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牛乳アレルギーに対する経皮免疫療法Viaskin milkは有効か?|2024年3月4日

■ ブログで公開した内容の深掘りです。

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治療の難しい牛乳アレルギー。経皮免疫療法ViaskinのフェーズI/II試験の結果。


日本で研究されている経皮免疫療法の製剤(今回紹介するViaskinではありません)

■ 牛乳アレルギーは、日本でも多い食物アレルギーですが、世界的にも多い食物アレルギーです。

▷Moneret-vautrin, D. (1999). Cow's milk allergy.. Allergie et immunologie, 31 6, 201-10 .

■ 多くは自然寛解するとされていますが、年齢が高くなるまで持ち越すことも少なくなく、アナフィラキシーの大きな原因食物とされています。
さらに、誤食により症状が誘発される可能性も低くありません。

■ しかし、牛乳アレルギーに対する治療はかならずしも簡単ではありません。

■ リスクを軽減したルートとして、経皮免疫療法が日本でも開発されていますが、先行してピーナッツで『Viaskin』が開発されています。


■ そのViaskinが牛乳に対しても開発中です。
■ その第1-2フェーズ試験がJAMA Pediatrics誌に発表されました。2歳から17歳の重症牛乳アレルギーの児に12ヶ月間使用する方法で実施されています。

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