スマホ依存

スマホを手にしてから、スマホから離れた時間は、どれだけありますか。
スマホを気にせずに過ごした時間はどれだけありますか。
1日、どれだけスマホと向かい合っていますか。

9月26日

朝起き、ロフトからスマホをソファに放り投げる。
そうして、顔を洗い歯を磨き着替え、顔を変える。
早起きは苦手で、毎朝時間との戦いだ。

今日はバスの時間が迫って、急いで急いで、スマホをどこかに放り投げたのは覚えているけど、探したけど見当たらなくてもういい!バスへ向かった

バスでは、周りの人達は皆、スマホとにらめっこしている。
私は本とにらめっこしようかと思ったけれど、朝はボーッとしたくて、ただボーッと。起きているのか眠っているのか分からないまま、職場へついた。

私の仕事はお花屋さんで、防水靴に履き替え、エプロンをする。
エプロンをした瞬間、目が覚め仕事脳が動き出す。

だけど今日はスマホが無いことで、頭の中はスマホだらけ。
呟きたい。ネットを見たい。
頭からスマホを消す為に、仕事を頑張るけれどずっと頭にスマホが住み着いている。

何とか終わって、帰りのバスへ向かう。
とても今日は、はやい。早くスマホをみたい一心で、
いつもあの信号からその先の信号まで青になるタイミングが間に合わないのに、今日は走ったら間に合った。
バスの時間はスマホがないから調べられなくて分からないけれど、最速で行こうと走った。
そう走っていると同じく走ってる男性が居た。
きっと同じバスへ向かって走っている。
その男性はとても速くてすぐに私との差が開いていった。
私は思わず笑ってしまった。
楽しくて仕方がなかった。
私もバスに間に合ったのだけど、そうバスの椅子へ座ると先に着いていた男性が息を、はぁはぁと激しく吐いていて、私もわざと、はあはあとした。実際はそこまで息切れしていなかった。
何故か、面白くて仕方がなかった。

一緒に走る、一緒に息切れをする。
きっと私が求めているもの

1人がよいのはもちろん、ひとりが好きであるのももちろん。
だけど、違う道だとしても一緒に走るということは出来るでしょう
同じ空の下だから、あなたがどこかで走っていたら私は嬉しくて楽しい。だから私は走り続ける。いつあなたが走っていても、一緒に走れるように。


息切れがおさまり、辺りを見回すとバスの人達はまた、夜になってもスマホとにらめっこしている。
今度こそは、本とにらめっこしよう。今日が終わる前に。


坂口安吾の堕落論。
漢字が難しくなかなか進まずにいた本だ。

普段読んでいても、頭に入ってこず何度も同じ行を読んでいるけれど、今日は違った。
すらすらと、脳に直接響いてくる
久々にsexをした時のような、あの衝撃。こんなにも、気持ちよかったっけ。


少しだけ、堕落論の言葉を載せよう
まだ序盤なので、もっと沢山いい言葉はあると思うけれど、今回読んだ数ページを。

・無きに如かざるの冷酷なる批評精神は存在しても、無きに如かざるの芸術というものは存在することが出来ない。存在しない芸術などが有る筈はないのである。

・彼の精神は「天下者」


それからここはあやふやだけど
・天下を握った者は沢山いたが、天下者の精神をもった人はいなかった。


そう。全ては精神力。

・精神の貴族。


その後、本に夢中になっていたけども、どこかで頭の片隅にやっぱりスマホがいた
スマホに夢中になっている時には、最寄りのバス停を通り過ぎることがよくあるのに、本を読んでいた今日はちゃんと降りた。
きっとスマホに夢中だからだ。家に帰りたいからだ。通り過ぎるわけが無い。

そうして、気がついた。

私こんなにもスマホに、インターネットに依存していたんだ。






私は小学生・中学生の頃、インターネットにハマってグレた経験があり、それ以降はLINE以外はしないことにしていた。
もうこれ以上、インターネットに依存したくなかったから。
だけど、良い出会いがあり、その方をみて、ネットとの距離感を学んで、今はまたやっている。

こちらはまた次回。

ありがとう。ありがとう。ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?