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カナダにオーロラ見に行く②観測1日目

行きましょう、徹夜のオーロラ鑑賞初日!
寝てなくてハイだ!!絞り出せ!!

①オーロラ鑑賞前知識

カナダを代表するオーロラ鑑賞施設であるオーロラビレッジですが、イエローナイフの街からバスで24分ほど行った場所にあります。

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バスは我々のツアーだけが貸切った物ではなく、オーロラ鑑賞に向かう人々が乗り合うものです。
観光客がいるホテルに寄っては人をピックアップしていき、最終的に満席状態でオーロラビレッジに向かいます。

このオーロラビレッジ、3日間観測すれば95%の確率でオーロラが見られる!!らしいです。

ここに至ってそうか、自然現象だから5%の確率でオーロラを見られないのか…という実感が湧いてきます。

こればっかりは祈るしかありません。
晴れてそして太陽風吹きまくってくれ頼む~!!

そんなオーロラは5段階に等級分けされています。

オーロラレベル

オーロラ爆発…夜空の一点から噴出するように激しく空全体に広がるオーロラ。数分間続く。(割と曖昧な定義)

これって95%見られる!!の謳い文句はレベル2でも適用されるのだろうか…どうかレベル3以上に出会えますように…

②オーロラビレッジ

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いよいよオーロラビレッジにつきました。
街から離れているので静かで暗いのですが、ティーピーという明るいテントが点在していて、なかなか幻想的でわくわくする光景です。

まず施設案内をしてくれるそうなので、集団でぞろぞろ歩きがてら早速写真を撮ろうとして

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あかん!!!!

夜の暗さで撮る練習をしなかったわけじゃないんですが、日本の都会の夜とオーロラビレッジは光量が雲泥の差…!

暗い時はISOをいじってシャッタースピードを遅くして…と調整したけど、シャッタースピードが遅いので1枚撮るのに数秒かかる。

歩きながらの撮影とか絶対無理だし、それどころか人間数秒静止し続けるのも無理なのでブレまくって完全に無理。ああ…。

こんな調子でオーロラが撮れるのか一眼初心者は不安になってきましたが、施設案内で訪れたギフトショップでカメラに詳しい日本人のスタッフが一眼の設定を見てくれることが判明。
静止できない人間のために三脚も貸してくれます。

なんという有難さ…
それにしてもオーロラビレッジは日本人のスタッフが多くて驚いてしまった…いやしかし遥々日本から移住してきて、オーロラと共に過ごす日々めちゃくちゃ素敵だな…

数々存在する鑑賞用の丘や、レストラン、湖、トイレの位置などを確認した後、我々が拠点とするティーピーに案内されます。

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ティーピーの中はこんな感じ。
薪ストーブがあって暖かい~!

机と椅子と、勝手に飲んでいい暖かい飲み物も常備されています。
外は摂氏0度付近で東京民には充分寒いので、基本はここでゆっくりオーロラが出るのを待つ形です。

③オーロラ!!!!

ティーピーの中でぼんやり温まること十数分、外から入ってきた人が「オーロラ出てる!!!」とティーピー内の人間に伝えるやいなや、全員が色めきだって外に飛び出しました。

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うわー!!オーロラ… えっ…オーロラかな!?!?

この時出ていたのはおそらくレベル3の動かないオーロラ。
この話するとみんな驚くし私も驚いたんですけど、オーロラって肉眼だと白っぽく見える!

こういうオーロラがあったとして(イメージ)

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肉眼だとこう。

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なるほど…あの鮮やかな緑色は写真にしか映らないのか…
雲と間違えるなんてあるの?と思ってたけど、これは確かにレベル2は見分けられなさそう。

まあ白いんだけど、明らかに雲とは違う流れのようなものが空に広がっており、ゆったりと動いているような気もする。

写真に撮ればオーロラかどうかハッキリするってワケです!

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おっ…オーロラだー!!!!緑色しとるー!!

いやそれにしてもこれはオーロラの写真へたくそ選手権です。
一眼の設定がうまくいっていないと見た。

早速カメラに詳しいスタッフさんに設定を見てもらいます。

先ほど数秒静止してないとまともに撮れない話をしましたが、オーロラの光は当然ティーピーや施設内の照明より暗いので、10秒以上シャッターを開けっぱなしにしないと綺麗に映らないことがわかりました。

10秒以上…うん、三脚がないと完全に無理だな…

本当にスマホだと撮れないのかな~と思ってスマホの夜景モードでも撮ってみましたが、まあ映らなくはないんだけどISO感度上げすぎのザラザラ赤み写真になってしまうので綺麗には撮れない。
2016年当時のスマホのカメラはシャッタースピードをそんなに遅くできなかったのだ…

そうこうしているうちにオーロラの様子が激しくなってきました。
とりあえず本当に映るのか、教えてもらった設定で試し撮りをします。

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やったー!!!これはどう見てもオーロラだ!!
先ほどの写真より明らかに明るく映っている…!!

これ肉眼だと白いんでしょ?ちょっと空しくない?と思うかもしれませんが、1枚撮るのに10秒以上かかるので、動くオーロラが見られるのは肉眼ならではです。

(※テレビカメラ並みの機材なら動画で撮れるらしい。あと最近はタイムラプス機能を使って動くオーロラを撮ることができるらしいです。とはいえ今日ここで出会ったオーロラはここだけのものよ!)

オーロラの勢いはどんどん激しくなり、カーテン状に広がってサワサワと動いている様子が観測できました。

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この感じでレベル4だそうです。
いや~1日目からこんないいオーロラが見られるとは…。来てよかった…
(※写真がブレてるのは三脚を借りずに気合で撮ってるせい)

あとこう、肉眼で白いものが、写真に撮ると鮮やかな緑になることに実験みがあって楽しい。初めてオーロラを写真に撮った人興奮しただろうな。

動くオーロラは白っぽくとも本当にきれい。ファインダーを覗き込んでばかりでも勿体ない気がするので、目に焼き付けるように眺め倒しました。

観測のための丘には丁度いい角度で夜空を眺められる座席がありまして、そこに寝転んで観るオーロラの素晴らしさときたら!

背中と尻冷たい

(背中と尻がつめてえ~~~~~!!!!)
(冬季だと暖房入って暖かいらしいです!!!!)

そんな感じでこの日はずっとオーロラが出ていたので外でおおはしゃぎ。

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一眼で撮った物を今すぐSNSに共有したかったけど送るのに手間取ってやきもきした結果、一眼の液晶をスマホで撮るというデジタル時代にあるまじき写真。

2時くらいにはホテルに帰るバスに乗るんですが、バスの中で添乗員さんが

「初日に見れて良かったです!たまに3日間オーロラが出ないツアーもあって、その時のバスの中ときたらもうお葬式ムードでどう声をかけていいのかわからないので…!」

と言い放ち、何の成果も上げられなかった人々のことを思って胸が苦しくなりました。

ワア…見れてよかったな…

添乗員さんにこうも言われたのでかなりラッキーだったらしいのですが、初日に見れたことで幸運だという感覚が麻痺した感もあります。

いや麻痺してるんだよ実際。なんでこの日三脚借りなかったの私???
(なんで借りなかったのか正直覚えてない)

とにかくオーロラが見れたので、いい気分でホテルに帰って、ようやく徹夜明けの体をベッドに寝かせることができました。

次は昼のイエローナイフ散策です。

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