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偶然が重なるから

こんにちは。

不妊を知ることは妊娠の仕組みを知ることになります。

まず、どうしやって妊娠が成立しているかしることで、何に障害があって、妊娠しないのかがわかる。

でも、これが全部の原因を調べられるわけでもなく、「原因不明」といわれることも多い。

かくいう私も原因不明です。

いくつか、これかな、ということはあっても、絶対とは言えず、自然妊娠できないわけではないとも言われない。

なんというか、そんなあやふやなことなのかと、なんだか納得のいかないモヤモヤ感。


たぶん不妊は病気のようなイメージでいるのだと思います。

病気だから原因を調べて、それを治す。一般的な病気治り方を思い浮かべてしまって。

病気から健康になるから妊娠できるというイメージ。

でも実はそうではなくて、不妊治療の原因はわからないけど、妊娠に至るまでの中で、

ここら辺に原因があるかもしれないから、どこかの段階をスキップするのが不妊治療なんです。

原因ははっきりわからないけど、ステップアップしたら、妊娠するかもよ。

もし妊娠したら、スキップしたどこかが原因だったんだね。


もちろん原因がはっきりしてステップアップしていくこともあります。


でも、私のような原因不明の人は、そこに納得できていないので、

原因もわからないのに、何に対して治療をするんだと思って、病院に不信感を持ってしまうこともあるでしょう。(私のことですね)


その治療のあいまいさはどうしてなのか、不思議に思っていました。

だって医学はこんなに進歩しているのに。

不妊治療や不育治療でした方がいいこともどんどんわかってきた。

でも、そもそもの妊娠の仕組みそのものが、かなり偶然に支配されているということを知り、

不妊治療というものをあいまいな感じにしてしまっているんだとわかりました。


今更ですが、不妊治療に向けて受診した最初に

「妊娠の仕組みが全部はわかっていない中で治療をする」

ということを教えてもらえたらよかったなと思います。

あいまいな中で進めていくものだとわかっていれば、腑に落ちないながらも先には進めるということもあるのではないでしょうか。


私が妊娠までの流れで一番ショックだったのは、

まず、卵子は卵管の中に必ず入るわけじゃないということです。

卵巣から卵子が出てきたら、当然卵管にみんな入って、そこで受精する・しない・できない、というサバイバルがあるのかと思っていました。

その前に、卵子は卵管までたどり着いてなかったということもあり得る…

卵管にも取り込まれなかった卵子はいったいどこに行ってしまうんでしょう。


まるで映画「ゼロ・グラビティ」のように、

たった一人お腹の中にほうりだされて、

真っ暗なおなかの中をさまよっているイメージをしてしまいました。


いや、卵子だから、まだ「一人」とは数えないですけどね。



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