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プロバレーボールチームの応援団長になって感じたこと

日本初のプロバレーボールチームであるヴィクトリーナ姫路の応援団長(関東)となって2年半。応援団長を続けてきて感じたことを纏めてみる。

■各地に仲間ができる
応援団をやっていて良かったと一番思うことは仲間が増えること。
2019-20シーズンの応援では10試合5地域で応援をさせて頂いた。

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地域リーグの頃から一緒に応援団席で応援をして頂いている方や、その地域で初めて会う方、Twitterで繋がって会場でお会いする方、選手のご家族など応援団をやっていなければ絶対に会うことがない方々と交流し、全力でチームを鼓舞する仲間として戦えることが何よりも充実感がある。僕らは本格的にバレーを応援して2年半なので、選手の情報もバレー応援歴が長い人に比べれば少ない。そんな中、各地で出会う方々は長年のバレー観戦の中で蓄積された知識を共有してくれると共に応援団への熱い激励をしてくれる。毎試合お会いするのが楽しみな人たちがいることで、会場に足を運ぶのが楽しみになる。

■選手の試合以外での魅力を知る機会

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このエピソードはV1リーグ初の応援だった郡山大会での出来事。
試合の直前に年配のご夫婦が「ここはヴィクトリーナ姫路の応援団席でしょうか?」と訪ねてきた。少し会話をしていると、どうやらバレーを一度も観戦したことがないとのこと。なぜバレーを観戦したくなったのか。しかもアウェーチームの応援団席にいるのか。色々と疑問だったので、ご婦人に話を聞いてみた。すると、ご婦人は近くのホテルに宿泊をされていたようで、ヴィクトリーナ姫路の選手が宿泊しているホテルと同じで、お風呂がたまたま一緒になったとのこと。お風呂の中で選手と会話をする機会があったようで、その時のやり取りがあまりにも好印象で一気にファンになったらしく、翌日の試合を観戦する予定がなかったのにも関わらず、当日券を購入して観戦に来られていた。

スポーツ選手なので試合で魅せることはもちろんだが、試合以外でもファンを増やすことができる人がいるチームを応援できることに誇りを感じたことを覚えている。

■試合前の相手応援団との交流

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これは応援団長になって初めての試合で失態をやらかしたことで人一倍気合いを入れて臨むイベント。当日の試合の応援のタイミングを確認しあう儀式。

基本僕たちはアウェーゲームの応援がメインなので対戦相手のホームゲームに参戦することが多い。対戦相手の応援団の方から「姫路さんは音響使いますか?」と必ず聞かれるのだが、満面の笑みで「ボイスのみです!」と答えるのが最高に気持ちが良い。

そして、僕は新入りなので対戦相手の応援団と仲良くなりたい。応援の流儀や応援団の歴史、どんなことを考えて応援をしているのか?など時間の許す限り聞きまくっている。丁寧にお答えくださる方々ばかりで、僕はバレーボールの応援団の方々が大好きだ。

■声のみの応援が起こした原点回帰

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これは昨年末のホーム最終戦でのこと。前日、NECレッドロケッツとの試合だったのだが、基本的にヴィクトリーナ姫路のホームゲームは音響を使わずに応援をするスタイル。NECの応援団の方々は、ホームチームもアウェーチームも音響を使わない試合で応援をした試合は初めてに近かったようで、声のみの応援で両チームが戦うことの素晴らしさを伝えにわざわざ挨拶に来てくださった。NECさんも来シーズンの応援には原点回帰して音響なしの応援パターンを入れたい!と話されていた。印象的だったのは音響がないことで、応援団席がいつも以上に一体となれた気がすると言われていたこと。もちろん、音響がある応援は素晴らしいのだが、それが当たり前になってしまうと多様な応援ができなくなってしまう。そんな時に、両チームとも音響を使わない応援をしたことで色んな気づきがあったのかなと思う。

こうやってお互いの試合で気づきを得て、応援団も成長していける関係づくりになっていることが嬉しい。

■団長と呼びかけて♪
最後になりますが、これは選手やファンのみなさんにお願いです!
試合当日は応援の準備などで会場をバタバタ走り回っていて忙しそうにしていることが多いが、「団長!」と声をかけてください!ヴィクトリーナ姫路というチームがあることで繋がれるご縁から、社会を良くする価値創りができる機会をたくさん作りたいと思っているので、僕を見かけたら「団長!」と声をかけて頂けると喜びます♪

コロナウイルスの影響で、バレーボールだけでなく他のスポーツも大きな影響を受けている中で来シーズンもどうなるのか不安な日々を送っていると思いますが、僕ら応援団・ファンはどのような形でも応援できる機会を待ち望んでいます。試合がなくても応援する機会があればオンラインででも応援します。耐え忍ぶ毎日は走り込みなどのきつい練習より辛いと思いますが、1日も早くみなさんと一緒に戦える日を楽しみにしてます。

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