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チャンスの女神、前髪しかないよ。

元々、言葉でどうにかしたいと思う人間だ。
それが浅はかでミテクレだけにこだわりすぎていると思われていても
私は美しい言葉で取り繕っておきたいと思う人間だ。

twitter採用とは言っても、採用が確約されたものではなく
「うちの選考受けてみない?」のお誘いというもの。

声をかけていただいたのは所長先生ではない、別の先生で、
選考をされるのは所長先生だからだ。

でもそれハズいやん。
これだけtwitterで盛り上がっていて、
最終的に私選考落ちてbyebyeなったらハズか死やん。

だから私は言った、取り繕うために。
「採用の結果がどうなっても、先生とは桜を見に行くような関係になれたら嬉しいです!」

これは、採用に落ちた場合の予防線をはっている。
「じゃあ桜を見に行きましょう。いつにする?」


うへぇぇ!
このつまらないワタクシの見栄を飛び越えての行動力。

よし、じゃあ会おう!
ネットで知り合った人と会うタイプの人間ではないのだが、今は。掴まなきゃって。

チャンスの女神、前髪しかないよ。
これは昔から本当に信じているけど、その向かってくる女が女神なのかチャンスなのか、わからなくて。
つい足踏みしちゃうけど、モタモタしてたら掴めない。

色々選択肢がある中で、何を選ぶかというのは、最初から決まっていることのような気がする。
決まっているので、本来「迷う」という行為はないはずだが、それでも迷うというのは、実質的なそれというより、「決まっていることが見えていない」のだろう。

だから、選考を受けることも、桜を見に行くことも「決まっていた」こととして、迷いなく見えたら。あとは前髪つかんでブンシャカブンブン振り回すだけだ。

もうここからはスピードの勝負だと思った。運気の向きというのは時間に限りがあると思う。
今や!ここや!と思ったときに、たたみかけないと、決めきれない気がするから。

エントリー後、履歴書を提出しなければならないのに、中1日仕事で作成できず提出できないことが、どれほどもどかしく感じたか。

いざ、履歴書をデータで作成しようとして「社実研」で
履歴書をデータで作れないやつのセンスは的な回を思い出しながら震えて作成した夜。

面接日の提案を受けて、なるべく1ターンで日時を決めたいところ。こういうタイミングがあう、というのは縁がある、につながると思うけど
多少故意でも力尽くでも あわせていくべきだし、私は母親に子供の面倒を見るよう必死にLINEを打った。

そして髪を切りに行った。
私って、頑張ってどうにかなる課題と、そうじゃない課題の切り分けが結構ドライだと思う。

本来なら面接準備に勤しむところだろうが、
面接まであと1日のところで、付け焼き刃で取り繕っても多分バレてしまうだろう。

私にできることは、あと、髪を切ることしかないと思った。
と夫に言うと、夫は首をかしげていた。

その夜、所長先生のtwitterを2年分くらい遡り、事務所のHPを隅から隅まで見て
気になるキーワードを書き留めた。
付け焼き刃?いやいや、言葉のストックよ。

所長先生が実施していたセミナーの申し込み期限が切れていると知り、もう視聴できないので、そのセミナーのレポートの読みあさった。
そのレポートを書いておられる方は、社労士受験生のための情報発信もされていて、受験生時代もお世話になった。レポートのおかげで面接準備が進みました。彼女もまた

ぺんぎんの名を借りた、私にとっての女神様。





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