試される大地北海道(旅11日目)

・9月1日

カンタの桃を朝ごはんに今日の予定を考える。間違いなく今日中に北海道へ行けるはず。そう思いつつ道の駅で話しかけてきたおじさんと雑談をしながらだらだらと準備をする。そしてフェリーの函館へ向かうフェリーの時間を調べると衝撃の事実が。時刻は現在9時過ぎ、最終のフェリーが出るのが14時頃、手続きを考えると13時半には着かなければならない。フェリーターミナルまでに距離は70キロ強もあるのだ。今までの行程を考えると移動速度は時速20キロ程度である。4時間こぎ続けるのは現実的ではないので、休憩を入れることも考慮するとだいぶギリギリであることが予想される。しかしせっかく道の駅にいるのでとりあえず中は見てまわり、ようやく出発。気持ち急ぎ目で自転車をこぐ。

いい景色！いやいや、そんなことをしている場合ではない。フェリーを逃したらコンビニを探すのも困難な場所で一日過ごさなければならないのだ。急げ俺。

ようやく到着。時刻は13時半、本当にギリギリでの到着である。速やかに手続きを済ませたところで、自転車に乗った若者二人組と遭遇する。話によると夏休みを利用して広島からやってきたそうな。これから函館に行き、その後は新幹線で帰るそうだ。ここまで二十数日かかったとのことで、本当にお疲れさまでした。

乗船、出港後、甲板に出て涼んでいると「にいちゃん速かったね！へへっ！」とおじさんが声をかけてきた。速かった…？まるで俺を見ていたかのような口ぶり…あぁ！道の駅で話してたおじさんか！全然思い出せなくてそっけない対応をしてしまった。ごめん、おじさん。その後は船でぐっすり眠り、あっという間に函館へ到着。残念ながら近場に道の駅がないため、観光をすることもなくさっさと函館を後にする。

すっかり日も暮れ、途中で温泉によりつつ、しばらく夜道を走ったところでようやく道の駅ゆうゆう森に到着。明日からはもう少し北海道を堪能しようと心に決め、寒さに震えながらこの日の旅を終える。まずは長そでの調達だな…。

9/1　走行距離　113.61km