誤送金したお金は戻らない「ヨーロッパから学ぶ編」
山口県で起きた誤送金のニュース
約4000万円という高額な金額で話題になっている。
10円とかならばニュースにならないだろう
日本ではどうなるのかと思い注目をしていることだが
ヨーロッパから見るとまず無理だ。
銀行側がやったのならば可能性はまだあるが
個人のミスで取り戻ることはまず相手側による。
僕もそのようなミスをやったことがある
ヨーロッパ3カ国で働いていた僕はそれぞれの国で銀行口座を持っている。
ヨーロッパではSWIFTという桁の長い番号がありその番号だけでどこへでも送れる便利なものがある。名前なども必要なくただ番号だけ。
スイスからドイツへの自分の口座へ送金したときのことだが確認したら送金されていなかった。。
よく見たら番号が間違っていた。。
スイスの銀行に連絡を取ってもドイツの銀行に聞いてみて!と言われ
ドイツの銀行に話してもスイスに聞いてみて!っと言われる。。
他の人の口座にお金が入ってしまった。
銀行はまずそのようなミスは相手にしてくれない。
それだけに番号は確実に確かめないといけない。
相手側がお金が送られてきて恐怖を感じた時にその送り先の銀行へ連絡を取り返金するくらいだろう。。
個人情報もしっかりしているので銀行側も個人側も絶対に知ることはできない。
あのひろゆき氏がフランスで生活しているのもヨーロッパの銀行はそれだけセキュリティーがすごい。
その分すごく使いかってがよく世界中どこにいてもパソコンからスマホからお金を移動させれるしカードで普通に使える。日本にいる僕でも今でもヨーロッパの銀行は全然活用できている。
ただセキュリティーが凄すぎる。。
スイスもそうだがドイツもそうだ。。
とにかくログイン、そして送金も非常に高度なセキュリティーがある。
それぞれの銀行によって違うと思うが僕が使っている銀行などはサイバー攻撃を受けても大丈夫のようなシステムと個人がそれぞれ持つものもある。
そのことはさておき。。
今回の山口の誤送金で気になったことがある
それは町が民事裁判を起こしたということだ。
この民事ということだが刑事ではない。
刑法にひかっからないという意味だ。つまり警察は動かないので町は自ら民事で動いた。
民事で勝ったとしても相手側の財産がわからなかったりなかったりしたらどうにもならない。。。
ひろゆき氏と同じパターンだ。
刑事だったら全く違くなる。
刑務所に入れることだってできる。。
警察も意地でもその人を捕まえたかったらストーリーをめちゃくちゃ作って捕まえることをするだろうが、今回はそれはなさそうだ。。
つまり「町で頑張ってください」というメッセージだ。
ニュースでも「一般的には返すのでは。。。」
と「一般的」という言葉が出てくるが
ヨーロッパでは「一般的」と言う言葉はない。
僕だって誤送金した時に相手側が返金してくると一般的に思ったがそんな世界ではない。。
財布が落ちていたら一般的には警察署に持っていくと言う日本のような一般的な考え方はヨーロッパにはない。
ラッキー!という考え方
この一般的という考え方は本当に捨てた方がいいと思う。。
第一にそのご送金がわかった時に相手の自宅まで市の職員が行って彼と話をして一緒に銀行の前まで行っている。
そして彼の気持ちがそこで変わったのか「今日は手続きはしない」とそこでお別れしているが
市役所職員の「一般的な考え方」がなければその日のうちに手続きをしていただろう。
職員は「一般的な考え」で「彼は返金してくれる。」と思っていたはずだ。
どんなことがあっても銀行側と話をし法的にできる処置などを調べまくり手続きをして彼がそのお金を動かせないようにするのが正解なのだが「この一般的な考え方」がこの事態を招いた。
誤送金してしまった人を責めるのではなく
クラウドファウンディングで全国からお金など集めて終わりにした方がいいと思うが。。
これだけ有名になり全国の多くの人に知られているニュース。。
相手側を含め誤送金してしまった人が心配だ。
さっさと終わらせて次に進んだ方がいい。
目的がお金を取り返すというのではなく
お金を困っている市民に配るというのであればそれをさっさとした方がいい。。
いつかお金が取り戻せるかもしれないが何年かかるかわからない、戻ってくるかもわからないないことをいつまでも裁判でぐちぐちやっていてもしょうがない。
全国には寄付してくれる人たちもたくさんいる。4000万円なんてすぐに集まる。市役所が寄付を募ったりクラファンができるのであればそれをお勧めする。
その受け取った相手側を懲らしめたいのであれば続ければいい。。
どうやってでも彼からお金を返してもらい、もしこの後このようなことが他で起こった時に一般市民が「返さないとこうなるよ!」というのを見せしめしたかったらやるがいいと思う。
でもそんな昭和のようなことをやっていても先には進まない。
誤送金しないように失敗から学んで次に進む
誤送金した人も、給付金を待っている市民も、市役所で働いている人たち、やってくるマスコミ、そこに住んでいる市民にとって迷惑なだけだ。
ヨーロッパの市役所がそのようなことをしたら取り戻せると思うがその前にもし手動で送金するのであれば金額の上限リミッターはプログラムでできているはずだ。
そんなプログラムがない日本の役所が問題なのだ。
これがテクノロジーの遅さ、ファックス大国、紙をなくせない役所の恥さらしだとヨーロッパから見て思う。
テクノロジーを使えばそんなことはいとも簡単にできるはずなのだが手動でやっているし手動でやればもちろんミスもある。
効率の悪い働き方+失敗を招く確率が増やしている両方WINWINにならない働き方をしていることに気づくべきだし改善していくべきだと思う。
ヨーロッパから学ぶ
少しでも役に立てたら嬉しいです。。
全国を愛犬と旅しながら地域の習慣や食などをそこにいる人には気づかない素敵な文化などを伝えてより良い楽しい生活になったらいいなと思います。こんな美味しい食べ物や習慣、生活に気付いたらシェアできたらと思います。私たちが知らない素敵な日本を世界にも伝えたいと思います。