卵・ピーナッツアレルギーのある1歳児は、6歳までに木の実類のアレルギーを発症しやすいかもしれない|2024年3月30日
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子どもでも増えている木の実アレルギー。1歳以降に発症するリスクは?
■ 木の実類アレルギーは、日本でも一般的な食物アレルギーの原因となっており、最近、小麦アレルギーを抜いて3位の頻度となりました。
■ しかし、木の実類アレルギーの有病率に関するデータは多くはなく、特に乳児期の木の実類に対し感作している児がどのように経過するのかは十分わかっていません。
■ ピーナッツと木の実類は、基本的に別のアレルギーです。
■ しかし、ピーナッツアレルギーのある小児は、木の実アレルギーのリスクが高いと考えられています。
■ ある報告では、ピーナッツアレルギーのある小児患者の約30%が木の実アレルギーであると報告されています。
Maloney JM, Rudengren M, Ahlstedt S, Bock SA, Sampson HA. The use of serum-specific IgE measurements for the diagnosis of peanut, tree nut, and seed allergy. J Allergy Clin Immunol 2008; 122:145-51.
■ 1歳以降に木の実類アレルギーを新規に発症する可能性も高いです。
■ では、1歳時の食物アレルギーと6歳時の木の実アレルギー発症との関係はなにかあるのでしょうか?
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noteでは、ブログでは書いていない「まとめ記事」が中心でしたが、最近は出典に基づかない気晴らしの文も書き散らかしています(^^; この記事よかった! ちょっとサポートしてやろう! という反応があると小躍りします😊