漫才「お笑いライブ」

ツ「どうもペドラザの怪人です」
ボ「俺は、黒川検事長は賭け麻雀をやってないと思う。」
ツ「そっか」
ボ「やってない方に1,000円賭けるわ」
ツ「それで辞めてんだよあの人」
ボ「俺は捕まっちゃうのかな」
ツ「ノーコメントやな。」
ボ「こないだお笑いのライブ行ってきてさ」
ツ「このご時世にやってるところあるんやな。お客さんとか入ってたん?」
ボ「一応、7人くらい?なんか全員身内みたいな感じでアウェーやったわ。」
ツ「やっぱ小人数なんやな。誰がでてたん?」
ボ「一応、告知看板には中川家って書かれてたんよ」
ツ「すごいやん。それをそんな少人数で観れるってすごいな」
ボ「でまぁ、このご時世やからか演者もひとりだけやってんけど」
ツ「単独ライブとかありますからね」
ボ「で、めちゃくちゃ金色の豪華なセット」
ツ「セットってことはコントやりはるんですかね」
ボ「で待ってたら全然しらん芸人が出てきて、ずっとリズムネタやっててん。」
ツ「リズムネタ」
ボ「で、何故か知らんけど、知らん人の遺影がずっと真ん中に飾ってあってんな」
ツ「おい、それ葬式やないか。中川家のライブじゃかくて、中川さんの家の葬式に行っとんねん。」
ボ「俺リズムネタ嫌いやねんな」
ツ「お経をリズムネタ言うなや」
ボ「身内しか集めてないのに全然ウケてなかったわ」
ツ「そりゃ葬式は全員身内やろ。お前が参列してるのがおかしいねん」
ボ「でさ、最悪なのがその演者、ネタ飛んだのか知らんけどずっと台本読んでたんよ」
ツ「経典読んではるねんそれ」
ボ「ずっと小道具に頼ってるし」
ツ「木魚のこと小道具言うな」
ボ「ネタもシュールすぎてお客さんに全然ウケてなかったわ」
ツ「お坊さんを尖ってるコント師みたいな扱いすなよ」
ボ「もっと客ウケを意識した内容で作らなあかんわ」
ツ「客ウケせぇへんねん、むしろ泣く場やねん。嫌やろ、お経読んでる間、親戚一同拍手笑いしてる葬式。」
ボ「もっと賞レース意識したネタ作らないと」
ツ「あるとしたら何が評価基準やねん。さっきからお笑いルポライターtakahiroみたいなレビューやめろ」
ボ「葬式に魂がこもってなかったわ」
ツ「こめる場じゃなくて成仏させる場やねん」
ボ「点数で言えば82点やな」
ツ「何点以上で天国行き当確やねん」
ボ「で、終わったらおもむろにおばさんが立ち上がって、直接芸人にギャラ渡してて」
ツ「あぁ、お布施やな」
ボ「さすがにあれだけ問題になってたのにあかんやろと思って」
ツ「問題?」
ボ「事務所通さずに直接ギャラ貰ったらあかんやろ」
ツ「闇営業ちゃうねん」
ボ「そういえば客も全員黒い服着て目立たんようにやってたわ」
ツ「ただの喪服やろ」
ボ「どこの事務所やねんと思って聞いてみてん」
ツ「聞くなや変なこと」
ボ「そしたら『仏光社』です言うて」
ツ「葬儀社の名前答えたんやな」
ボ「先輩に迷惑かけて何も思わんのか!って怒ってもうて」
ツ「何してんねん。」
ボ「偉大な先輩方が迷惑かかるねんで」
ツ「先輩って誰よ」
ボ「おぎやはぎとか東京03とか」
ツ「いや仏光社のこと人力舎の関連会社か何かやと思ってる?」
ボ「そうじゃないの?」
ツ「全然違うから。それで、どうなったん?」
ボ「つまみ出されて、出禁になってさ」
ツ「せやろな」
ボ「ちょっと次は別のところに行こうと思って」
ツ「再開したらちゃんとした劇場観に行ってください」
ボ「うん、今度またあるんやけどさ。」
ツ「どこのライブ?」
ボ「リーガロイヤルホテルである、ツーマンライブ」
ツ「それ結婚式やないか。もうええわ。」

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