよ。感想を残せた満足感はあるも、反面すんごく疲れたんです‥‥。
なので、今回はもうちょっとライトにお伝えできればなと思っております。
実際に本作は、物語そのものが最大の魅力であったと感じましたので。

毎度ながらオナニー全開の感想で恐縮です。
それでもどうかご容赦いただき、しばしの時間お付き合いください。


★物語の印象と振り返り

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クナド国記という物語を主観でお伝えするならば、
『この世界にあるすべてを信じる心をもって、”希望”と”幸せ”をもたらすまでの物語』でしょうか。

この世界にあるすべてを信じることは、人間の個の力、可能性の肯定であり、言葉を以て伝え、想いや行動によって未来に目を向けて進み、失われた希望と幸せをもたらすことになる‥‥‥。
でも、うーん、なんかしっくりこないんです。
この捉え方で良いのかと。
この解釈が正しいのかと。
実際に言葉にしたらややこしいですし。
うーん、ちょっとテーマを整理します。

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本作のテーマは「世界」と「繋がり」です。
根幹にあるのは「人と人の繋がり」でしたが、本作はさら視野を広げ、「過去と未来の繋がり」や「人と世界の繋がり」までを物語としていました。
正直言って手に負えないんです、凄すぎて。
あまりにもテーマが壮大なんです。
もしかしたら、もっとシンプルに考えても良いかもしれませんが、夏姫に関しては哲学の領域にまで至っていたように感じました。
世界が繋がるって考えが既に神の領域に至る神話ですし、人類史から世界を捉えれば、人間の営みそのものを指しているように思えますから。

うん、ちょっとテーマがでかすぎる!!

あれ?難しいこと考えずにライトな感想のつもりが、初手でこれだとダメですね。
テーマやメッセージは後の項目で少し触れるとして、ここからは物語について。

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1000年後の世界に和風な世界観、強さこそ至上の脳筋思想、失われた個性。
プレイ前は過去の世界、もしくは異世界の物語なのかなと思っていましたが、物語の舞台は未来。
人類の優位性が崩れ、自然の意志(個人的な解釈)ともいえる鉄鬼に淘汰された後の世界。

人類史など世界という概念から見れば些細な期間の繁栄ながらも、圧倒的な可能性を持つ存在であり、種の繁栄は世界=自然の衰退とも捉えることが出来ます。
要は、世界の敵は人類なわけです。
だからこそ鉄鬼を以て世界のバランスをとったと考えられます。
もしかしたらこの先に、形は違えど我々が向かう未来かもしれません。

こう考えると、どうしてもテーマ性が前に出てくるように思えますが、実際にプレイした感想は、エンターテイメント性が前に出てきていたように感じました。
純粋に物語自体が面白かった。

じゃあ何が面白かったのって言えば、個性を持たない戦闘民族の脳筋な人たちに、失われた古代の知識(現代の知識)を以て、新たな人類史を紡いでいく展開でしょう。
具体的なものとして、個性の承認や倫理観、文化や貨幣経済、政治と軍事の分離などを啓蒙していく思考実験がありました。
人類の歩んだ歴史をトレースする時点で既に面白い。

可愛いヒロイン達との交流を中心に、カントの人々に新たな価値観が芽生えていく過程は本作の重要ポイントでもありますし、それゆえに生まれた想いや行動こそ物語の本筋であったと感じました。

そこには、埋没した個性の中で輝く希望の光となった少女、人間を超えた圧倒的な力による激アツなバトルと意志を持った未来の選択、高潔な少女が弱さをさらけ出し人のぬくもりとあたたかさを知る姿が描かれました。
そして、世界に秘匿された真理を解き明かしテーマを回収します。

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「人と人との繋がり」に一切の邪念はなく、善意のみがクローズアップされるので理想論のようにも思えますが、本作の物語を展開するにあたり最適な方法であったように思います。
カントの人々は純粋に良い人ばかりで分かりやすかったので。(少なくとも物語の中では)
本来であれば悪意をしっかり見せてこそ人間らしさが表現されるとも言えますが、逆にそれを排除して、善性のみで物語を見せたことは挑戦的でもあったように感じました。
これは人間の善意の可能性を信じているとも受け取れます。
きっと御影さんは人間が好きなんでしょうね。

