2023年4月25日 【最新論文紹介】生後1歳半までの入浴や石鹸の使用は、アトピー性皮膚炎やアレルギー疾患の発症を減らす?
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入浴は、アトピー性皮膚炎に、益にも害にもなりうる。
■ 皮膚に対して益にも害にもなりうる『洗浄』に関しては、アトピー性皮膚炎やアレルギーの発症リスクになる可能性が指摘されています。
■ たとえば最近のJACIの総論には、発症・悪化する環境因子のひとつに数えられています。
■ そして、入浴頻度が多くなるほど、皮膚バリア機能がさがる(アトピー性皮膚炎に不利)となる可能性が高いことが、最近の研究で示されています。
Marrs T, et al. J Allergy Clin Immunol Pract 2020; 8:2820-2.
■ しかし一方で、新生児期から洗浄をしていても、保湿剤を適切に塗布することで皮膚バリア機能の低下や肌荒れを防ぐ可能性などもしめされています。
Duan Y, et al. Clinical, Cosmetic and Investigational Dermatology 2019; 12:895.
■ そもそも、日本での入浴習慣と海外の入浴習慣はことなることが推察されますし、海外の研究結果をそのまま日本に適応することは難しいのではないかなとも思います。
■ 最近、日本の子ども約10万人のコホート試験(エコチル調査)により、生後18ヶ月までの入浴習慣(頻度を含む)により、3歳時点でのアレルギー疾患の発症に与える影響を調査した研究結果が報告されました。
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