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ペルー旅行記④マチュピチュ

ペルー周遊ツアーのここがすごい!
現地医師の診察が2回無料。

ええ…つまり大抵の人が医師を必要とするほどハードってこと…??
ツアー概要でこの項目を見つけたもやしオタク達は恐怖しましたが、倒れてしまっても保険が2回あるという点ではある意味すごい安心感があります。

添乗員さんによると毎回なかなかの利用率で人気の特典らしい。
やはり…ペルーisウルトラハード…

ちなみにツアーを探している時、「高山病になったら酸素ボトル支給!」という特典があるタイプもあったのですが、高山病の症状が出た時にすぐに酸素吸入してしまうと、低酸素に慣れようとしていた体がリセットされてしまうので逆効果だそうです。
(※今すぐ酸素吸入しないと命が危ない場合は吸おう。そして下山しよう。)

なんて場所だ…今日も強く生きていこうな……

①朝食

念願のマチュピチュ遺跡観光をした後自由行動の日です!!!
気が逸ってマチュピチュ旅行記④マチュピチュという頭痛が痛いタイトルにしてしまうタイプミスをしました。楽しみすぎかよ。5年前だぞ。

この日も朝早くに…朝早くなかった日はないような気がしますが起床しまして、昨日夜ご飯を食べた場所でビュッフェ形式の朝食を頂きました。

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昨夜暗くて写真が撮れなかった食事会場。温室みたいで開放的。

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盛り付けてきとう定食。
海外のホテルの朝ご飯って大体似たようなラインナップのビュッフェなのですが、マチュピチュも例に漏れずこんな感じです。

ビュッフェのありがたい所は食べられるものを食べられるぶんだけ取ればいいので、疲れて食欲がなくてもお残しする罪悪感を抱かなくて済むところ。ほぼ必ずフルーツが置いてあるのも嬉しい。

ペルーは結構ちゃんと野菜出してくれるので安心ですが、栄養に偏りのある食事が続く時でも朝食は必ずフルーツが食べられるので貴重な食物繊維摂取源となるわけです。

ペルーならではの点はというと、飲み物のラインナップに普通にコカ茶があります。
2,340mのマチュピチュで高山病になる人はあまり多くないらしいですが、不安な人はみんな飲んでました。

②マチュピチュ村

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↑は朝食会場から見たマチュピチュ村。おお…作りかけの家がいっぱいだ…
本当に人が住んでるか疑わしくなるんですが、洗濯物とか掛かってるんですよね…

さて相変わらず靴が湿っていますが、マチュピチュ遺跡に向かうシャトルバス駅に向かう道すがら、マチュピチュ村を軽く案内してもらいました。

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マチュピチュ村のアルマス広場。
奇しくも時間がわかる写真ですね。朝8時11分です。
朝晩の寒暖差がすごい高地なので、この時間はまだ結構肌寒いです。

写真の真ん中の下あたりにある3個の筒がぶら下がった黒いやつはゴミ箱なんですけど、デザインがかわいい。

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カエルだ~!!分別用に3つある。
2015年の私へ、疲れていると思いますが正面から全体を撮っておいてください()

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これは教会。白いモザイクタイルがかわいい。

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駅の近く。線路沿いにもお店がびっしり。

朝なのでそんなに人の姿が見えませんが、人口は3000人ほどだそうです。
なんというか旅行前はマチュピチュ遺跡しか見えてなくて、ふもとに村があって普通に暮らしてる様子というのを想像していませんでした。

そらそうだよな、こんな世界的観光名所は近くにホテルとレストランとお土産屋がたくさんあって然るべきだしそれを支える人々が住んでるよな…。

しかもこのマチュピチュ村、初代村長は日本人移民の野内さんという方だそう。
なんとなく日本の温泉街みたいなこちゃこちゃ感があるのはそのせいだろうか。

行かなかったけど、実際天然の温泉もあるらしいです。
このマチュピチュ村の元々の地名は「アグアス・カリエンテス」というのですが、アグアス・カリエンテスは「温かい水」を指す言葉だそうで…マジで温泉じゃん…たぶん説明されたんだけど記憶喪失なので今調べて知った風になったわ…

③マチュピチュ遺跡へ

写真がなくてアレですが、マチュピチュ村からマチュピチュ遺跡へはシャトルバスに乗ってすんごい山道をぐねぐねと登ります。

遺跡まで

びっくりするぐらい揺れる。
いやナスカの地上絵のセスナより遥かにマシですが、座席のクオリティが低くてシートベルトが壊れてる席もあるようなバスで揺れながら山道を登るのは転落する想像が捗ってあまり心臓によくないです。こえ~~!