そのためか、ストレスフリーで読み進められましたし、難しいことはあまり考えずに物語そのものを楽しめました。
ヒロイン達は魅力的で可愛いですし、主人公も好印象でしたし。
双子ちゃんの掛け合いは癒しでしたね。ほんとに可愛い。
そうかと思えば日常の掛け合いの中で、ああ、人間って捨てたものじゃないなって思える言葉に出会うんですよね。
このバランスというか、心惹かれる要素が物語の魅力を底上げしていたように感じます。

長くなりましたが、「とても好きな作品だったよ!」っていうのが結論であります。



★3つの物語について

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ここからは各ルートについて。
まず前提に、本作は個別ルートの中に本筋ルートを内包し、選択肢で物語が分岐していく脱落形式となっています。

作品のテーマを本筋とするなら春姫ルートになりますが、分岐した優里ルートも双子ちゃんルートも、決してサブルートとは捉えておらず、3ルート全てがTRUEエンドと捉えられるものでした。

これは公式HPの御影さんが語る開発コラムにあるとおり、「どのEDを迎えても、その後の世界は同じような状態に収束する」が根拠となります。
夏姫の言葉にも、共振源に至る道はひとつではなく、その可能性は希望だとありました。
これは明らかにルート分岐の先の可能性を指していると思われます。

もちろん過程の違いで帰結の意味合いは変わるでしょうが、それぞれに価値のある物語であったように思っています。


【優里ルート】

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とても分かりやすく、メッセージも素直に心に届く物語でした。
素直と言えば優里そのものでもありますしね。
実直ゆえに不器用ながらも、物事に真剣に向き合う素直さこそ優里の魅力だと思います。

個性を持つことで夢を抱いていくという、カントの人々にとって変化の象徴とされていたことがとても印象的でした。
チープな言い方ですが、何者でもない人が夢を抱く展開は胸が熱くなりますし、そのきっかけが人を好きになることだったのも素敵ですし、愛情がもたらす想いの力の可能性ってやっぱり凄いなと。

あと、めっちゃ可愛い。

春姫との対決は不可能だという思い込みや、個性の否定を打開していく胸アツなものでテンション上がりました。
このシーンから思うのは、人の持つ可能性を信じたくなる希望のような想い。
カントの人々だけでなく、プレイヤーにも人間の可能性を語りかけてくれたように感じます。(少なくとも自分はそうでした)

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ルート分岐してからは人情が物語の主となります。
家族という文化を持たない人々にも、親と子という繋がりは確かに在り、気づかずともどこかで想いは繋がっているという愛情が心に響きます。
結婚という結びも、家族を築くという大きな意味となり、とても好みの展開でした。
王道ですが、良いものは良いんです。
人と人の繋がりは優しいものであって欲しいという、自分自身の願いを叶えてくれた素敵な帰結でした。


【茜・葵ルート】

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カントの人々を守りたいという茜の意志と、葵の姉を信じる想いの強さが未来の希望となり、幸せをもたらすまでの物語でした。
このルートを語るうえで誰もが思うことは、双子ちゃんくっそ可愛い!くっそカッコいい!ですよね。
これは疑う余地もなし。

お姉ちゃんしてるぽやぽやした茜の話し方も、無邪気な子供のような葵の話し方も、どっちもたまらないほど可愛い。
これは茜役の蒼乃むすびさんと、葵役の小波すずさんの演技あってこそ。
完全にツボでした。ありがとうございます。
個別本筋ルート中盤まで、「あー可愛い、可愛いわ、何でこんなに可愛いんだろう」ってばっかり考えてたら、テキストも同じく可愛いばっかり言ってて、完全リンクに笑えました。

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でも二人の魅力は人間の可能性の極致ともいえる強大で純粋な個の力。
「疾風」「迅雷」の符丁と演出はワクワクしましたし、死鬼打倒にあたっては想像以上の強さを見せてくれました。
小さな双子の少女が絶望的な脅威を打倒するって展開は、どうやってもテンション爆上がり。
おそらくプレイした方みんな同じ思いのはず。
この時ちゃんと主人公・信が能動的に活躍する姿も良いです。
やっぱり主人公は主人公していて欲しいですから。
また、屋根の上での強い意志の発露も見どころでした。
茜が自分と向き合ってこその、確かな答えが示されたと思います。

