環境を選ぶ、ということ

現在私は大学3回生であり、周囲は就活真っ只中のムードだ。各人が将来に向けて自分の興味のある分野を自己分析を通して探したり、関係する分野に属する企業研究をしたり、インターンシップなどの職場体験に参加したりしている。

私も多少なりとも就職について考え、自分が何を軸にして将来の生業を決定するのかに思考を巡らせている。その時に私の中の大きな軸として挙げられるのが「環境」であろう。

就活の一般的なアプローチとしては、上述のように「興味のある分野」から入るのが一般的であろう。しかし、「自分が置かれたい環境」が整えられた場所へ身を置くことをアプローチとして選ぶのもかなり有効なのではないか?

わかり易い例としては、長時間懸命に仕事に励むことが得意な人は、労働への気概とその成果を評価してくれる環境へ身を置く、といったことが挙げられる。学生時代に部活動を全力でしてきた人達等がここに当たるだろう。そして実際に元部活生が多く活躍する企業が環境として存在している。

これは就職だけに限らず、学生の進学先選びや社会人になってから行う社会活動にも共通すると私は思う。私は大学を選ぶ際、大学生になってからもしっかり勉強ができる場所であること、(普段の服がダサいので)周りがおしゃれでないこと、の二点を重視してそのイメージを持つ大学を選んだ。実際に進学してから、その大学に同じようなイメージを抱き、期待してきた人達が集まっているため、おおよそ望み通りの環境であった。このように環境がイメージを作ると同時に、環境がイメージによって形成される面もあると思う。環境選びにはイメージがわりかし参考になる。

こうした環境の最大の実益は、似た目標や理念を持った仲間がすぐ近くに大勢いることだろう。目標を目指す上での相談もできるし、ライバルとして競い合うこともできる。むしろこれは環境が合わなければなし得ないことである。他のコミュニティに身を置けば話は別だが、それも結局環境である。こうした自分に合った環境に身を置くことで、仲間に恵まれ自分の能力を最大限発揮できるのであれば、人生の選択において「環境」を重視するのも悪くないのではないか、という提案であった。

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