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2023年7月4日 アトピー性皮膚炎に対する新規メカニズム薬、抗OX40抗体は有効か?

■ ブログで公開した内容の深掘りです。

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アトピー性皮膚炎に対し、さまざまなメカニズムの薬剤が開発されている。

■ アトピー性皮膚炎の治療に関して、2018年のデュピルマブ(商品名デュピクセント)の登場から、急速な進化をしはじめました。

■ 小児に関しても、2021年からのデルゴシチニブ(コレクチム)軟膏を皮切りに、さまざまな薬剤が使えるようになってきています。

■ しかし、実用化に向かっている薬剤はこれらだけではありません。
■ たとえば、抗OX40抗体という、また耳慣れない生物学的製剤がアトピー性皮膚炎に有効であることが示されています。

■ 今月は、自分自身のUPDATEも必要性もあり、そのような薬剤の解説が多くなる予定です。
■ 最近、Lancetに報告された研究結果を共有します。



この論文でわかったことをざっくりまとめると?

アトピー性皮膚炎患者274例を、4週ごとにロカチンリマブ(150mgまたは600mg)を皮下投与する群、2週ごとにロカチンリマブ(300mgまたは600mg)を皮下投与する群、プラセボを皮下投与する群にランダム化し(1:1:1:1:1)、有効性を確認したところ、

16週目におけるEASIの最小二乗平均において、全てのロカチンリマブ群で低下し、プラセボ群(-15.0[95%信頼区間-28.6~-1.4])と比較し有意な低下だった。


以下は、論文の解説と管理人の感想です。

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noteでは、ブログでは書いていない「まとめ記事」が中心でしたが、最近は出典に基づかない気晴らしの文も書き散らかしています(^^; この記事よかった! ちょっとサポートしてやろう! という反応があると小躍りします😊