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「相手の権利に土足で踏み込んではならない。権利を尊重し、自分で決めさせるようにすれば、人は、自分を信じ、他人を信じるようになるだろう」

相手の権利に土足で踏み込めば必ず対立が起きる

親と子。
上司と部下。
先輩と後輩。

たとえ上下関係があったとしても、それをもとに相手の権利に土足で踏み込めば必ず対立が起きます。

起きているのは権力闘争

親が子供に命令して部屋を片付けさせようとすれば、子供は親の言いなりになるまい、と意固地になって片付けを拒否します。

親が子供に勉強させようとしても、同じことが起きます。

その時起きているのは、どちらがより強い力を持っているかを示し合う親子間の権力闘争です。

上司と部下でも同じことが起きる

事務室がとても散らかっていて、仕事をする環境ではないと上司の私が判断して、部下に片付けを指示しても一向に片付きません。
その光景を見て私はイライラしてしまいます。

そこで、事務室を片付けることを部下の課題として、部下自身に片付けることを決めさせ、相手の権利を認めると、対立が消え、相手は冷静に判断できるようになるということです。

「課題の分離」と「自己決定性」を尊重するという訳です。

また、部下の机を片付けることは、部下の問題であると、私が「課題の分離」をできていれば、イライラすることもないということですね。

強制と対立から「共同体感覚」は育たない

叱られ強制されることで劣等感が強まり、自己信頼がなくなります。

そして、強制してくる相手を敵だと思い、他者信頼がなくなります。

その結果、社会での居場所もなくなるのです。

自分で決めさせて相手の権利を尊重する

一方で、親や上司が子供や部下に自分で決めさせて、相手の権利を尊重すれば、子供や部下は徐々に自己信頼と他者信頼を形成していきます。

その結果、家庭や組織や社会に居場所を見つけるようになっていきます。

「共同体感覚」を養う第一歩は強制をやめること、人から尊重される体験を増やすことなのです。

自分を信じ他人を信じる

とは言え、実践するのはそう簡単なことではありません。

でも、相手の行動を待つのでななく、「共同体感覚」を知っている私たちから、少しずつでもできることから始めることが大切です。

自分から行動を起こせば、確実に幸せに近づくことでしょう。


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