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人生はLSD


2016年、PEACE RUN2016ヨーロッパランニングの旅でフランスの郊外を走っていて何度か思い出すことがありました。

左足首を痛めて、それが回復してゴールの町スペインイルンを目指していた時です。

ゴールに早くたどり着きたいと言う気持ちはあれど、あせってまた足首を痛めてもいけないし、ゴール直前にまたバギーが壊れたりしないかという不安や心配もありました。

不安や焦りなど余計な気持ちが邪魔をしていては走りを楽しめません。
そんな時には、いったん立ち止まって深呼吸…気持ちも体もリセットです。

マラソンを始めたのが38年前、当時は走るスピードやペースも分からぬまま、ただ走ればいいのだと思っていました。
そのために、数キロ走っただけで息が上がり、筋肉や関節も痛くなる始末。

マラソンに関する雑誌や本を参考にトレーニングを始めてみたけれど、マラソンはやはり厳しいものというイメージしかなかったのが現実です。

ある日教えられたのはLSDということば。
マラソンのトレーニング方法のひとつ、LSD。
LはLONG(長い時間をかけること)。SはSLOW(ゆっくりと)。DはDISTANCE(長い距離)。
すなわち、たっぷりと時間をかけて、ごくゆっくりと長い距離を走ること。

走るのが辛い・大変と言われる方はやはりスピードが速い場合が大半。
のんびり行けばいいのです。走るペースも自分次第。

距離の感覚もビギナーとベテランランナーとではやはり差があります。
最初は短くていいのです。
歩きから早歩き、そしてスロージョグへと…段階を踏んでいけば難なく長い距離を走れるはずですから。

そうこうしながら数年走って、ある程度のことが分かってくると、フルマラソンよりも長い距離を走りたいと思うようになりました。
いつしか100キロなどのウルトラマラソンに目覚め、その超長距離を走る練習の一環としてマラニックを楽しむようになったのが私のアドヴェンチャー・ランニングの始まり。

わかりやすく言えば「旅ラン」。
それが少しエスカレートすると走って砂漠や極地などにも出向きたくなる…(笑)。

レースではなく、ただ、移動するために走ることが楽しいのですね。
行く先々で出逢う人々がいる。素敵な風景が見られる。新たな発見がある。

スピードを出さず、鼻で呼吸できる程度のペースがいい。誰かと一緒に走りながらおしゃべりを楽しめるのならなおいいのです。

あせらないあわてない…目的地まではきちんとあきらめないで走り切る。それがポイント。

ゆったりまったり走っていると、見えないものが見えるようになります。
聞こえないものを聴く耳を持つようになります。
あらゆるものに感謝感激感動できる感性のチカラが備わります。
生きてて良かった…生かされていることそのものに悦びと幸せを感じます。
マイナス(陰=負)のエナジーを排除し、プラス(陽=正)のエナジーを受け入れられます。
宇宙に向けて発された波動がさらにパワーを増して自分に帰ってきます。
どんなことでも可能になるという自信が湧いてきます。
競わない、争わない…自分とさえも闘う必要もなくなります。
あるがまま、ありのままの自分を受け入れられます。

ゆったりまったり走りましょう。
感性を磨きましょう。
二本脚で走るだけではなく、感性のチカラを使って走りましょう。

走ることに対する考え方が変われば、走りだけではなく生き方や考え方も変わってくるはずですから…。

PEACE RUN世界五大陸4万キロランニングの旅公式サイト


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