見出し画像

「ほとんどの人は優越目標を言葉で表現できない。できたとしても、親と比べた職業が精一杯だろう。父が警官なら裁判官を、母が看護師なら医師を目指す」

優越目標=理想

誰もが「こうなりたい」という優越目標=理想を持っていますが、ほとんどの人が言葉にすることが出来ないと言われています。

それは、自分でもよくわかっていないからなのだそうです。

一人で考える分には、努力しても職業の目標を言葉にするのが精一杯でしょう。

親の職業が出発点

職業の目標を立てるとき、多くの場合は親の職業を「出発点」として目標を立てます。

私の場合、父親が病弱だったので、最初に勤めていた地元でも割と大きな会社を辞めてからは、無職だったり、就職しても長続きしなかったので、親の職業を出発点にすることはできませんでした。

なので、私の場合はアドラー心理学に当てはまりませんが、多くの場合は父や母を「超える」という方法で優越目標を描くのだそうです。

自分の優越目標を明らかにしよう。せめて、職業目標ぐらいは言葉にしましょう。

小学生からのキャリア教育の重要性

親を目標に、親を超えることを否定はしませんが、キャリアコンサルタントとしては、自分の可能性についてもっと多様な選択肢を持ってもらいたいと思っています。

2006年12月に「教育基本法」が改定され、教育の目標の一つとして「個人の価値を尊重して、その能力を伸ばし、創造性を培い、自主性や自律の精神を養うととに、職業及び生活との関連を重視し、勤労を重んずる態度を養うこと」(第2条2)が明確に位置付けられました。

さらに207年6月に改定された「学校教育法」では、義務教育の目標の一つとして「職業についての基礎的な知識と技能、勤労を重んずる態度及び個性に応じて進路を選択する能力を養うこと」(第21条10)が明記されました。

地域のキャリアコンサルタントを活用して

このように、国の方針としても、子どものキャリア教育の重要性を明文化し、取り組むことを決めているのです。

子どもの育った家庭環境で、将来の職業が限定されてしまうことは、少なからず不幸を生み出すと考えています。

一方で学校での先生の仕事が、しばしば下手なブラック企業よりも過酷であるという声も報道されています。
これ以上先生の負担を増やすのは避けなければならないと思います。

こんな時こそ、学校と地域にいるキャリアコンサルタントとの連携が重要になってくるわけです。

子どもたちと一緒に仕事を生み出す

子どもたちとキャリアコンサルタントが一緒になって、この地域に新たな雇用を生み出すためのアイデアを出して、自治体や経済団体の皆さんの力を借りて、形にできて実績ができれば、人口が減るばかりの釧路市を何とか元気にすることもできると考えています。

釧路市にいるキャリアコンサルタントととしては、一人でも多くの若者が釧路で働き定着し、釧路で家庭を築いてほしいと思っています。

すると少しずつでも活気が戻ってくるのです。

自分が生まれ育って、今も生活している釧路を、安心して暮らし続けられる街にするために、キャリアコンサルタントとして役に立ちたいですね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?