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小説 「つくね小隊、応答せよ、」

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第二次世界大戦末期。 東南アジアの、とある島。 米軍の猛攻により、日本軍は転戦(撤退)し続け、日本兵たちは、ちりじりに離散した。 そんな中出会った別々の部隊の若い日本兵の3人、…
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2022年2月の記事一覧

「つくね小隊、応答せよ、」(廿伍)

朝捕まえたターシャの毛を、火で炙り、焼けた毛を銃剣で削ぎ落とす。硬くなった皮膚と、炭化し…

「つくね小隊、応答せよ、」(廿六)

「そしたらそこに、大将が現れたのよ。 俺より年下。しかも小柄。そのくせ、大熊を見てもびび…

「つくね小隊、応答せよ、」(廿七)

「あ!ありゃ!おらのおっとおの出した炎の色だ!」 熊鷹がそう叫ぶと、藪だぬきたちは、おお…

「つくね小隊、応答せよ、」(廿八)

10Bのえんぴつで塗りつぶしたような色の森の向こうに、太陽がゆっくりと沈んで行った。 島…

「つくね小隊、応答せよ、」(29)

「金長の旦那!きいたぜ!大鷹がやられたってな…ちっくしょう六右衛門のやろうめっ!力にもの…

「つくね小隊、応答せよ、」(30)

金長方、総勢400匹。 金長を筆頭に、 小鷹 熊鷹 庚申新八 臨江寺のお松 衛門三郎 田…