見出し画像

2学期目振り返り〜授業編vol.1〜

ここから3つのnoteに渡って2学期で選択した授業の振り返りをしたいと思います!

2学期に履修した3つの授業、どれもとても面白かったですが、これからブラッドフォード大学の平和学へ進学する方々に特にその魅力が伝えられればと思います。

まずはこのクラスから振り返ろう!

Natural Resource Governance

私が所属しているPeace, Conflict and Development学部の必修であるこのクラス。

担当する教授は1人のみで、エッセイ(成績の評価割合85%)と20分間のグループプレゼン(15%)が課題としてあります。

この授業はクラス名から読み取れるように、天然資源のガバナンスについて理解を深めるクラスです。
地域、国、国境を越えたレベルでの天然資源ガバナンスに関する主要な概念、またそのような資源へのアクセスと利用に関する紛争について様々な観点から学びます。
天然資源と一言でいっても土地、森林、水、漁業、鉱物やガスなど幅広く取り扱い、これらの環境の持続可能性に対する支援や政策に関しても学ぶことができます。

1番興味深かった内容としては「天然資源をめぐる紛争の発端とそれを緩和するプロジェクト」について。

特に国境をまたぐ川は水資源をめぐるコンフリクトが多くあるという。
例えばナイル川の流域国はアフリカ北東部の10ヵ国。普通なら、この10ヵ国全てがナイル川に流れる水のアクセスと利用を保証されるはずですが、いくつかの不平等な協定により、ナイル川の上流地域(エチオピアなど)が下流地域(エジプトなど)の許可なく水を使うこと禁じられているため、コンフリクトが起こっているとのこと。

日本の全ての川は日本国土内で完結しているので、このような水資源に関する国家間でのコンフリクトは知ることで、新しい知見を得られることができました。

また国家間でのコンフリクトの緩和は難しいものの、現地レベルでのコンフリクトに対する緩和プロジェクトに関しても興味深かったです。
例えば、天然資源の正しい管理のために地域コミュニティを巻き込むことで、地域のエンパワーメントに繋がり、さらにはその地域の女性や若者のエンパワーメントに繋げさせることで、地域間での衝突を抑えつつ、持続可能な環境をも作ることができるプロジェクトを学んだ際には、草の根がもたらすインパクトがどれほど大きいかを知ることができました。

授業の全体的な感想

天然資源ガバナンスに関する授業ということで、天然資源に関しての情報を全ての観点から学ぶことができた印象がとても強いです。
地球レベル、大陸レベル、国レベル、地域レベルと広い観点からどんどん狭くより深くなっていく授業は学んでいてとても面白かったです。

他の授業ではどちらかというと、民族対立や宗教紛争などに焦点を当てがちなところがありましたが、どの紛争や衝突においても地政学的観点は必ずあります。今学期、この授業を履修したことで、過去および今起きている対立の要因や今後起こりうるであろう紛争を天然資源という観点から理解できるスキルを得られたことは価値あることだと思いました。

ただ…
個人的に!!私の興味範囲が天然資源や環境に集中していたわけではないので、授業を100%楽しめたかと言われると、うーん。と考えてしまいます。

また授業時間があまりにも長い…。笑
最初の何週間かは週に2時間という通常運転の授業時間でしたが、2学期後半になるにつれて、週に6時間以上も増えていました…
なぜ…?笑 
必修だし、大事な授業とは分かっていますが、他の授業と時間が重なったり、その分課題の研究時間が減り、より忙しくなってしまうのは結構嫌でした。

もちろん毎年授業時間がどんどん増えるわけではないと思います!今回だけのことかもしれないので、地政学、天然資源、環境を取り巻くコンフリクトなどを学びたい人はぜひ履修してみてください!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?