見出し画像

ペルー旅行記⑤ウルバンバ~クスコ泊

【朗報】靴が完全に乾いた
あっという間にマチュピチュのターンが終わって、これ以降は更なる高地への出発です。

聖なる谷とも呼ばれるウルバンバはマチュピチュ近辺の遺跡密集エリアで、標高は2,800m前後。その後に一昨日観光したクスコ泊ですが、クスコの標高は3,400m

高山病の症状が出ないにこしたことはないんですが、空気の薄い所で泊まると何か普段と違いがあるのかは気になりますね。
はりきって観光に出かけましょう。

①オリャンタイタンボ遺跡

画像3

まず早朝、展望列車に乗ってオリャンタイタンボ駅まで戻りました。
朝なので正しく展望列車。明るい時にも乗れてよかったな~

画像4

こんな感じの雄大な山々が見られます。
山もすごいけど高地って雲の迫力がすごい。

画像5

帰りもパンのような謎の軽食が出ました。
朝ご飯を食べたばかりだったので、お腹すいた時の保存食としてキープ。

オリャンタイタンボ駅で一昨日別れたいかつい観光バスと再会して、しばらく山道を走ったら到着しました。オリャンタイタンボ遺跡です。

画像6

300段の石段を登るエキサイティングな遺跡です。
しかしここで死んだ覚えはないので、300段の石段は以外と平気だったのかもしれません。記憶がないだけかもしれないけど。

画像7

スペインに侵略されている時に、インカ帝国の王族が逃げ住んだ的な場所だそうで、登る前の平地に住居だったらしい建物があります。

画像8

とにかくめちゃくちゃ登る。マチュピチュにもあった段々畑が上へ上へと続いています。ここ平地もあるのに何で畑を斜面に作るんだろうな…要塞だった説もあるので、攻略しにくさを兼ねている…?

(※例によってアンデス文明が文字を持っていなかったため詳細が不明)

画像13

これは対面にある人面岩山。どこをどう見たら人面になるのか忘れてしまったんですが、どうとでもなりそうな岩肌をしているので各自イマジナリー人面を脳内にこさえてください。

画像9

太陽の神殿だったらしき場所の壁。ここもインカの石造技術が光ってるんですが、これまでに見てきた場所より1つ1つのパーツがデカい。
インカ帝国は鉄と歯車を知らなかったらしいんですけど、どうやってこんな大きい石を運んで積んだのだろう…という神秘が感じられます。

画像10

スケール感がわかる写真が取れてなくて驚愕してますが、登りきった所に高さ10m×幅5mの一枚岩が6枚並んでいるという屈強な場所があり、ここから要塞だった説が生まれています。

画像11

ZONA MILITAR(軍事施設)。うーん、看板が立っていることにより哀愁と神秘が減っておかしみと親切が増している。

画像12

登ったあたりからの景色。近くのオリャンタイタンボ村と、マーケットが見えます。

画像14

画像15

ここで飼われているらしきボソボソのアルパカ。
よく写真で見るアルパカって手入れされている状態だったんだね…というのがよくわかります。洗って乾かしたい。

前知識を入れずに来てしまった遺跡ですが、スケールが大きくて面白いし適度な運動にもなる良い場所でした。

②エケコ人形作り

みなさんはエケコ人形をご存知だろうか。

我々は知らなかった。知らなかったのでツアー行程表に「エケコ人形作りをお楽しみください。」の一文を見つけて即座にググった。

画像16

えっ…笑顔のおっさんだ……

おっさんじゃん……ヒゲのおっさんじゃん…これを…作るのか…?

あまりに奇妙すぎてどういう由来の人形なのかも調べた。
他の観光スポットは事前情報なしで来た場所もあるのに、エケコ人形については調べた。

エケコ人形は南米ボリビア地方の福を招くと言われているお守りです。
紙幣を模した紙を体に纏ってる物が多いですが、欲しいもののミニチュアを体に纏わせ、タバコを咥えさせるとそれが手に入ると言われているそうです。

ああ…だからタバコを咥えられるように大口を開けた笑顔なのか…

なんか日本でも流行ったことがあったらしいんですけど、その世界線にいなかったのか1mmも記憶がない。
あと信心が無なので、根本的にこの手のスピリチュアルに向いてない。

