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OMG!イノシシパンデミック🐗@南房総

今年の田んぼも仕上げの時期となりました。

コロナ禍の影響で、いつも育苗をお願いしている栃木の師匠の圃場ではなく、自宅の駐車場にて揉米から育てたササニシキ君たちの成長は目覚しく、今年は収穫も例年よりいいかも♬と期待するもの束の間…。

8月上旬、田んぼに向かう途中に現地でお世話になっているKさんからの着信。

なんとなく、嫌な予感。

そして、的中🎯

最近、すぐ近くの家の裏にも現れていたイノシシの親子が、遂に田んぼに入っちゃったよ、というお知らせ。

今年はEMを使用した結界を張ってからの田植えで、見よう見まねで『グラビトン農法』を試してみたのだけれども、田植えの直前にその方法を見つけ出したこともあり、準備不足。

そして、結界設置時のこちらの心のありようも恐らく影響して、野生の方に軍配が上がってしまいました。

ガーン!と、なりつつもそのまま田んぼへ。

一面の緑の田んぼの中に、ところどころに穴が空いている。

稲穂が倒され、穂先が食べられて白く粉が吹いたようになっているニシキクンたちが、ポツポツと悲しげに佇んでいました。

稲穂が熟す手前、これからお米になっていく『ライスミルク』状態がお好みらしく、それをうりぼう達に食べさせるためにやってきたのか。。。と思えばその母親の気持ちもわからないでもない。しかし、こちら丹精して、大切に種から育てた稲をまんま提供するわけにもいかない。

近隣の方が心配してくださり、館山市に連絡をして職員の方も見にきてくださいました。お話を伺えば、南房総のお山では、昨年の秋の台風で倒れた山の木の実が地上にたくさん溢れ、餌が豊富だったためにこの冬、だいぶ繁殖してしまい、逆に今は食べるものが足りなくなってしまったそうだ。

我々の田んぼの周りには耕作放棄地が荒れて、藪になり、山と人里の境目が曖昧になっている状態。その藪の中には獣道が通り、『ぬた場』がいくつかできていたもう少し、降りれば田んぼも畑もあるけれど、今や私たちの田んぼしか耕作してないので、餌場は限られてしまう。

そんな、彼らにとって好条件(?)な田んぼをこの後、どうやって守ろうかと、お役所の方、近隣の方々、そして私たちで知恵の出し合いをしました。

近隣の方々もあれこれと知恵を出してくださいましたが、どうしても電柵はかける気にならず、改めて、すでにある結界を強化し、それだけでは見た目頼りないと、近隣の方が不安そうなので、腰高のネットを張り巡らせることで合意した。

早速、結界強化とネット張りをして、様子を見ること、3週間余り。無事に守られて少しほっとした矢先、今度も田んぼに行く前の晩に、Kさんから着信が・・・。

そして、再び母親の猪とうりぼう五匹が田んぼの中にいて、車のライトに反応して物凄い勢いで網を破り、山の方へ逃げていったと・・・。

翌朝、田んぼに到着してみれば、ポッカリ大きな穴が網に空いていました。

田んぼの周りを歩いてみれば、よーく見回って、ほんの少しの隙間があったところで、段差が少ないところからどうやら入って、反対側の網からびっくりして飛び出した様子。

火事場の底力なのか、それなりにしっかりした網なのに物凄い力!
そして、彼らの賢さにも。同時に、猪親子に実りを分かち合いながらも、
この3週間でぐんっと成長した稲たちにも!!
これが野生というものかと味わいながら穴を補修し、ここから稲刈りまでの対策を立てました。

結界もさらに研究し、やはり足りてなかったことをやり直し、そして、ネットの周りにテグス網をかけ、ついでに鳥除けも今年はテグスを田んぼの周りと稲穂の上に張り巡らせる方法を取りました。

田植えから時々お手伝いに来てくださる皆さんの多大なサポートのお陰様でやれることはやったという気持ちに至りました。

そして、EM親善大使の竹本ちづこさんのウェブサイトに行きつき、言霊の力を知り、一段しか備えてなかった活性液のボトルを70cmの高さに改めてつくくりつけました。

ご近所の方には「なんのおまじない?」と聞かれ、完全に怪しまれている感満載ですが、それは余り気にせず、他で素晴らしき実績が出ていることを試さない手はないと、ようやくほぼ完成形の結界となりました。

全ては実験。こうして、野生との対話をしながら人間の領域を自然界から与えていただくということを実践できるのはとてもありがたいこと。

後、3週間。微生物が発する響き、私たちの知恵と労働、稲の生命力が野生との折衝をきっちりできますように!!



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