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三つのお願いの『アラジンと魔法のランプ』とグノー作曲「ファウスト」の熱き関係 なにかいいことないかな?

この間、ロシア語のレッスンで突然先生が「アラジンの魔法のランプが手に入ったとして、どんなお願いをしますか?」と言う質問をもらい、わーわー色々話をしました。『コロナ終息』とか、『世界の平和』とか適当に言ったあと、ふとグノー作曲「ファウスト」のストーリーを思い出し『若返りたい』と言ったところ、先生が食いついてきてさらに色々話をしました。
『ファウスト』のストーリーは、恋もしないで、一心不乱に仕事をして 功を成し名を挙げたファウスト博士が、自身の人生がつまらないものだったと絶望をするところから始まります(この冒頭のストーリ、『あなた』が思っている悩みと同じじゃないですか?)。
自殺をしようとしたファウスト博士に悪魔メフィーストが魂と引き換えに若返られる契約を提案。そこから、若返ったファウスト博士の冒険が始まると言うストーリーです。
結局、悪魔の企みのった報いで、彼が愛したマルガリータは不幸のどん底に落ち、発狂してファウストとの間に生まれた我が子を殺した罪で牢獄にいます。彼女を連れ出そうとメフィーストと牢獄にやってきたファウストですが、彼を彼女は拒絶。最後は神様に許されて彼女が昇天するところでオペラは終わります。

1幕:人生に絶望したファウスト博士が悪魔メフィーストを呼び出す場面です。パリオペラ座の素晴らしい舞台装置ファウストに呼び出されたメフィーストとの掛け合いにご注目。

次は2幕:悲劇のヒロインマルガリータの兄ヴァランタンが出征する日に妹のことを想い歌う歌です。どこかで聞いたことのあるようなメロディーです。ホバンスキーの歌いっぷりに注目です。

次も有名なファウストのワルツ(2幕フィナーレ)をちょっと趣向を変え オーケストラでなく辻井さんのピアノで聴いてみてください。辻井さんのピアノはとても透明感があり安心できますね。

5幕:フィナーレ部分です。マルガリータとファウスト最後はメフィーストも加わっての三重唱は素晴らしいです。


結局、悪魔や魔法のランプを手に入れて若返りを願ってもあまりよいことはなさそうです。「今できることを地道にやるのが良いですよ」というのがこのオペラから得られる教訓でしょうね。皆さん、へこたれずに頑張りましょう!

By こばつね

ぺテルで劇場へ行こう!」、ペコのサイトにぜひ遊びにきてくださいね。

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