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笑顔がたくさんある町は平和な町。

通りにはゴミ一つ落ちていない。

ドライヴァーも思いやりある運転をしてくれる。

ダウンタウンのお店の人も見知らぬ旅人に手を振ってくれる。

教会の鐘の音にも平和への祈りが込められている。

朝、スクールバスを待っている小学生の子供たちが、

元気のいいあいさつをしてくれる。

家の前で荷物を車から家に運ぼうとしていたおばさんが

歩道で自分が通るのを待っていてくれる。


旅をしていて、ありがたいと思う場面は数知れない。

余所者(よそもの)であるがゆえに、気遣うべきはこちらなのだろうけれど、

「他所から来てくれた」というそれだけの理由で

おもてなしをしていただけるのがありがたい。


「この町はいいところだよ」

アメリカの中西部やフランス郊外の小さな町でそんなことが会話の中で聞かれた。

その町で生まれ、その町で育ち、その町で働き、その町で家庭を持ち、その町で暮らす…

友だちも家族も親戚もみんなその町にいて、仕事や学校で出る人もまれにいるが

ほとんどがみんなその町から離れない。


そういった人たちが、自分たちの町を愛しているがゆえに、

自分たちが気持ちよく暮らせるように、

自分たちの町を良くしようと、日々懸命に努力している。

だから、他所から誰が来ても歓迎してくれるし、

そういった人たちに自分たちの町の良い所をぜひ見てもらおうとする。

本来の町のあるべき姿がそうなのだろう。


いろんな町を見てきた。

いろんなところに住んできた。

住みたいと思う町はたくさんあるけれど、旅をしている限りは

そこにとどまることは普通しない。


旅人は、旅を終えて自分の町に戻った時に、

理想の町を作ろうとしはじめるものなのだろうか?

「いい町」の定義なんてものは特にないのかも知れないが、

自分自身が住んでいて気持ちのいい町であるのがいいし、

何をおいても最後はそこに住む人だと思う。



素敵な町でいい出会いを…

ひょっとしたら、それは、


旅人が旅を続ける理由そのものじゃないのだろうか?


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