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コロナの症状に重い軽いの定義はない

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家族が新型コロナウイルスに罹患し、現在闘病中。離れて住む家族はこの事態にどう向き合っているのか、ほぼリアルタイムに更新中。気になった方は、「新型コロナウイルスに罹患、家族がいまできること」からお読みください。
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私が主治医と初めて会話できたのは、母が入院して2日目のことだった。LINEのやりとりをしていて母の体調が芳しくなかったため、ここは患者と対面している医師に直接聞くのが一番良いと考えた。

まずは、治療や会議の合間を縫って、電話で快く応対してくれたことに感謝する。医療の最前線にいる医師の貴重な時間を30分も拘束してしまい、申し訳ない気持ちもあったが、不安な気持ちを少しでも払拭できたので、選択は間違っていなかったと思う。

医師との対話で見えてきたことのいくつかを紹介したい。

私が一番気がかりだったのは、母の容体のレベルである。つまり、軽症なのか、重症なのか、である。医師からは意外な答えが返ってきた。

「軽症、重症の明確な定義はないです。あえて言うとすれば、酸素吸引や人工呼吸器を必要とする患者を重症と呼ぶのだとすれば、お母様は軽症です」

軽症者は自宅待機またはホテルへ、重症者は病院に入院といった報道を耳にしていただけに、てっきり重篤な状態なのだと思っていたが、そうではなかったようだ。端から見れば、とても軽症とは思えないが、医療現場の判断ではそういうことなのだ。

しかし、時間の経過とともに状況は変わってきたようだ。入院時は、軽症と判断され4人部屋に入っていたが、症状の悪化が見られたことなどから、個室に移動となった。母の症状は、呼吸が辛く酸素吸引を行ったり人工呼吸器を付けたりする段階ではないものの、依然として熱が38度台から下がらず、激しい頭痛に見舞われているそうだ。今後、呼吸が苦しくなるなどの症状が出てくる可能性があり、予断を許さない状況である。レントゲン撮影の結果、肺に白い影が見られるなど、肺炎の症状が見られることから、今後対症療法を行っていくという。

(つづく)

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