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ルート分岐してからは、一花という過去の想いに触れたことをきっかけに、未来を向いて価値ある一歩を踏み出していく。
過去からの学びが新たな意志を芽生えさせ、未来へ繋げていくと言った方がしっくりくるかもしれません。
特にラストのCGは反則。成長した双子ちゃんは相変わらず可愛いし最高かよと心の中でガッツポーズしました。
あれで子持ちなんですよね。ヤバいですって。


【春姫ルート】

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物語の本筋というより、提示されたテーマに対しての本筋であると捉えています。
そして言霊という、言葉が表現できるものの可能性を示したルートでもあると思っています。
それはもちろん、夏姫についての真相が語られたからでしょう。
それはまず置いておいて。

春姫ルートでは信を愛することをきっかけに、弱さをさらけ出せるようになったという展開が物語の筋道となっていました。
弱さをさらけ出す=言葉で自分の弱さを表現するなので、言霊に宿る力の根源ともリンクする重要シーンとなります。
春姫の弱さの本質をさらけ出したのは信を愛したからこそ。

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聡明で完璧だと思われた最強の一之神であり統治者の姿は、やはり一人の少女であり、心の拠り所を求めていたんだなと思うと、春姫への愛しさがこみ上げてきました。
愛情が少女の心を救ったんですよね。
春姫が今まで出来なかった「弱さの表現の実現」は春姫の変化の象徴でもありました。

では、ここからどんな活躍をしてくれるのかと期待したら、思いもよらずフェードアウト。そこは素直に残念。
物語の中心は夏姫に移っていきました。
正直言えば、春姫ルートは夏姫ルートと捉える方がしっくりきます。

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ここからは超展開と言ってもいいかもしれません。
春姫の生まれた真相は予測出来てはいましたが、それでも規模がでかすぎて思考を飛び越えていきました。
鉄鬼の共振源にたどり着くまでのロジックも、夏姫という英雄の真実も、凄まじいというか、哲学の領域に足を踏み入れていたように感じます。
(哲学についてよく分かってないけど……)
ここを語るにはテーマに触れるので次の項目に。


★夏姫について

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物語の黒幕であり、「世界」と「繋がり」というテーマの体現者。
もう一人の主人公だったと言えるでしょう。
知れば知るほど魅力的で、人を愛する善意を持った美しいヒロインでした。
夏姫は存在自体が世界そのものでありながら、間違いなく同じぐらい人間であったように思います。

夏姫の根幹にあったのは、人間を愛し、未来を信じる優しい心でした。
言霊使いとして極まってしまったため、人間でいられなくなった夏姫。
それでも彼女が僅かながらにも人間であれたのは、人間を愛していたからでしょう。
夏姫という名前で呼ばれることを望んだことも、己が人間であることを諦めたくなかったからなのかもしれません。

夏姫は全てを成し遂げ、世界そのものである己の命の終わりを受け入れます。
それは春姫ではなく、愛する冬人から。
最期にようやく”純粋な人間”として、募る愛を言葉で伝えました。

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夏姫「冬、兄さま」
冬人「‥‥‥」
夏姫「夏は、あなた、を、お慕い、申して、おり、ました‥‥‥」
冬人「私もだよ」
夏姫「ええ」
夏姫「‥‥‥知って、おります」

わたしには、わかった。
姉さまの気持ちが、わかってしまった。
世界などどうでもよいと思うほどに、ひとりの男を愛したわたしには、わかって、しまった。
姉は‥‥‥今の、ただ一言、『愛してる』と告げるために、すべてを投げうったのだ。

「2つのエピローグ」より引用

人を愛するとはいかに美しく、時に儚いものか。
夏姫と冬人を想うともう‥‥‥。
春姫のモノローグからも分かる通り、夏姫にとって愛を伝える言葉こそ、己の全てを賭けても成し遂げたかった想いだったのかも知れません。

英雄の死の真実とは、世界であるとか神へと至るとかではなく、人間としてたった一言『愛してる』を伝えるためであったと。

こんなの見せられたら夏姫に感情が傾きますよね。
細かいことなんてもうどうでも良いです。
なんて儚くも美しいのかと涙しながらも、夏姫が想いを遂げたことに対し、ささやかな祝福を贈りたいと思います。

そして物語は終幕へ。
信の復活と交わされた言葉は、物語が紡いだ最後の情緒であったように思えます。
それは夏姫が与えた選択であり、人間を愛した証と受け取りました。
ここまでの展開に整合性もあり、春姫ルートの帰結として満足しています。
夏姫こそクナド国記におけるラスボスであり、希望と幸せをもたらした真のヒロインでした。



