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【コーヒー好きな人】コーヒーカス捨ててない?有効活用してみませんか

毎日コーヒーを飲んでいると思うのが
「このコーヒーかすもったいなくない?」
という疑問です。

毎日捨ててしまっていますが、必ず使い道はあるはずです。
そこで、コーヒーかすの使い方をまとめてみました。

臭いをとるコーヒーかす

コーヒー1グラムの表面積は約110平方メートルです。
サザエさんの磯野家の間取りがちょうどこのくらいだそうです。

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「我が家はこの半分くらい」
コーヒー1グラムにも及ばないとは悔しいです。

表面積が広いということはつまり、コーヒーかすは空気に触れる面積が広く、そこに何かしらの分子をくっつけることができます。
つまり脱臭効果を発揮するのです。

生活で不快に感じる臭いの元はアンモニアです。
コーヒーかすは空気中のアンモニア濃度を低下させてくれます。
コーヒーかすの中にアンモニア分子が取り込まれて臭いが消えます。
コーヒーかすを家の中の臭いの気になる所に置いておけば脱臭剤として活用できます。

たとえば
・フィルターに入れてゴミ箱のふたの裏にはる
・お皿や瓶などに入れてトイレやキッチンに置く
・お皿に入れて冷蔵庫に入れておく
・フィルターに入れて靴箱に置く

など、使い方はたくさんあります。
普段ドリップするフィルターにコーヒーかすを入れて、こぼれないように閉じれば脱臭フィルターの出来上がりです。

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麻の袋に入れるとおしゃれです。

しばらくの間、脱臭剤として利用するには、カビが生えないように十分乾燥させる必要があります。

おすすめの乾燥方法3つ

1つは、フライパンで水分がなくなるまで煎ります。
このとき焦がさないように火を弱火にするのがポイントです。

2つめは、電子レンジを利用する方法す。
飛び散らないように、少し深めの皿にコーヒーかすを平らになるように入れ、そのまま電子レンジにかけます。
全体の水分を飛ばすように、ときどきスプーンなどでかき混ぜながら、乾燥させましょう。
電子レンジの中の臭いまで取ってくれるので一石二鳥です。

3つめの方法は、自然乾燥です。
お部屋の中でも外でもいいのですが、外の場合、「コーヒーかす」が飛んでいってしまわないように、風に注意してください。
平らな皿に広げて乾燥させます。
乾燥させた後は、新しいフィルターやはぎれ、ガーゼに包んで脱臭剤として使用します。

湿気の多い場所はカビが生える心配があるので、ときどき様子を見て、新しいものに交換してください。

農業でも活躍するコーヒーかす

「コーヒーかすは肥料になる」と言う人がよくいます。
しかし、そのまま土に混ぜてまくのは良くないです。

なぜならコーヒーかすは植物に取り込まれにくい物質だからです。
これには炭素と窒素のバランスが影響しています。

物質中の炭素と窒素のバランスを表すC/N比というものがあります。

そのC/N比が低いと植物が栄養とするために分解に時間をかけずにすむので、肥料として即効性があります。

C/N比が低い肥料としては、家畜ふん・米ぬか・油粕・魚かすなどがあります。


逆に、CN比が高いと分解に時間がかかります。
その際に気をつけなくてはならないのは、土の中の窒素が消費されてしまい、植物の栄養不足になってしまうことです。
この状態を窒素飢餓と言います。

そのため、コーヒーかすは植物への生育阻害物質をもつので、コーヒーかすを活用するにはコーヒーかすを発酵させます。

発酵させることで植物が吸収しやすいようにあらかじめ分解してあげることができます。

発酵させるのに使えるのがコンポストです。
コンポストは生ゴミを有機肥料にしてくれます。

そういえば実家にこんなものがありました。庭がないと使えませんね。

こんな高級家電もあります。マンションなどスペースもないし臭いが気になるならこれは便利ですね。ゴミも減ってエコです。
ただ、高い。。。

コーヒーかすが次世代バイオ素材に!

最近、コーヒーかすの活用方法として注目されているのがセルロースナノファイバーを作り出すことです。
セルロースナノファイバーは主に木から作られる次世代バイオ素材です。
鉄の5分の1の重さで5倍の強度があるといわれています。

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また、リチウムイオン二次電池としての活用もされています。
リチウムイオン二次電池はスマホなどに使われている何度も使うことのできる電池です。

コーヒーかすを電極に使用すると、電子が規則的に並ぶ普通の電池と違って、コーヒーかすには電子が不規則にならびます。

不規則に電子が並んでいるため、蓄電能力としては低いです。
しかし、電子が入ったり出たりする時に電子が列を作る必要がないので、電子を一気に放出できます。
そのために入出力は普通の電池よりも高くなります。

次世代バイオ素材としての活用はまだまだ研究段階で、実用化するにはコストや製造設備の充実など時間がかかりそうです。

しかし、こうしてエコの取り組みが暮らしを豊かにしてくれる未来は素敵ですね。

コーヒーかすのまとめ

・脱臭効果がある
・農業では発酵させて土に混ぜる
・セルロースナノファイバーとリチウムイオン二次電池ができる

いつも捨てているコーヒーかすを少しでも有効活用してみたいですね。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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