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ぽるくえまんせいうぃずあっぷる

ホクスポクス・フィジブス。違う。
元祖呪文料理、作ってみました。昭和4年の『主婦の友』のレシピです。

謎の粉は、なんか柑橘系のスパイスソルト

完成。

この後、塩を投入

味:肉は美味しいです。ほのかにリンゴ風味でさっぱりしてます。リンゴは、まあ、ポテサラにリンゴやみかんを入れるのが許せる人なら食べられるかな。問題は煮汁。「薄めたリンゴ果汁に塩こしょうしたもの」と思っていただければ。積極的に飲みたくはない味です。前にジャマイカ風チキン(目一杯スパイスを擦り込んだ鶏肉をオレンジジュースに漬け込んで焼いたもの)を作った時も、肉は美味しくても塩胡椒されたオレンジジュースはちょっと、と思った記憶があります。まあ、これはシチューではないし、本体は肉だし、いいんでしょうこれで。

……よくなかった。
作った時点ではレシピは完全うろ覚えで、その後積んである本の山から原本が出てきました。ちなみにこれです。

タイトルだけは合ってたのですが、おそらくこれは「Pork émincer with apple」をカタカナにしたのではないかと思います。
↑を読んで「おいおいお前なにやってんの」と気づいたあなたは料理人さんですね。émincerはフランス語で「薄切り」です。間違ってもぶつ切りじゃありません。画像検索したら血の気が引きました。いや、これもう薄切りっつーか細切りやん。正しくは「6mm幅に切って軽く塩コショウしてバターで炒めたリンゴと豚肉を鍋に重ねて入れ、別に炒めたみじん切りのニンニクと玉ねぎとスープを鍋に注いで煮る」です。何から何まで違ってます。そりゃあ、再現できたのは「あっさり」の部分だけになるわけです。
著者の方ごめんなさい、元レシピ作成の方(昭和4年にどこぞの料理長だった方なので、さすがにもう鬼籍に入られてるでしょう)化けて出ないで下さい。きちんと作ればとても美味しいかもしれません。というか、作り直すべきですよねやっぱり。えーと、今数えたら、家でご飯を食べる可能性のある日が今月はあと3日しかないので、2024年の宿題にします。

なお、そろそろ21時間起きている計算になるのですが、失敗のせいでアドレナリンが出てるのか眠くない。どこで電池が切れるか試すと多分寝坊するので、無理にでも寝ます、おやすみなさい。


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