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イタリアの記⑦-フィレンツェその3-

友人「本当はここに藁があるんだけど」

わら

私「ないよ。本当ってなんだよ。これが本当だよ」

イタリア旅行でアサクリ聖地巡礼をしている友人の思い出深いこの迷言がどのタイミングで飛び出したか記憶が定かではありませんが、内容は友人間で鮮明に語り継がれています。

※藁とは…干し草のこと。アサシンクリードにおいてアサシンが高い所から飛び降りた際、干し草の束に落ちると何故か全ての衝撃を吸収してくれて無傷で着地できるし隠れられる。

他にもイーグルダイブできそうな塔の出っ張りを見る度に「ビューポイントあった!」「あそこからアサシンが降りれる!」と喜ぶ生態が確認されています。

ちなみに私はこのイタリア旅行が終わった後に友人からアサクリを借りて遊んで全てを理解しましたが、現地で本物を見た後だと「この建物ちょっとスケール感違う…あっ鐘楼の段差1個足りない…」となるので、プレーした後に現場に行くのがオススメです。
(※鐘楼の段差足りないけどアサクリⅡのイタリア再現度は素晴らしいです!アサシンかっこいいよ!)

話が逸れましたがフィレンツェ観光の午後、自由行動編です。
本当の藁はこれからだ!

①ブランド通りで財布を買う

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急に旅の方向性が変わった感じがしますが、旅行前に母から「お土産にイタリアのブランド財布がほしいな🥰と言われていたので買いに行きました。いい娘だな(自画自賛)

フィレンツェには世界的有名ブランドの本店が集結しています。
ガイドさんからイルビゾンテ(IL BISONTE)がイタリア発祥の超有名ブランドだよと教えられたりもしましたが、あまり母好みっぽくなさそうだったので、トルナブオーニ通りを歩いて目についたグッチへ入店。

入った瞬間旅装束の日本人と高級店舗がミスマッチすぎてブランド財布を買いに行く服がない状態になりましたが、そんなことを気にしていては買い物ができないので、品のいいスーツに身を包んだ驚くほど足の長い店員さんに財布が欲しい旨を伝えます。

伝えますとか書きましたが、こういう時の私の役に立たなさは半端ではないので、英語が話せないなりに単語を連発したり身振り手振りしてくれる友人がかなり手伝ってくれます。有難さの極みか?

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そんなわけで十数分後には手元にグッチのお財布が!
初めて海外でクレジットカードを使ったりとか、買い物一つも非常に緊張しますね。無事買えてよかった。

②サンタ・クローチェ聖堂

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白くてかわいい教会にチョコレート色の扉がついてるのがサンタ・クローチェ聖堂です!(見分け方)
アサクリの聖地巡礼をしている友人に連れてこられたのでその手の建物です。それにしてもちょっと歩くと教会にぶち当たるのでフィレンツェはすごい。フィレンツェというかキリスト教圏はそういうもんなのかな。ちょっと歩くと神社仏閣にぶち当たる京都みたいなものか?

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めっちゃ写真がぼやぼやだけど内部はこんな感じ。
自由行動につきガイドさんがいないので、この建物にどんな重要さがあるのかは今調べる始末ですが(…)
「フランシスコ会の質素さを反映したデザイン」と書いてあって質素さって何だろう…?ってなりますね。質素なのか?これが?

アサクリⅡ内のライブラリも見に行ったら「質素な奴らがこんな教会を建てるか?」って書いてあって6年越しのせやなという感じですが、教会はどこも広くて綺麗で落ち着いた場所で癒されます。

③サンタ・マリア・ノヴェッラ教会

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上層の左右にウニョーンとした形の装飾がついてるのがサンタ・マリア・ノヴェッラ教会です!扉がミント色でアーチと柱が縞々なのも特徴的。
語彙力の足りない説明ですが、世界最古の薬局としての方が有名だろうか、、今や日本にもいくつも店舗があるもんな…

アサクリ巡礼的には薬局にあんまり興味がないらしく、今回行ったのは教会の方です。薬局と教会はちょっとだけ離れています。

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内部。広くて人がいなくて最高~~!
(中央右で写真撮ってるのは友人)

中身もアーチが縞々だし、柱と柱の間のこの天井の構造とても好き…
ヴォールトという造りらしい。今調べて知った。ayaのかしこさが1上がった)

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うーん最高だな…サンタ・マリア・ノヴェッラの装飾好きだな…と浸りながら歩き回っていたら事件発生。

友人がいない!!!

はぐれた…!?いつの間に!?
ミラノ編でも書いた通り、我々はポケットWi-Fiを持ってきていません。その他のインターネッツする方法も整えず来ているので、連絡手段がないのです。これは…どうしよう…

予期せぬ通信料金が発生するだろうけど今海外ローミングして連絡するか…?いやでも友人も何らかの手段で通信していない限り届かないしな…

教会の出口で途方に暮れつつ、とりあえずWi-Fiをオンにしてみた所…

Firenze Wi-Fiとかいう包括的なフリーWi-Fiが!

電波激弱っぽいけど一縷の望みをかけて繋ぎ、LINE送信。友人も同じWi-Fiに辿り着いていたようですぐに連絡が取れました。
おかげで無事合流。よかった~!

友人「狐に教えてもらってアサシンの秘密の場所に忍び込むやつだ!ってなって興奮してガンガン歩いてしまった、ごめんね~!」

うーん何言ってんのかわかんないけど、サンタ・マリア・ノヴェッラは素敵な教会だね!