そんな感じでエケコ人形について懐疑的な印象を持っていた私ですが、エケコ人形がペルーの全てではないし(それはそう)、長いツアー日程の一部にエケコ人形が組まれていたからってこのツアーはちょっと…とはなりません。

粛々とエケコ人形作りに勤しみましょう。

画像15

🤔🤔🤔

あ、色塗りからなんですね。
おじさんの顔面の造形をどうこうする余地はありません。

友人「ayaはデザイナーなんですよ!」
ツアー客「へえ~それは上手に塗ってくれそう!」
私「ハードルを!!上げるな!!!」

いやそれにしても…筆がぶっといし、思ったより水分を吸収する材質で絵の具の具合に気を使うし、これは本当に期待しないでください(懇願)(土下座)(水彩はいっぱい水使う派)(コーナーで差をつけろ)(デザイナー(笑))

塗り終わった後ニスを塗ったりして乾かすのに時間がかかるので、帽子の色を選んで後で完成品をお渡し…という流れだったんですけど、さっぱりうまく塗れなかった記憶しかなくて仕上がりがどんなだったか覚えてない。

デザイナーにも色々種類があるからね…ヒゲのおじさんがうまく塗れないデザイナーもいます……😇

覚えてないけど5年前から袋に入ったまま放置してあるエケコ人形は手元にあるので、勇気を出して完成品と向き合おうと思います。

画像2

いや黄色!!!!!

黄色い!!肌が!!なんで!?!?
絵文字か!?人種による肌の色への配慮!?(そういうことにしとこう!)
そしてスーツがツートンカラー!!!なんで!??
無駄にまつ毛がバチバチ!!!!
なんで流し目!?!?永遠に目が合わないおじさんじゃん!!

うん…仕舞おう!

③昼食

画像17

エケコ人形を乾かしている間に昼食を摂りましょうということで、同じ施設内のレストランに入店しました。庭に面した素敵なレストラン。

画像18

庭。この店もまたフォルクローレの演奏つきです。
演奏してる人の奥にはちょっとした雑貨屋みたいなのがあります。

画像19

ここでも日本円にして1000円でCDを売ってくれます。クスコの店で買わなかったことを少し後悔していたので、ここでは購入。
これね~~ホンマ良いCDです。どれも落ち着いた美しい曲だったし、インストなので作業用BGMにピッタリ。民族音楽好きなら是非。

それにしても「Tunupa」ってクスコの店と同じ名前だな…日本人ツアー御用達のチェーン店なのだろうか?

画像20

肝心の昼食はこんな感じ。
ビュッフェ形式なのでちょっと盛り付けスキルが足りてない様が露呈していますが、どれもめっちゃ美味しかった!日本で食べて気に入ったセビーチェもあるし、アルパカの肉もあります。

白いご飯の上あたりにあるスライスされた肉がアルパカ肉。
強めに味付けされていたので肉本来の味がわかったかどうか定かではないのですが、食べやすかったです。

画像21

庭の一角の塩売り場(左)と絵を売ってる地元の作家らしき人(右)。
勝手に庭に出て良いので食事が終わったらウロウロしていた。

画像22

実はクソ広い庭。庭の奥には川もありました。
戻ってくるのが大変そうな気がして奥まで行かなかった。
なんか記憶が遥か彼方だけど写真を見る限りめちゃくちゃいい店だな…こういうカフェが家の近所に欲しい…

④マラスの塩田

画像23

バスに戻ってまたしばらく寝たり起きたりしながら山道を走ること十数分、突如山肌に眩く白い棚田のようなものが見えてきました。
マラスの塩田です。ここは入場観光なので、この真っ白い世界の中をなんと歩くことができます。

画像24

うわー!綺麗だなー…!
観光客が入れるけど現役の塩田で、今でも塩作りが行われています。

何で山の中に塩が湧き出る場所があるのかと言うと、地殻変動で海底が隆起して岩塩層が山の中にでき、そこから湧く水が塩水となっているそうで…すごいな地殻変動…標高3,200mですよここ…

画像25

塩の湧き水が通るところ。なるほどこれを棚田に落として貯めているのか…
ちょいと舐めてもいい場所があって、ウワッ本当に塩水じゃん!っていう体験をした覚えがある。しかもちょっと生温かかった。

