文化的記憶遺産を残そう!
私の先輩筋にあたる方がぼやいていました。
「なぜwikiは80年代以前のバンドの記述があいまいなのか」と。
wikiという媒体自体が、みんなでつくるものである以上、書いてやろうという!というエネルギーに満ち溢れている書き手がいない以上、中途半端になるのはやむなしなのかもしれない。
しかし、90年代後半以降デビューした方々、例えばヴィジュアル系バンドや、アイドル、声優さんの記述はそこまで書かんでもいいというくらいに詳細なのです。単純な話、ファンの魂が熱ければ、そういう内容になるわけなんですね。
たとえば、私の好きなウェストコースト系バンド「めんたんぴん」とか、カントリー系バンド「ジプシー・ブラッド」、東京ロッカーズに連なる「チャンス・オペレーション」、「グンジョーガクレヨン」とか…今現在wikiの項目にはありません。誰か書き手がいないもんですかねぇ。
(正直に告白すれば当事者に書いてほしいのですけどね)
だったら、お前が書け!と言われてもしょうがないんですが、今さら元にする資料も味噌もあったもんじゃない。っていうか、その資料を探してるんだよw
かつてあった雑誌「ロック画報」で取りあげられたりしない限り、今から追っていくには、やっぱりリアルタイム感の欠けたジェネレーションでは厳しいものがあります。
かつての当事者世代の方々は、ネットにリンクする数が絶対的に少ないのかなぁ…などとも思ってしまいます。だからといって、そうした記憶遺産を棺桶に持っていくのは実にもったいないと思うのです。
無論、震災や戦争の記憶…これは歴史的にも後世に宿していかなければならない命題でしょう。特に声をあげなくとも、多くのマスコミや公的機関が取り組んでくれます。
けれど、文化遺産は故人の思い出に埋没しがち。
だからこそツイートしたのです。
このつぶやきでは、wiki的な客観性よりも、現場感覚を強調していますが、それはお互い補完し合うものであり、こういったnoteなどで、ライブや初見時の個人的な思い出をつづる行為も、wikiの充実に向かっていく重要な要素たり得ると思っています。
あと、現在のようなサブスクが充実すれば、現物にはたどり着けますが、現場感は希薄になってしまいます。モバイル環境もパソコンからスマホへの移行していくことで、“熱い想い”が、だんだん文字として残っていかなくなってしまうかも、という危惧もありますが、先のことを勝手に憂いでもしょうがないのでこの件はここまでw
ツイッターでは、さらに以下に続けました。
私が、こうしてnoteを綴る根本は、こんな思いを背景にしているのは間違いありません。すぐに反応はないかもしれない、記憶の偏りや間違いを指摘されるかもしれない。実際私もたいしたこと書いてない…でもそうした蓄積が、いつか一次資料として実を結ぶかもしれない。
だから書いていくのですよ。それが稚拙な感想文だとしても…、そしてみんなも書こう!
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