★受け取ったメッセージは

本作のメッセージを考えるとかなり迷いますね。
何を以てメッセージと捉えるか迷ってしまう、が正しいかもしれません。
なので、個人的に好きな言葉をメッセージとして受け取ることにしました。

少し長いですが、言霊の力の根源とも言える春姫の言葉から。

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「常日頃から言葉の価値に気を配りなさい」
「嘘をつくのをやめなさい」
「他人への嘘だけでなく、自分を騙すような嘘をついてもいけません」

「自分を信じなさい」
「他人を信じなさい」
「善意を信じなさい」
「努力を重ね、自分を信じるだけの勇気を持ちなさい」
「自分を信じることができればこそ、他人を信じることができます」

「しかし、強がることはやめなさい」
「ありのままを認めなさい」
「口にしたことは、それがどれだけ苦しく難しいことでも、実行しなさい」

「成功したときは、声をあげて喜びなさい」
「失敗したときは、素直に悔しがりなさい」
「どちらの結果にしても、自分が力を尽くして戦ったという事実は、かけがえのない経験になります」
「そして、諦めずに、また新しいことに挑戦しなさい」

「この世界には、価値のあることしかありません」
「わたしたちに不可能なことなどないのです」
「言葉で表現できないことはありません」
「言霊の力とは、この世界にあるすべてを信じる心を指すのです」

「吾が一撃は、鉄をも砕く」

「共通ルート2」より引用

不可能を一撃で砕いた言葉の力。
震えました。静かに涙しました。
お気づきの方もいると思いますが、これはアマツツミのほたるの言葉であり、アオイトリのメアリーの言葉でもあります。
そして、本作では春姫の言葉となりました。
もちろん関連性はないので、これはライターである御影さんの言霊なのでしょう。
3作のメッセージが繋がったかのようで、心の底から感動に震えました。
(アマツツミとアオイトリ未プレイの方、ネタバレにはならないので安心して下さい)

“自分の心をどれだけ信じられるか”

とても簡単で、とても難しいことを要求されるとした上で、鍛え方に限れば、言霊の力があるかどうかすら関係ないと春姫は言います。
ここに並んだ言葉のひとつひとつを意識し、日頃から心の研鑽に努めることが大切であると説いているのです。
「この世界にあるすべてを信じる心」はテーマに繋がると思われます。

自分たちが出来ることは、難しく考えず、まずは心構えとすること。
実現するかどうかではなく、そうありたいという想いを持ち続けること。
信じる努力をすること。
それが我々には出来るはずなのです。
なぜなら、言葉とは人間のみが発するもの。
人と人を繋げるもの。
これこそ人間の可能性ですよね。

本来の作品メッセージと異なるかも知れませんが、自分はこの答えで納得しています。
生きていく上で大切な気づきとなる、価値あるメッセージでした。



■最後にまとめ

アマツツミ、アオイトリ同様にたくさんの気づきがある秀作であったと結論付けます。
テーマや言葉に惹かれたのはもちろんですが、それ以上に物語自体が本当に面白かった。
振り返ってみても、好きだなって思うシーンがたくさんあって満足感が高いです。
個人的に一番好きなシーンは、メッセージの項目でも触れた春姫の「”吾が一撃は鉄をも砕く”」です。
これはダントツで。
CGと音楽と声と言葉。ビジュアルノベル作品の良いところが全て掛け合わさった神シーンだったと思います。

あと、えっちシーンに触れてなかったので少しだけ。
濃厚なえっちシーンの謳い文句に対し、正直やや物足りないと感じますが、春姫のエロさは色々捗りました。表情差分が素晴らしい。
欲を言えば甘やかしバブみプレイも欲しかった‥‥。

では最後に、作品内容以外で思っことを。
どうやら御影さんが手掛ける作品は自分と相性が良いみたいです。
テーマとか言葉とか、文章そのものがすごく好き。
アマツツミ→アオイトリ→クナド国記でよく理解出来ました。
同氏が手掛けた他作品の全てプレイしてやるぞ!と、新たな野望を抱いたところで今回の感想を締めさせていただきます。

たくさんの気づきをくれた素晴らしい作品を世に送り出してくれたパープルソフトウェアの皆様、作品に関わられたすべての方に感謝を。
また、このオナニーのような感想を読んでくださったあなたにも最大限の感謝を。
ありがとうございました。

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