そしてバスから降りると怪しい物売りに囲まれます。
マチュピチュのあの有名な写真のポストカードとか、謎の民芸品を高額でふっかけてくるのですが、その際に「キムタク」「志村けん」とか知ってる日本語をとりあえず叫んでいるのでだいぶ面白いです。

遺跡内にはトイレがないので、手前の観光案内所でトイレ休憩をした後、いよいよ遺跡方面へ。

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もう既に遺跡みがあるし、空気遠近法の利いた壮大な峰々が聳えていてわくわくします。

しかしこの時点でもやしオタクは結構疲れている(早)

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ああっ…その向こうの建物群ってもしかして…

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おお…

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これだーーーー!!!!!

これよ!マチュピチュよ!!写真で見た光景だ~~~!!!
いやこれを発見した人テンション上がったろうな……

しかし連日の疲労が取れないもやしオタク達、感動をほぼモノローグで表現し、大変静かに絶景を楽しみました。

喜びを全身で表現する体力のリソースがもう…ないんだ……()

友人A「すごすぎてよくわからない…」
私「死ぬほど同じ写真撮ってる……」
友人K「パンフレットと同じすぎて現実感がない……」

大丈夫かな…こいつら……

さもやりとりを覚えている風に書いているけどほとんど思い出せないし、友人2人とも「記憶がない」って言っててやばい。ここ狂気山脈か何かだったの?

そしてじわじわ気温が上がってきており、この時はウインドブレーカーを着ていると暑いくらい。半袖でも全然大丈夫そう。

しかし即座に脱ぐわけにいかなかった理由があります。
半端なく虫が飛んでる。

大気が虫で出来てるのかな?ぐらいの虫。
日本の雑木林にもよくいるコバエのような細かい虫が大量に飛んでました。

とりあえず手荷物から虫除けスプレーを出して全身に散布。
友人Kの母が別の時期にマチュピチュに行った時は全然虫がいなかったらしいので、季節性のものなのだろうか……虫除け持ってこい、とツアーの諸注意に書いてあったしな……

この有名な絶景の前で長めの満喫タイムが取られていたのですが、いよいよ遺跡の中に入っていきます。

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こんな所に建ってるけどちゃんとインカの石組みをしている。
ものすごい細かい石もハマるように組んであるのすごすぎるな。

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隙間に粘土が詰めてあってインカらしからぬ壁の場所もある。
記憶がないんですけど、王族の居住区とか神殿とかの重要な建物ほど壁のクオリティが高いという話だった気がする。

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段々畑(アンデネス)。もうめっちゃ人が歩いてるけど、現役時代はちゃんと畑としてジャガイモやトウモロコシ等たくさんの種類の作物を育てていたらしい。
山の上だろうがどうしてもここに住んでやるという意気込みを感じる。マイクラの整地みたいな気持ちになる。

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もはや暑いと言っても差し支えのない日差し。壁が影になってくれる所はひんやりしていて気持ちいい。

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マチュピチュ遺跡内のおそらく最大の名所、「太陽の神殿」です。ダントツで壁の石組みがきれいだし、丸みのある台形に積んであって堅牢。

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インティタワナ(日時計)。
アンデス文明が文字を持っていなかったため、マチュピチュが現役時代はどんな役割の建物だったのか正確にはわかっていないらしいのですが、日時計がある上に太陽の神殿には冬至と夏至の時に真っ直ぐ光が差し込むようになっている窓がついているので、天体観測所的なものだった説があります。

太陽信仰の民の都市だから、宗教的意味合いも強そうです。生贄を捧げる場所があるくらいだし。あとは王族の避暑地、離宮説も。

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コンドルの神殿。
下の何かの台の先端が嘴、上の割れた対の岩を翼としてコンドルに見えるとかいう命名だそうで…うーん星座よりは納得できるかな!

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遺跡内にちょくちょくいるリャマ達😊

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3つの窓の神殿。
崩れかけてるけどキレイな台形の石が積んであるので重要施設だったのだろう(推測)

そう、ナスカの地上絵と同じくマチュピチュ遺跡も人に発見されて観光されまくった影響で地盤沈下などの劣化が進んでいます。

この時は2015年なのでそんなに観光ルールは厳しくなかったのですが、今は色んな制限があります(※そこそこ頻繁に更新が入ってるっぽいので気になる人は調べてください!)。
太陽の神殿、インティタワナ、コンドルの神殿に入場規制があった時もありました。

再挑戦大変そうだな…。友人たちとほとんど記憶がないのでまた行きたいね、って話をしていたのですが…

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なんかパワースポットらしい石。
これがパワースポットだってことは覚えてるけどあやかった所で体力が供給されるわけではない(それはそう)。

パワースポットに行くためにはパワーが必要だし、パワースポットの記憶を保持し美しい景色に心を動かすのにはさらなるパワーが必要。

くっ…力が欲しい…世界の半分を私にくれ…

④自由行動

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遺跡内を3時間ばかり歩き続けた所で起きた悲しい出来事!
すごく虫に刺された。

ううっ…虫除けしたのに何故…

この虫刺されは体質なのか何なのか個人差があって、全く刺されてない人もいれば、可哀想なぐらいボコボコにされてる人もいる有様。

私は中くらいの刺され具合でしたが、刺されたのは手首から先だけ。
何で…?まあ終始長袖ではあったけど、手汗で虫除けが落ちたとか…??

