今さら聞けない。SDGsって何?
こんにちは。
小林佳奈です。
近年、「SDGs」という言葉をよく聞くようになりましたね。
大手企業の中期経営計画の資料に必ずと言っていいほど、SDGsのロゴが記載され、どの企業も真剣に向き合おうとしている姿勢を感じます。
私の学びの整理として、定期的にSDGsについての学びをnoteでも整理していきたいと思います。
SDGsとは
SDGsとは、持続可能な開発目標のことを意味します。
SDGsに取り組む理由
これまでも、さまざまな採択や取り組みがあったはずにも関わらず、なぜ、急に「SDGs」という言葉が使われるようになったのでしょうか。
1.世界全体が共有する危機意識の高まり
地球環境は深刻な課題を数多く抱えています。エネルギー問題ではCO2排出量の増加による温暖化、異常気象や自然災害の増加、森林の砂漠化と水不足など。
エネルギー問題に関しては、約30年前の1992年、大気中の温室効果ガスの濃度を安定化させることを究極の目標とする「国連気候変動枠組条約」が採択され、世界は地球温暖化対策に世界全体で取り組んでいくことに合意されて以来、世界的に取り組んでいる課題です。
また、人が生活する社会においては、国際紛争の影響もあり貧困や差別などの問題が未解決です。それにもかかわらず、世界人口は現在の77億人から2050年には97億人へと増えるとも予測されており、今の延長線上では、足りない食料や資源を奪い合いになる世界になってしまうかもしれません。
産業革命が起き重工業を発展させた1900年代。さまざまな発展を遂げてきたこれまでの100年から、次の100年に向けて、「このままではいけない」と、他人事ではなく自分事に感じている人が増えてきているのではないでしょうか。
2.先進国・発展途上国に共通する、わかりやすい目標設定
SDGsの前身として、2000年に採択された「MDGs(ミレニアム開発目標)」がありました。SDGsは聞いたことがあっても、MDGsは初めて聞いた!という方も多いのではないでしょうか。
MDGsとは、開発途上地域における課題を取り上げ、2015年までに達成すべき8つの目標を設定したものです。
MDGsは2015年までに極度の貧困や飢餓の減少、感染症対策などで一定の成果を上げましたが、教育・医療など目標達成できなかった分野もあります。またこの間、先進国でも国内に貧困問題を抱えていたり、環境破壊や自然災害の問題に直面したりといった状況が増えました。
国連では次なるアクションを検討するにあたり、先進国も発展途上国も歩みをそろえて課題を解決しようと枠組みを策定したものが、SDGsです。
SDGsの目標設定はMDGsの倍以上の17の目標を掲げることとなりましたが、結果的にはどの国や地域にとっても取り組みやすいような包括的かつ具体的な内容となっています。
3.ビジネスチャンスとしての認知
企業は今、SDGsが指し示す方向性はビジネスの指針としても信頼に足る、むしろ、経営やマーケティングなどの観点からSDGsを無視できないと認識し始めています。
特に、昨今では「ESG投資」という言葉も広まり、海外の投資家の方々は、ESG活動をしていない企業へは基本的に投資活動を行わない人も増えているといわれています。
こうした状況から、SDGsへの取り組みを積極的にアピールする企業が増えています。今後さらに投資家や消費者にもSDGsが認知されることにより、SDGsの目標にかなうマーケットがいっそう拡大していくことが期待できます。
参考)https://www.cuc.ac.jp/om_miraitimes/column/u0h4tu0000000dqy.html
まとめ
SDGsという言葉が、社会的に認知され始めていることは、地球にとってまず大きな第一歩と言えるのではないでしょうか。
ただ、この言葉だけに踊らされず、「何が問題になっているのか?」「持続可能な社会を創るためにはどのような行動が求められているのか?」を1人ひとりが考え、行動することが重要であると感じています。
単なるビジネスチャンスとしてではなく、真剣にこれからの未来に向き合うチャンスとして取り組んでいきたいと思います。
今日はここまで。
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