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「問題行動に注目すると人はその問題行動を繰り返す。𠮟ることは、悪い習慣を身につけさせる最高のトレーニングなのだ」

子供は叱ると悪い習慣として身に付ける

子供が食事中にたまたま肘をついただけで親が子供を叱ります。
「食事中に肘をついてはいけません!」すると子供は必ず次も食事中に肘をつきます。

「ダメだって言ったでしょ!」母親がその度に叱ります。
すると食事中に肘をつくことは確実に子供の悪い習慣として根付きます。

それは子供が勝手に習慣を身につけたのではありません。
母親が叱ることを通じて子供に食事中に肘をつくという習慣を身につけさせたのです。

子供は親から注目されたい

子供にとって最も避けたいことは親から無視されるということです。

子供は親から評価され、褒められるという正の注目を得られないと、今度は叱られるという負の注目を集めようとします。

無視されるくらいなら叱られる方がはるかにましなのです。

親子間に限ったことではない

上司と部下の関係でもこの現象は起こります。

もしも部下の問題行動を見つけたとしても注目せず叱らないことです。
そして、問題行動をしていない時に、適切な行動の方に注目し、認めることで問題行動をやめさせることができます。

アドラー心理学と出会って叱ることをやめた

私はアドラー心理学と出会ってから叱ることをやめました。

では、仕事で間違ったり、失敗しても叱らず放置するのか?という疑問が生まれると思います。

その答えは、叱らずに「あなたの行動は手順と違います」と伝えるのです。
そして正しい手順を伝えるのです。

次に手順通りにできたら、できたことをしっかりと認めるのです。
それが成功体験となり自己効力感の向上になるのです。

叱ることで負のエネルギーが発生する

相手を叱った時、叱った方はどんな感情が発生するでしょうか?
決して気分爽快でも嬉しくもないと思います。
自己嫌悪感に苛まれるかもしれません。

もちろん、𠮟られた方もショックで落ち込むと思います。

叱るという行動からは、お互いに負の感情しか生まれず、いいことは何一つないと思います。

問題行動に着目するのは逆効果

問題行動に着目するのではなく、わずかであったとしても正しく適切な行動に着目することが大切です。

そうすることで、正のエネルギーが発生し、上司は部下の成長を実感でき、部下は認められることで次も頑張ろうと思えるのです。

良好な人間関係は、私たちのキャリア形成には欠かせません。


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