地味に痒くて刺された人と悲しみを報告しあっていた所、添乗員さんから「トイレ行きたい方は私と一緒に一足先に遺跡を出ましょう」と呼びかけがあり、それに従って一足早く遺跡の外へ。

倒れてしまったら観光できないので…早めに…いやここまで見切りを早くする必要あった?と2割くらいは思ってましたが、トイレの前で嘔吐する観光客を見るとこれで良かったような気がします。

一足早くマチュピチュ遺跡の入口前のレストランで昼食の席につき、定刻通り遺跡を出た友人達とその後合流。
友人達は友人達で観光案内所の前で、地元の遠足の学生みたいな集団に写真を撮ってくれと頼まれたと思ったら何故か一緒に写らされたとかいう謎の状況に出会ったらしく、ちょっと面白そうじゃねえかよと思うと同時にマチュピチュ遺跡のことは覚えてないのにそれは覚えてるのかよ。

兎も角、昼食を食べた後は自由行動で、
ガイドさんと一緒にワイナピチュ登山などのトレッキングコースに挑む人とそれ以外に分かれます。

体力が底をついているので勿論山には登りません。
再び揺れるバスに乗って、マチュピチュ村まで戻りました。

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正直村に帰ってきた後のこともよく覚えてないんだよな…()
ホテルのロビー(↑)でダラダラしたり、ホテルのロビーですら半端なく虫が飛んでて思ったより落ち着けなくて部屋に戻って休んだり…

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迷子にならない程度に村の中をウロウロしたり…

ちなみにこの時はポケットWi-Fiを借りたのですが、現地に到着してみたら使えないというハズレを引いてしまい、Googleマップを見ながら歩くことはできませんでした。かなしい。

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露店がそこかしこにあるのでお土産を買ったり…
特に3人で一緒に行動せず思い思いに過ごしてた気がします。
(※各自勝手にしてても良いタイプの友情)

疲れて部屋でダラダラしてるタイミングで友人たちが教会に行ってくるぜ!と出ていったのを見送り、やがて2人が帰って来たと思ったら何かTシャツを買ってきてた。

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_人人人人人人人人人人_
> アルパカスTシャツ <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄

(メルカリの出品用にもできないシワシワの写真で恐縮です)

えっ露店で売ってるの見たけど買ったの!?!?お揃いで!?!?

えっそれはもう私も買うしかないじゃん…!?気分的に買いたいじゃん…!?
慌ててホテルを飛び出し、露店でTシャツの値切り交渉をして無事アルパカスTシャツをゲットしました。

ここにもやしアルパカストリオが生まれた――

ペルー、絶対許可取ってないけど他にも有名ブランドのパクリTシャツがいっぱい売ってます。コカの葉のコカ・コーラとか日本じゃとても着られないようなやつもあります。
ビジネスとしてどうかは置いといて、うまいジョークになってるやつは割と嫌いじゃない。

日本に持って帰って洗濯したらかなり色落ちしたので購入の際はご留意ください。色落ちしましたが着心地自体は良くて、今でも部屋着にしてる程度には丈夫な良い生地です。

⑤夕食と診察

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昨日と同じくライティングに迫力のある夕飯を食べました(おいしい)(つよそう)

夕食後、添乗員さんから「今お医者さんが来てるので、診察受けたい方は遠慮なく」と案内があり、体の不調を抱える人々がぞろぞろと列を成しました。

虫に刺された人々も列に並びました。そう、私です。
ここで早速使うことになったか…医者2回無料権…

ムヒくらいは持ってましたが、塗ってもあまり効果がなかったのです。何の虫なのかわからないが、やはり現地の虫には現地の薬…

他に軽い高山病の症状が出ている人、疲労から様々な症状に悩まされる人も医者にかかりました。
友人Kが高山病か疲労かその両方なのか、とにかくずっと胃腸の調子が悪かったらしく、同じく受診して薬を貰っていました。

現地医師無料、すごいな…どんな転ばぬ先の杖より心強い…
まだ旅が半分くらいの段階で1回消化して大丈夫か?ともちょっと思う…

休んでる時間に一生懸命靴も乾かしたので、明日以降の観光も死なないように頑張りましょう。生きて日本に帰るぞ…!

(目標が「死なない」な所がもう本当に旅行者レベルが足りてなくてやばい)

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