画像26

そこそこ近距離の塩田。西日が差す時間だったので青っぽい塩田とオレンジ色の太陽光のコントラストで非常に映え度の高い時間帯だった気がする。

あと雨季だと土砂が混ざって茶色っぽくなるそうなんですが、幸いにも乾季の終わり頃なので白っぽい状態を見ることができました。

画像27

よく見ると結晶化が進んでる面とまだ概ね液体な面が混在している。見てて楽しい。3日くらいで全部蒸発して、一面から150kg~200kgもの塩が収穫できるらしい。
でもこの通りミチミチに棚田が敷き詰められていて徒歩でしか入れないので、収穫して運搬するのが大変だそうな。

ペルーの各地でここで穫れる塩が売ってますが、折角なのでこの場所でピンクソルトを買いました。

⑤クスコのホテル

塩田観光を終え、ここから2時間くらいかけてクスコのホテルに向かいます。

添乗員さん「クスコのホテルですが、グレードの高い超高級ホテルです。チェックインの際に写真付きの身分証明書が必要なので、みなさん全員のパスポートを一旦お預かりします」

ファッ…!?
行程表見て「高そうなホテルだな」くらいは思ってたけどそんな仰々しい感じなの…!?

一体どんなラグジュアリーが待ち受けているんだ…

画像28

画像29

城か何かか?

旅装束の日本人、浮いてない…?

公演とかしそうな部屋で整然と椅子に座らされて宿帳的なものにサインをしたりした後、無事に全員のチェックインが済み、添乗員さんから注意喚起がありました。

「前にもお伝えした通り、クスコは3,400mあります。高山病症状のない方もいると思いますが、急に起き上がったり階段の上り下りをすると立ちくらみがするのを自覚されると思います。部屋が2階の方も階段は使わず、エレベーターを使うことをオススメします」

なんと…そうか…まさに高山病症状は出ていないけど疲労が著しいので、より一層気をつけることにしましょう…決意を胸に部屋に行きます。

画像30

王かな???
こんなに嵩の高いシングルベッドなかなか見ない気がする…

画像31

枕元に置いてあったコイン型チョコレートと数独。
気が利いてる。ラグジュアリー感ある。ラグジュアリーの意味を理解して使えているか謎みがある。

友人A「めっちゃいいホテルなのに探検する元気ない…」

それな。

しかし夕飯まで少し時間があったので、ホテル周辺をぶらぶら散歩しに行きました。クスコの夜景は素晴らしいという話をバスの中で聞いていたからです。

画像32

ホテルも強いけど、周りの建物も強そうでビビる。要塞かな??
強そうな建物とホテルゆえの巨大ロータリーに阻まれて夜景が見える場所まで移動するのにオロオロする我々。

画像33

いい感じの細い道。インカの石組みは綺麗ですね。

画像34

あっ夜景…!夜景あった!カメラの性能が追いつかなくて全然伝わらないけど綺麗!!あっ!時間だ!戻ろう!(疾走感のある自由行動)

画像35

画像36

そして夕食がこれ。当然のようにおいしい。余白の大きい皿と間接照明が中心のライティングでラグジュアリーに拍車がかかっている。

2枚目のお肉はアルパカ肉です。牛、魚、アルパカ肉が選べたので迷いなくアルパカ肉にしました。
おいしかったけど、ものすごい弾力で切るのに苦労しました。空間がラグジュアリーすぎてテーブルマナーを試されている気持ちになる。めちゃくちゃ音を立てて切ってしまう。つらい。

疲れたしお腹もいっぱいだし、空気薄いから動き回るのも推奨されないし寝よう!って感じなんですが、最後にこれを見てください。

画像37

日本から持ってきたフリーズドライスープの袋がパンパンに!

気圧が低いせいです。うわ~!
高山病の症状はなく、急激に動き回らないように気をつけていたので、この現象が一番「いま高地にいるんだな」を実感できて衝撃でした。

この袋の中には気圧の高い空気が入っているんだな…。
面白いので是非高地に行く時は密閉された袋をお持ちください(?)

明日はここよりも更に標高の高いチチカカ湖エリアに行きます。
人間の生活圏の標高では全然平気らしいですが、袋が破裂しないか心配になりますね!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?