ミュージック・マガジン「1990年代 Jポップ・ベスト・ソングス100」を見て思ったこと
このタイトル、ならびに記事内容は、先日20日に発売されたミュージック・マガジン10月号(株式会社ミュージックマガジン)の特集をうけ、思ったことを書き連ねました。
そのチャート、そもそもの選出にあたっては、
…との縛りや流れがあったとのことです。
結構面白そうではありますし、普遍的な企画でもありますから、他の方も自分なりのリストや感想をこのnoteなりで記事にしてるんじゃないか…とか思って検索かけたんですが、関ジャムの時と違って全然反響がないみたいなのは、紙媒体自体の退化を物語っているんでしょうか…。少し複雑な気分です。
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とりあえず、まず本誌の特集の結果、ベスト10だけ羅列してみますと…
…という具合でありました。
以下、大瀧詠一「幸せな結末」、電気グルーヴ「Shangri-La」、サザンオールスターズ「真夏の果実」、小沢健二「ラブリー」、Kinki Kids「ガラスのロ少年」、小田和正「ラブストーリーは突然に」、フリッパーズ・ギター「GROOVE TUNE」「恋とマシンガン」、NOKKO「人魚」、小泉今日子「あなたに会えてよかった」…と続いていきます。
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最初、本を買う前に選者の一人である柴崎祐二先生が、
…などと書いていたを読んだので、いつもの悪い癖でビーイング系やヴィジュアル系、一般的なガールポップとかは、完全無視の内容かも…と、当初危惧していたのですけど、全然そんなことなく、個人的には良いバランスがとれていたと思います(これが洋楽ロックのランキングになると、メタリカ等無視できないところは置いといて、基本的にHR/HMを排除する➝聴いてない選者ばかりを選ぶ…から困ったもんだ)。
しいて言えばロック系が弱いのだけど、これは、そもそも本誌の毎月のレビュー自体が“日本のロック”、“Jポップ / 歌謡曲”と別れているためと思われ、一部の方がBLANKEY JET CITYや、thee michelle gun elephant等をあげてはいましたが、それらはあくまでそちら側、ということで処理された結果なのでしょう。
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しかしながら、当の田島貴男氏が驚いているように、「接吻」の1位は私からみても意外中の意外でした。
なぜなら、90年代の同誌でのジナラブ(←いろんな略称がありますが、私はずっとこれ)の扱いがぞんざいだったのは事実だからです。
逆に、当時贔屓といっていいぐらい持ち上げられていた安室ちゃんが42位(「Don't Wanna Cry」)、林檎さんが33位(「ここでキスして。」)玉置浩二氏が31位(「田園」)といったところも、ライター陣の入れ替わりや、時代による評価軸の変化を表しているんでしょうね。
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では、個人的に選者と同じようにベスト25をあげてみたらどうなるんだろう…とは考えてみました。
じつのところ、上にあがっているアーティストも結構選びそうなのですけど、曲が全然被らない感じなのが面白いと思いました。ジナラブなら「朝日のあたる道」推しだし、ヒッキーなら「Movin' on without you」、スピッツは「チェリー」、オザケンは「戦場のボーイズ・ライフ」…といった感じね(ピチカートは「スウィート・ソウル・レビュー」でいっしょ、珍しいw)。
とりあえず、今はまだ考えがまとまらないので、リスト化は次回以降にしますが、本音を言えば…
前出の柴崎先生の、このつぶやきに激しく同意します。
そうしないとキリンジも、グレイト3も、カーネーションも、ブリッジも、サニーデイも、くるりも、コイルも、遊佐未森も、鈴木祥子も入れられないからねぇ。そんなわけで裏ヴァージョン(もっといえば、Jロックヴァージョンも)も考えてみようかと思ったんですが、どうなりますことやら…w
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