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2023年7月8日 上のきょうだいがいる下の子どもはアレルギー疾患を発症しにくくなるのか?:システマティックレビュー&メタアナリシス

■ ブログで公開した内容の深掘りです。

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『衛生仮説』は、衛生的な環境に育った子どもはアレルギー疾患のリスクが高まる可能性があるという仮説。

■ 『衛生仮説(hygiene hypothesis)』とは、1989年にロンドン大学セントジョージ医学校のデイヴィッド ストラカン教授が提唱した仮説です。

■ ストラカンは、1953年生まれの英国の子どもを検討し、上のきょうだいのいる子どもほどアレルギー疾患の発症率が低くなる傾向があることが示し、衛生的な環境に育った子どもは免疫系の発達に必要な刺激を受ける機会が少なくなり、アレルギー疾患のリスクが高まる可能性があることを指摘したのです。

Strachan DP. Hay fever, hygiene, and household size. BMJ. 1989 Nov 18;299(6710):1259-60.


■ ただし、この検討に関しては、かならずしも再現性があるものではありませんし、疾患ごとにも差があるといえます。

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