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龍谷大学農学部 持続可能な食循環プロジェクト part1

 こんにちは、龍谷大学農学部の学生です!龍谷大学農学部の持続可能な食循環プロジェクト~農場産収穫物を使用したチョコレートの開発~のあれこれを計5回の投稿で紹介します。
 
 今回の投稿はプロジェクトの内容についてお話ししていきます。
まず「持続可能な食循環プロジェクト」とは、龍谷大学農学部が毎年行っているプロジェクトであり、持続可能な食循環を考え、地域に貢献できる研究・教育を目指す取り組みのことを指します。また、農場で学生が栽培・収穫した作物をどのように付加価値のある商品として販売するのかという一連の流れを学ぶ機会として企画された正課外のプロジェクトです。
 2022年度では第一弾「オリジナル味噌の販売」、第二弾「オリジナルチョコレートの開発」、第三弾「オリジナルあられの開発」を行いました。その中で私たちは第二弾「オリジナルチョコレートの開発」に取り組みました。地域資源の創出と6次産業化へつなげ、地域の活性化も目指しています。
 私たちはチョコレート作りに落花生の種まきから製品販売まで携わりました。
 龍谷大学瀬田キャンパスの近くの地域の方からお借りしている牧農場で「ナカテユタカ」という品種を選び、栽培、中間管理・収穫を行いました。(第一次産業の生産:「落花生の栽培・収穫」)

牧農場での作業風景


 そしてその落花生を日仏商事株式会社様のチョコレートブランド「CACHALOT」とコラボしたオリジナルチョコレートに加工していただきました。
(第二次産業にあたる加工:「日仏商事様とコラボしたチョコレートへの加工」)

チョコレート


そのチョコレートを箱詰め・販売を自分たちで行ないました。
(第三次産業:「流通・販売」)

大垣書店にてチョコレート販売の様子

と、このように六次産業化の取り組みを自分たちで行いました。

なぜ落花生を栽培したのか?


牧農場で使用する畑はもともと水田として米が栽培されており、水田を畑地に転換する水田転換畑としてプロジェクトに活用することになりました。しかし、水田は水はけが悪い上に地力の改善の必要がありました。それでもなお、このような悪条件に打ち勝てる作物があったのです。それが落花生であり、その秘訣は「根粒菌」なのです。
落花生の根には根粒菌があり、植物の生育に必要不可欠な窒素を空気中から固定し、植物体に窒素をチャージします。それによって土壌に窒素成分が蓄えられ、地力改善に大きな貢献を果たせます。さらに、JA滋賀中央会によると、滋賀県内の農地は92%が水田であり落花生を栽培すること自体が珍しく落花生の栽培が手間がかかるとのこと。裏を返せば「付加価値がつく」ので、私たちは付加価値のある作物を作りたいと考えていたので、落花生を選択しました。
落花生の種類は「ナカテユタカ」を選びました。「ナカテユタカ」は1979年に千葉県八街市(やちまたし)で開発された大粒の品種です。黒い斑点が出にくく、白くてキレイな実になりやすいだけではなく、早生種で収穫量が見込めることや、あっさりとした甘みのある味が特徴です。


実際に栽培した落花生、ナカテユタカ

 今回の投稿は、龍谷大学農学部で行われている持続可能な食循環プロジェクトの一つ、オリジナルチョコレートの開発の概要を紹介しました。落花生について難しいことを記載しましたが、とにかく「落花生は優れもの」だということです。
 次回の投稿はこのチョコレートが出来上がるまでの流れを紹介します。
最後まで読んでくださりありがとうございました!

農学部|龍谷大学 You, Unlimited (ryukoku.ac.jp)
龍谷大学 農学部(@ryukokuagr) • Instagram写真と動画



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