「『暗い』のではなく『優しい』のだ。『のろま』ではなく『ていねい』なのだ。『失敗ばかり』ではなく『たくさんチャレンジをしている』のだ」
自分を卑下する人
「私は物覚えが悪いんです」とか「私は不器用なんです」とか、自分で自分の勇気をくじいている人に出会うことがあります。
それは、見方を変えると、仕事を覚えるのが遅い、器用に仕事をこなすことがでないことを、指摘される前に自分から言うことで、相手から勇気くじきされないための予防線にも見えます。
相手の勇気をくじいている人がたくさんいる
なぜ、自分自身の勇気をくじくのか?
私なりに考えてみると、部下や後輩に対して勇気をくじいている上司や先輩がたくさんいるからだと思います。
上司や先輩に勇気をくじかれてダメージを負うより、自分自身で勇気をくじいた方がまだましである、よいう「よりまし論」からきているのではないでしょうか。
相手を変えるのではなく自分の見方を変える
相手の勇気をくじかないようにするためには、ものの見方を変えて短所を長所に変えればいいのです。
「暗い」⇒「優しい」
「のろま」⇒「ていねい」
「せっかち」⇒「素早い」
「お節介」⇒「親切」
「鈍感」⇒「自分の世界を持っている」
「失敗ばかり」⇒「たくさんのチャレンジをしている」
このようにものの見方を変えるだけで世界はガラリと変わります。
人は否定されると確実に勇気をくじかれる
私はこれまで自分がされて嫌な思いをしたことは、部下にはしないように気を付けています。
その一つが「ダメ」という言葉で相手を否定することです。
部下の行動が本当にダメな時でも、すぐに「それはダメだから、こうやって」とは言いません。
「もっと他の方法がないか考えてみて」とか「この方法でいくとこの先どうなるか考えてみて」と相手に問います。
そして、部下が自分で考えて別の対応を考えて、それが成功したら正当な評価をする、これが私の部下とのコミュニケーションです。
勇気があれば自分から行動できる
上司がすぐに部下を否定して、指示を出しているようでは、いつまでたっても部下は想像力を持てずに、指示待ちの人間になってしまうでしょう。
部下の育成を考えると、上司は可能な限りダメ出しはせずに、短所に見えるて相手を否定している部分を、逆の面から見て下さい。
そしてそれを言葉にして下さい。
それだけで、私たちは勇気くじきから一転して勇気づけをできるようになるでしょう。
勇気があるから相手は失敗を恐れず挑戦できるのです。
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