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新規アトピー性皮膚炎外用薬タピナロフ1%クリームの有効性と安全性は?|2024年6月5日

■ ブログで公開した内容の深掘りです。

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タピナロフは、アリール炭化水素を活性化しアトピー皮膚炎に効果がある。

■ アリール炭化水素受容体(AhR)は、炎症や体内のバランスを調整する役割を持つたんぱく質です。

■ ちょっと深堀りすると、アリール炭化水素受容体(AhR)とは、リガンド依存の転写因子です。
■ 難しい言葉なので噛み砕くと、リガンドとは、特定のたんぱく質や受容体に結びつく小さな分子のことです。つまりリガンドは鍵、受容体は鍵穴のような関係にあります。
■ そして転写因子とは、細胞の中で遺伝子のスイッチをオンやオフにするたんぱく質のことです。

■ まとめると、アリール炭化水素受容体が鍵(リガンド)となり鍵穴(受容体)に結合すると、細胞における遺伝子のスイッチが押されるわけです。

■ 『タピナロフ』は、このAhRを活性化し、乾癬やアトピー性皮膚炎に有効性があるとされています。
■ しかし、タピナロフを長期間使用した場合の効果と安全性についても、データが不足していました。

■ そのようななかで最近、2歳以上の小児も含んだフェーズ3試験であるADORING試験がJAADに報告されました。


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noteでは、ブログでは書いていない「まとめ記事」が中心でしたが、最近は出典に基づかない気晴らしの文も書き散らかしています(^^; この記事よかった! ちょっとサポートしてやろう! という反応があると小躍りします😊