泳ぐ
40歳を過ぎた頃、大人のスイミングレッスンのプログラムに参加することにした。かれこれ10年以上前のお話。(アタシは現在51歳です)
アタシ、20歳のころからヘルニア持ちってやつで。腰に爆弾抱え、ずっと慎重に行動してきた(走らない。飛んだりしない。重いものは、低い姿勢で。そして無理しない。)それは、もともと無いに等しいかった体力を、ますます弱らせていく原因の一つになった。
(体力の低下の他の原因は、趣味がインドアである。もともと運動が好きではない。子宮筋腫で常に貧血気味・・・あらあら💦)
子ども中心に過ごした20代30代の時期に自分の身体をいたわる余裕のない日々。体調を崩すことが、通常で、片頭痛、貧血、そして、そこに腰痛。動けないことが多くて家族に心配かけることが多くて、本来ならまだまだ若くて動ける世代なのに・・・。
40歳を過ぎた頃に
中学3年生の娘がスイミングの選手生活を終えて、受験に専念・・・そして、その後の高校生活は、部活で頑張るくらいにしていく、と言うので、スイミングスクールの送迎もこれで終了か、となったタイミング。
それまで、スイミングはギャラリーで見ているだけ、(ほとんど、本を読んで楽しんでいたのだけど)でも、今度は、自分が泳いでみたい!と思ったのだ。これだけ、ギャラリーで見てきたのだし、もっと泳げるようになるような気がする・・・。
というわけで、市民プールのスクールの体験プログラムに参加してみることにした。
実際に泳いでみると、運動は好きじゃないのに意外と楽しくって。水の中の気持ちよさと、自分はまだまだ伸びしろがあるんじゃない?って気持ちに後押しされて、スクールに通って、きれいに泳ぐことを目標に頑張ってみることにしたのです。
そこから、1年くらいスクールで頑張りました。自分よりも、かなり年配の方に交じってのクラスでしたが、初めは一番体力がなく出来ない子でした(笑)。
でも、大人のお稽古ってやっぱり、近道を知ってる分、上達できることが早くて。25mを泳ぐのが精一杯だったのが、あっという間に4泳法を(なんとバタフライまで)、ゆっくりだけど泳げるレベルまでになったのです。クロールだとターンして100m泳げるくらいに。毎回、少しでもうまくなったら嬉しくて。出来たことメモして、次に生かせるようにしたり。自分なりの課題を見つけ、コーチに質問したりアドバイスを貰ったり。かなり、熱心な生徒だったと思う。
そんなに頑張って、何を目指しているの?って聞かれることもあったけど。自分が成長できるって事。大人になっても嬉しいものなんですね。ただただ夢中になって。
動画で美しく泳ぐコツを観察して、イメージトレーニングも入念に・・・((笑))。
それで、体力はついたかって?
やはり年齢とともに弱ってて。体力がつくって程ではなかったように思う。
しんどくて、体力のない自分にがっかりすることもあったけど、きれいに泳ぎたい、上達したいっ!て頑張ってた期間は、かけがえのないアタシの今につながる考え方だったり、身体の声をきくことの良いきっかけだったと思う。自身の身体の事おざなりにしてきたことで、出来てなかったことが、いろんな意味で意識できるようになったから。
水泳を知って、自分にとって良かったこと。
水泳って腰が弱くっても水の中で動く事が出来て負荷によって運動ができる。水中での姿勢をきちっとしないと、きれいに泳げない。体幹を鍛えないと姿勢を正す事が出来ないから、そうすると、自然な状態が、体幹をしっかりと支える姿勢にと意識できる、そんな風に生活できることにつながった。
普段の生活が体幹をしっかりとしないとって思うことで、腰への負担が減り動きやすくなった。と良い連鎖が私に訪れました。弱っちい自分が立ち仕事をできるようになるとは思わなかったし。お仕事に出ることで、さらにアタシの自由になれると感じる気持ちも増えて精神的に幸せ度合いもUPしたのだけど。それはまた別のお話。
クタクタになることで普段は睡眠導入がうまくできないアタシもすぐにぐっすりと熟睡。しっかりと寝ることの大切さ。
そして、泳ぐと、ご飯もりもり、育ち盛りの中学生か?ってくらい食欲がわく。栄養に気を付けてバランスよく、育ち盛りじゃなくても、しっかりと食べる大切さ。
そんな当たり前の大切なこと。身体には一番良いと自分の身体で実感できるようになった。
柔軟をしっかりしてレッスンを受けるようになってから、ストレッチすることの大切さも学べたな。
気持ちよくストレッチして体の可動域が広がることで、次にまた動きやすい身体の状態に・・・。お風呂で湯船にゆっくりと浸かってほぐす。日々の体幹トレーニングとストレッチ。(最近は筋膜リリースもしてます)。身体のメンテナンスの重要性を水泳で体感できた。
身体のメンテナンスをサボってるときは、自分の身体が駄目ですよってサインをくれる。それが、わかるようになった。今は、頭痛が、便通が、気力の有無が、腰痛が、筋肉のこり方が、「もっと身体の声をきかないと、オーバーヒート気味です」って教えてくれてる。
いろいろ良かった点は多いけど。
一番言いたいのは、ただただ、
水の中は気持ちがいい。非日常を感じる。
リフレッシュできるし最高だってこと。
昨日、夜間の市民プールに娘と行ってきた。
平日の金曜の夜はコースを貸し切り?ってくらいに、すいててラッキー。(昨日はたまたまかな?コロナのせい?)
ありがた~く、楽しんで、マイペースに泳ぐ事が出来ました。
娘にクイックターンや、手で水をかくとき、どのように水を捕まえるか・・・というレクチャーをしてもらいつつ、少しの上達を目指しチャレンジしたり・・・。(いや、違うな、ほぼ、フワフワ浮いてるだけのことが多かったかも(笑)のんびりです。)そして鼻に水が入って断念したけどね。また、がんばります。
そこそこ気合を入れて、真面目に何本か25mを泳ぐことで、身体の使ってなかった部分の筋肉が活性化した。(ような気がする)
今は、心地よい疲労感に包まれています。今日は、しっかりと栄養とってと・・・。なすを素揚げにして、ひき肉のみそ炒めにふわっとあえて、野菜たっぷり(ねぎ、玉ねぎ、ピーマン、人参)でがっつりな炒め物の晩御飯。
がっつりなメニューが美味しく食べられるのは胃が健康状態だという証拠だね。胃腸も、健康状態を知るバロメーター。
さて、今日も元気に健やかに過ごしましょう。