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こんなふうに P4(sayaのメニュー)

yuukiは10曲ほどギターを弾いた後

前もって吹き込んでおいた音源に切り替えると

3つだけ用意してあるテーブルの一席に座った。


店内を撮影していたpはさりげなくyuukiにレンズを向ける。


先ほど企業人sがリーンの大作をレンタルしてくれたのを最初に

1時間で4人が購入を決めてくれた。

集まっている30人ほどのゲストは

それぞれに壁面を眺めて目の奥をキラキラさせている。


好きな絵を探している人もいれば

手の届く物を探している人もいる。

写真を撮ったり

その絵から何かを盗もうとメモをする人もいる。


片手やポケットに

メニューを握りしめて。


その絵自体の価値だけではない

そこから発するオーラが

具現化していく。

MENU
price・・・・・3,000円~1,000,000円
金額内訳・・・50%アーティストへ
       50%目的資金(食べられない人の食料になります)
絵の価値・・・購入金額の50%になるか100%になるかは
       あなたの想い次第です。
レンタル・・・月に5000円
       事務所や会社のロビーをギャラリーにして下さい。
       絵の交換可能です。
コーヒー・・・・・100円
オニオンスープ・・100円

これを作ったのはsaya。


sayaは人前で歌うけれど自分で曲を作ろうとはしない。

前日までの準備では

このお店の3日間のレンタルや

参加者との連絡。

イベントの告知を行ってきた。

いつでも何かを模倣しながら

完成度の高いフライヤーを作り上げる。


使わなくなったトートバックに

アクリルマーカーで

さらっと手書きをし

それをコンビニで縮小コピーする。


キャンパス地の粗い目と

漂白されていないクリームな色が紙の上に乗り

味のあるメニューができた。


「変更することも考えられるから
メニューにはこだわりを持たないの」


もちろん作品とは思っていない。


「私は人のマネが好き」

と言う。

・・・♪   ・・・♪   ・・・♪   ・・・♪

来場者にはこのギャラリーの趣旨を充分に伝えてきた。


ただ絵を売る場所ではなくて


チャリティギャラリーであると言うことを。

               ・・・♪   ・・・♪

sayaは自分で曲をリクエストすることもなく

yuukiの出す音に合わせて口ずさむ。

    ・・・♪   ・・・♪   
    


                    To be continue...

P5⬇


P1から⬇


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