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英語を話したいなら賢いアホになれ

 英語を話せるようになるコツはたくさんあります。
そして、それらのやり方が合うかどうかは人それぞれです。

 でも私が思う「英語を話すコツ」は

 アホになれ

 この一言に集約されます。

 アホというと言葉が悪いかもしれません。この”アホ”には3つの意味があります。

① そのままを受け入れる
② 羞恥心を捨てる
③ 無知を知る

1.そのままを受け入れる

 英語を勉強し始めると、その表現や文法が、ルールから外れていることが多いことに気づきます。「何故いつもこうなのに、この時だけこう言うの?」「この場合はこうだって習ったのに、なぜこの時だけ違うの?」

 もしくは、イディオムなどで「なんで全然関係ないのにこの言葉が出てくるの?」といったように。

 語学にはイレギュラーが多く、それを突き詰めていくこともまた勉強です。イディオムなどには物事のルーツや文化が反映されますので、その言語についてより深い知識を得られるでしょう。

 しかし、「話す」ということ考えたとき、それらは二の次になります。そこにこだわって納得がいかず、その表現が腑に落ちなけば、それを使うことはできないでしょう。でも実際ネイティブはその表現を使うのです。

 そういうもんなんです。

 例えば外国人に日本語を教えていて、「ありがとうってどういう意味?」と聞かれたとします。

「”有り難い”つまりあまり起こらないということから来ていて、なので感謝するときに使う言葉です」と答えたとします。

 あまり起こらないこと? みんな沢山使うじゃん!

 えっと、だから昔はそうだったのかもしれないけど・・・
 うーん、とにかくそういうもんなの!!

 語学習得には、このネイティブが言う「そういうもんなの」をどれだけ素直に受け入れられるかがキーになると私は思います。

 感謝するときに「ありがとう」と言うんだ、よし今から使おう。

 これであなたは話せるのです。

2. 羞恥心を捨てる

 たまに「英語が話せないのが恥ずかしい」「英語を話すのが恥ずかしい」と思っている方がいます。なぜ恥ずかしいのか?それは突き詰めれば、自分自身を過大評価しているからです。

 英語は多くの日本人にとっては第2言語。話せなくて当たり前なのです。「学校教育で習ってきたのに話せないから恥ずかしい」という方、ご安心を。日本の英語教育では話せるようにはなりません。(あくまで私が学生だった昔の話です。今は違うのかもしれません)

 なので、その恥ずかしさを今すぐ捨てましょう。英語に興味がない人は恥ずかしくないだろうし、興味のある人は恥ずかしがっているその間に勉強しましょう。恥ずかしさは「バカだと思われたくない」というあなた自身の自尊心から来ています。

 また、英語をある程度話せるようになると、間違った時に恥ずかしいと思うようになります。また、今更人に聞けないと思うようになってしまいます。ここでもやはり初心に帰りましょう。私たちはバイリンガルでも帰国子女でもない、英語を勉強して話せるようになってきた、素晴らしい人です。今でも知らない表現があって当然です。堂々と知らないことを知らないといいましょう。人に聞きましょう。知ったかぶりをすることほど愚かなことはありません。

3.無知を知る

 かの哲学者ソクラテスの「無知の知」はあまりにも有名ですが、これを体現するのは難しいです。「すべての知は己を無知だと知ることから始まる」
知識の泉のようなソクラテスでさえ「知らないことがたくさんある」と言い、学びをやめないのです。

 英語上級者になってくると、自分はたいていのことを知っているような気になってしまいます。しかし語学習得には果てがありません。勿論英語でじゅぶんにコミュニケーションがとれる、ビジネスができる、となればそれは素晴らしいことです。

 しかし、自分が間違ったまま使っていて、誰も指摘してくれない表現があるかもしれません。もしかしたら、よりよい表現があるかもしれません。新しい英語も沢山生まれています。まだまだ知らない言葉・表現があるのだということ。それらを知ろうとすること。語学学習だけではなく、物事を学ぶ楽しみはそこにあります。

 これら3つは私自身への訓戒です。

 英語ペラペラへの道はまだまだ長い!!!

 

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