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同じ朝

朝。

「あなたの記事が話題です」という通知が来る。

現在「ことば展覧会」という企画をしているので、誰かがその企画の作品を投稿した場合に、先程の「あなたの記事が話題です」という通知が来る。

よしっ!新しい作品っ!

と思って読みに行く。

書き手は水野うたさん。

読んでみると、僕が書いた「返却期限」という作品のnote感想文が書かれている。

僕のこと書いてくれたの?!!と、驚愕。驚愕の度合いで言えば、通勤の満員電車に乗っているのに、気づけば下半身まだパジャマのままでした。くらいの驚愕具合。もしくは、小学校のプールの時間、身体中キスマークの内出血だらけの女の担任を見たときぐらいの驚愕具合。

うたさんはたまに、返信欄が肥大化しすぎて作品レベルになる。返信欄アーティスト賞があれば、もううたさんでいい。選考とか必要ない。もう賞をあげちゃおう。だってそうだもん。

日常生活のなかで、自分がやったことに対し、フィードバックが来る場所ってそんなにないんじゃないだろうか。

洗濯干してコメントが来ることはないし、会社でクレーム処理してもスキが来ることはない。自分の表現(行動)に対してリアクションがあるのは、ある意味「安心」することだと思う。noteはそういう意味で、なんだか、豊かな世界だと、僕は勝手に思っている。


お嫁も、ことば展覧会をよく拝読しているらしく、

ほんまなんかあれやなぁ、みんな仕事も家事も悩みもあるやろうし、でもなんか、書かずにはおれへんのやろうなぁ、わたしはなんもことばでてこおへんわ、すごいで、こんなん書ける人たち。

と、どうやらみなさまを尊敬しているらしい。

うたさんは他のnoterのことを、優しく柔くそして心臓を握りつぶしてペースト状にして滑らかなスープにしてくれるように書いてくれる。もともとの、人間に対する興味がないと、そんなふうに、書けっこない。少なくとも僕はかけない。かけたとしても1200日くらいかかる。

人のことを優しく見守る眼。そういう眼と、人を優しく撫でる手。そういう手を持っているように思う。

いつもありがとう。



そして、同じ朝、「あなたの記事が話題です」の通知が来た。作者はあきやまやすこさん。

リレー小説「不確かな約束」に出てくる登場人物の「カナ」という女の子が、やすこさんに会いに来るという作品。

※「不確かな約束 みんなで作る編」はしめじさんが企画し、数々のnoterたちの手を経て完結したリレー小説です。

そして以前スタバで書いた(ていうか、ほとんどスタバで書いてる。いまもそうだ。よくスタバでパソコンパタパタパタパタうるさいやつおるでしょ?だいたいあれは僕なので優しく冷水をかけてください。水掛地蔵みたいな感じです。いいですよ、さあ)←いやこの下りまったく必要ないけど、消さない。

今回のやすこさんの作品は、以前スタバで書いたこちらの作品↓↓↓の続き。

 僕の作品が問歌であるならば、答歌としてやすこさんは書いてくれました。万葉歌人になった気分であります。贅沢な経験。あきやまのやすまろ。

やすこさん、前に言ってたペンなんですが、セーラー万年筆の「名月」という万年筆はいかがですか?岡山の隣広島でセーラーだし、遠く日本を離れて暮らしているやすこさんだから、

あまのはら
ふりさけみれば
かすがなる
みかさのやまに
いでしつきかも

みたいな感覚です!


やすこさんは、生真面目でワイルドな詩人であり、几帳面で、隠した色気があって、聡明な映写技師。スクリーンに写すフィルムを猫のように扱い、まっすぐな眼でスクリーンに映像を写し出す。すこしクールな向田邦子と思っている。やすこさんの文章を初めて読んだ日、この人はとても聡明な方だなぁ、と思ったのだけど、彼女のその後のnoteを読み、聡明どころの騒ぎじゃなかったとして僕は米国政府に投獄された。

今僕はイリノイ州の留置場のなかでこれを書いている。パンツも服も剥ぎ取られたけれど、このタブレットと、キーボードだけは守り通した。あ、キーボードって小室哲哉のやつじゃなくて、ほら、文字を打つやつのことだよ。

やすこさんとは、一緒に小説の続きを書いたので、会社が一番忙しい時に一緒に残業して仕事して、夜中に一緒にUFOのカップ焼きそばを食べた戦友のように思っている。

だからこれを読んだ後に、UFOを食べたくなる人が続出するだろうけど、シンクが、べぐおんって鳴る音に思わずびくってなってほしいのです。(昔のUFOは湯切りの時に、蓋が外れてすべての麺がシンクのに流れ込むっていう事件がよく起こりましたよね。僕はあの事件を何度も経験して、人に共感する大切さを学びました。)


6月時点での情報なんですが、noteのアクティブユーザーは6300万を越え、登録者数(いわゆるnoterですね。)は、260万人いるそうです。

2600000人のうちのお2人が、同じ日に、僕のことや、僕の作品に対する答歌を書いてくれたりする。よい目覚めでした。にやにやしました。

同じ日に、僕らは生きていて、僕はとても嬉しい。

うたしゃああああん!!!
やすこしゃあああん!!!

むばーーーーーー!
ずびーーーーーー!

号泣の音
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