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陽の光を集めたような「ティタティタ」

我が家のスプリング・エフェメラル「スノー・ドロップ」が終わると同時にミニ水仙の「ティタティタ」が咲き始めた。

初めましての「ティタティタ」

以前、香りの良い日本水仙を育てていが、丈が高くて小さなベランダには釣り合わない様子だった。肥料のやり方も良くなかったようで翌年、翌翌年と花は全く咲かず、葉っぱだけ。鉢植えでも水仙は植えっぱなしでよいと聞いていたがうまくいかなかった。

ある日、散歩中に丈の低い水仙を育てている家を見つけ、その可愛いらしさに思わず「うわぁ! 理想的な水仙だわ」と声に出してしまった。我が家のベランダに咲いている姿が容易に想像できた。「なんていう種類だろう? 」と近づくと「ティタティタ」という名札が刺さっているのが目に入った。なんと、ありがたい! 忘れないようにメモし、その年購入する球根リストに加えたのだった。

最初の一輪が咲いてから数日後の様子。

「ティタティタ」の学名は「Narsissus ‘Tete-a-tete’」。「tete」フランス語で「頭」という意味があるそうで、「Tete a tete」は頭を寄せ合うこと。そこから「内緒話」という意味になるのだとか。そう知ると小声でおしゃべりしているように見えてくる。ウフフ、うふふ…と小さな笑い声まで聞こえてきそう。どんな楽しい相談をしているのだろうか。

今日の「ティタティタ」

昨日は淡雪が降り、今日は青空が広がった。沈丁花の馥郁とした香りが散歩道に漂っている。本格的な春はすぐそこまで来ている。