④メディチ・リッカルディ宮

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ルネサンスの芸術家たちをパトロンとして支援したメディチ家が君臨していたのがフィレンツェという都市なので、メディチ家由来のものがたくさんあります。
それらは勿論アサクリにたくさん出てくるので、友人に先導されてやってきたのがこのリッカルディ宮です。

教会ではないので入場料があります。7ユーロ払ってまず中庭へ。

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これは観光客を写さないために変に上に向けて撮ってしまった写真だな…!?

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中庭にある反り返った女性像(勝手な命名)
同じポーズになろうとした友人があまりの反り返りっぷりに敗北していました。

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2階の礼拝堂部分は確か撮影禁止で、これは鏡の間。
金ピカ~~~!!!

天井画はメディチ家の寓話が描かれているらしいですが、どんな家だこれ?
王様ではないのに宮殿を建ててしまうだけあるな…。
しかし何で陳列された椅子がアクリルっぽい材質なのだ…。

撮影禁止の礼拝堂にはめっちゃすごいフレスコ画があったらしいのですが、6年前の記憶が全て抜け落ちてしまったので何も覚えてません!!!
今なら中庭のアーチに掴まって登っていくアサシンの姿が見える…また行きてえな…

⑤デパート(ラ リナシェンテ)

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レプブリカ広場には↑のようなメリーゴーランドがありまして、さらにデパートもあります。ブランド街やヴェッキオ橋の宝飾店が怖かったらデパートなら安心して買い物ができるし、屋上にはとてもいい景色のカフェもありますよ~と事前にガイドさんに教えてもらっていました。

ブランド街で買い物したし、アサクリ巡礼も捗る中なんで今更デパートに行ったのかというと
私の靴が壊れたからです!!!!

いやこんなことある…?観光中に靴壊れることある?
どうしてそんな靴を履いてきた?????

この迂闊さがまだまだ序章なのが怖いところですが、ともあれ靴底が剥がれかけてベロベロの状態で歩き回るわけにはいきません。靴を買いにデパートに行きました。

友人の見たい場所は一通り回ったので大丈夫だよ~と言われつつも申し訳なさそうに靴売り場に辿り着き、スニーカーを試し履きしますが…
当たり前だけど日本とサイズ表記が違う……

再び友人が単語の連発と身振り手振りで「わかんねぇ!意思の疎通難しい!!」とか言いながら店員さんにサイズのことを尋ねてくれます。
うっうっ…すまねえ……ありがとう……

最終的にD.A.T.E.(デイト)のスニーカーを120ユーロくらいでお買い上げ。

デイトのくつ

止む無く買った靴でしたが、これがめちゃくちゃいい靴でした。
ガイドさんが「イタリアの靴は石畳を歩くのに適しています。靴を買うのもオススメですよ」と言っていたので、イタリアスニーカーの期待値が高まる中、その期待を大きく上回る歩きやすさ。

外反母趾気味で癖の強い足をしているため、靴課金によく失敗する私ですが、このD.A.T.E.のスニーカーは歩きやすいし長持ちで、この後長いこと日常と旅のお供をしてくれました。しかも見た目もかっこいい。

流石に履き潰したので、絶対これリピートしよ!!と思った3年くらい前は日本でD.A.T.E.の靴を買える場所が限られすぎていて断念したのですが、改めて調べたら今はそれなりに日本の実店舗で買えるようになってるじゃん!?!?
ヤッター!同じ靴はもうないだろうけど次買いに行こう!

というわけでD.A.T.E.のスニーカー非常にオススメです(ダイマ)

⑥夕食

夕食は自由行動で好きな所で食べてもいい形でしたが、添乗員さんから「夕方頃ホテルに戻ってきてくれればリストランテへ案内します」と言われていたので、その流れに乗って添乗員さん、バスの運転手さん及び同じように集ってきたツアーのみなさんとご一緒しました。

バールでコーヒーやジェラートを頼むだけならまだしも、レストランのメニュー表は基本的にイタリア語しか書いてないし、注文した料理が来てないとかを店員さんに確認するのも外国では一苦労です。
店員がきちんとしていない場所も多いし…。

ということで添乗員さん達がメニューに日本語が書いてあるリストランテに連れて行ってくれて注文から何からやってくれます。ツアーはこういう所も有難いことづくめ。

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で、カプレーゼとポルチーニ茸のニョッキを食べました。

添乗員さん&バスの運転手さんと隣の席だったので色々と話を聞いていたのですが、もうここまでの旅程で身に染みていましたが添乗員さんってすごい職業だな…を改めて感じました。
 当然英語が話せるし、なんなら他の言語もわかるし、外国で20人を超える団体の面倒を見ながら己の体調管理も万全にこなし、いつも明るく親切に応答してくれる。すごい。超人。

この時初めて海外ツアーの添乗員さんという職業の人に会ったので、添乗員さんの生活の話も衝撃的でした。休む時は2週間とか休みらしいけど、本当にすごいペースで大勢の他人を引率しながら旅をしているんだなあ…。
私には3回生まれ変わっても無理そうだ…。

 バスの運転手さんは現地の方だったのですが、周遊観光バスの運転手ともなると色々な言語に精通している必要があり、このツアーでバスを運転してくれた方は7か国語も話せるとかいう話でした。
 という内容は英語のできる添乗員さんが全て翻訳してくれた。2014年にはまだスペースキャットの概念が生まれていませんが、隣で話聞きながらスペキャ顔になってしまう心地。

それとは何も関係ない話なんですが、ポルチーニ茸のニョッキを食べすぎたのか、この晩は吐き気に悩まされあまり眠れませんでした。

この体調不良が後に大変なことに繋がるとはこの時はまだ想像もしていなかったのである…
不吉な引きをしてしまいましたが、次はローマです!

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