見出し画像

1~4歳のピーナッツアレルギー児におけるピーナッツ舌下免疫療法の結果は?|2023年11月9日

■ ブログで公開した内容の深掘りです。

( 本記事は、メンバーシップ(アドバンス)の記事です。メンバーシップの概要は、こちらをご参照くださいm(_ _)m)


アレルゲン免疫療法は、さまざまなルートが想定されており、舌下免疫療法もそのうちのひとつ。


■ ピーナッツアレルギーは、日本でも少なくはなく、アナフィラキシーを起こすこともあります。
■ そして、経口免疫療法をはじめ、さまざまなルートが想定されています。

1)皮下免疫療法
1990年代にピーナッツのアレルギー治療として試みられました[5]。しかし、リスクがとても高いことがわかり、現在は行われなくなっています。

2)経口免疫療法
食物アレルギーの治療として研究が進められています。
2000年代から研究が増え、効果が確認されてきました。しかし、経口免疫療法は、治療中に強いアレルギー反応が起こるリスクや、治療を続けないと効果が維持できない可能性が指摘されるようになっています。

3)舌下免疫療法
皮下免疫療法や経口免疫療法のリスクが十分に払拭できないこともあり,安全性の面から考えられた方法です。ただし一般的に、舌下免疫療法は経口免疫療法よりも効果は低いと考えられています。また、い全身的な症状がないとはいえません。

4)経皮免疫療法
フランス企業であるDBV Technologies社が開発を進めている製品があります。
メタアナリシスの結果では,ピーナッツや牛乳アレルギーの改善の可能性が高まることがわかっています[7]。しかし、食べられる量を増やすことはわかってきていますが、「食べられる」まで増量できる場合は少なく限界も指摘されています。

以下のtheLetterの記事より

■ 免疫療法は、副作用はしばしば見られるために、一般的であり、より安全性の高い治療法が求められています。

ここから先は

3,674字 / 7画像
この記事のみ ¥ 150

noteでは、ブログでは書いていない「まとめ記事」が中心でしたが、最近は出典に基づかない気晴らしの文も書き散らかしています(^^; この記事よかった! ちょっとサポートしてやろう! という反応があると小躍りします😊