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お酒は楽しい?オペレッタ ヨハン・シュトラウスII世作曲「ウィーン気質(かたぎ)」から

「今月のテーマは『ワイン』どうしようかな?」と考えていたら、当然ながらWiener Operettaにたどり着きました。講座でも時々取り上げるオペレッタ。ウィーンのオペレッタにはワイン・シャンパンなどお酒がつきもの。講座では、有名な「こうもり」「メリー・ウィドウ」を取り上げましたが、他にも「ジプシー男爵」「チャールダッシュの女王」「微笑みの国」などなど楽しい作品がありますが、今回紹介したいのがヨハン・シュトラウスII世作曲の「ウィーン気質(かたぎ)」という作品。シュトラウスのワルツに詳しい方なら「それってワルツの曲?」と思い浮かぶかもしれません。ワルツ王、ヨハン・シュトラウスII世の代表作「美しく青きドナウ」「ウィーンの森の物語」「皇帝円舞曲」「南国のバラ」などと並ぶ代表作のワルツをのちに作曲者自身が中心にオペレッタのテーマ曲としてまとめたのがこの同名のオペレッタ。

「あらすじ」を書き始めると長くなるので、ご希望の方は添付の二期会さんの記事が超簡単でコンパクト。作品の背景も含めて書いてくださっていますのでそちらを参照してみてください。

この作品、ヨハンシュトラウスの遺作?ともいえる作品。確かに彼の曲で彼の意図でオペレッタになった作品なのですが、普通とはちょっと異なる手法でまとまったものです。
彼の最晩年に、オペレッタを頼まれたんだけれど、新たに作るのはしんどくて、最後はアドルフ・ミュラーに頼んでシュトラウスファミリーの人気作品のなかから選りすぐった曲を彼が編纂をして、まとめたもの。残念ながら、この作品の完成を待たず、シュトラウスは亡くなり彼の追悼として、死後4か月後に初演されました。

まずは、タイトルになったワルツ「ウィーン気質」です。
ズービン・メータ指揮ウィーンフィルハーモニーの演奏です。とてもシュトラウスのワルツらしい楽しいメロディーです。

楽しいメロディーです。(「YouTube で見る」をタップしてみてください。み終わったら また戻って来てくださいね!)

1時間30分ちょっとの短い作品なので、論より証拠、まずは聴いてみていただきたいのですが、その前にレイチェル・ウィリス=ソレンセンとカウフマンの2重唱から。
先ほどのワルツのメロディーが聴けますよ。


最後に、ワーグナー歌手として一世を風靡したルネ・コロが主役を歌っている しかも画像が結構きれいで、なんと英語字幕付きで 日本語に自動翻訳することもできてしまうという全曲版があったので紹介をします。ちょっとお酒を飲むときに思い出して 酒のさかなにご覧いただくと きっと楽しいですよ!

例えば ここはいきなり「酒・女・歌」シュトラウスの有名なワルツをバックに主役の二人がワインを飲みながらお話をするシーン。なんと今月のテーマにピッタリな場面です。

とにかく 全編がシュトラウスファミリーの人気曲ばっかり。何曲見つけられましたか?なんて聞くのは野暮。とにかく完成度の高いウィーンの音楽にどっぷりつかるには、このオペレッタが一番です。

全曲(約1時間半です)トライされるかたは、是非こちらから…


By こばつね

ぺテルで劇場へ行こう!』、ペコのサイトにぜひ遊びにきてくださいね。

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