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【#6】【道をひらく】の好きなー文

本とイヤホンは精神安定剤だと思っている、ハラペコです。

パナソニック創業者として知られる松下幸之助の「道をひらく」。ちょうど最近道をひらきてえなあと思っていたので読んでます。ショートエッセイ集のような形式でとっつきやすい。

ちなみに松下幸之助について調べるとパナソニックのHPが出てきて、164パートに分かれた伝記が読めます。多すぎるて。

素直さを失った時、逆境は卑屈を生み、順境は自惚を生む。(「素直に生きる」より)

素直って難しい。素直ってなんだろう。「...素直に生きることである。謙虚の心を忘れぬことである。」とあるので、ここでは謙虚であることが素直の一つの形と考えられているようだ。
確かに逆境と思われる状況も、後から振り返ると、大抵の場合は自分の成長に繋がるイベントだったと思える。そうであれば、その成長を最大化するような姿勢であるべきだなと思う。
逆境と順境を対比しつつ、一貫して素直さの重要性を訴えている。

今まで他に頼り、他をアテにする心があったとしたならば、いさぎよくこれを払拭しよう。(「志を立てよう」より)

志を立てよう。ここも、志ってなんだよと言いたくなる。途中に「つまり、何かをなしたいというその思いに、...」とあるので、「何かをなすぞ!」という思いと言い換えられそうだ。態度という表現もある。勇気であり実行力であるとも書かれている。
そしてその思いは、他をアテにするようなものでなく、みずからの思いでなくてはならない。
難しいのは、それっぽい道の続きが目の前に見えてしまっているような状態なのかもしれない。周りがみんないい大学に行く、いい企業に就職する。なので自分も、というような。オポチュニティコストが高い状態は志を遠ざけるのだろう。
「頼り」と「アテにし」は意味的にはどっちかでいい気もするが、何となく「アテにし」の方が悪いことを指摘されている気がする。

なまじっか目が見えるがために、油断をするのである。乱暴になるのである。(「手探りの人生」より)

慣れた時が1番怖い。ああこんなもんか、と高を括っている時は大抵仕事の質が悪くなる。
でもこうも言う。最初は意識して、慣れれば無意識にできるようになると。そしてその次の段階に意識を向けるのだと。これは矛盾しないだろうか?
常に全てに意識を研ぎ澄ませ続けるのは難しく感じてしまう。結局は失敗して勘所をつかむしか無いのかもしれない。それでも、油断に自覚的であることでいくつかの失敗は防げるということなのかもしれない。
この後の「自然とともに」では「進退を誤った人間は、笑っただけですまされそうもない」という文も出てくるので、結構ミスに厳しい人だったのかなあなんて思う。

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