ペルー旅行記⑥チチカカ湖~プーノ泊
お久しぶりです。リアルで引っ越しとかを挟んで間があいてしまいました。
色々あったけどペルー旅行の後半を思い出していきましょう。
まずこの日の概要ですが、クスコからチチカカ湖まで距離にして400kmを8時間かけてバスで移動します。
なんそ…夜行バスか何か?(朝だけど)
8時間もの移動時間を楽しくするべく、チチカカ湖に着くまでにある色々な場所に寄ってくれたり、話題の何かを食べさせてくれたりもします。
なのでそんなにずっと移動でつらい!って感じではなかった気がする。
そして夜はチチカカ湖のほとりの都市、プーノ(標高3,850m)で宿泊です。
泊まるホテルの標高としては今ツアー最高で、3,850mともなると富士山より高い!富士山より高いところで寝た実績が解除されること間違いなしです。
①突然の動物ふれあいコーナー
動物園の一角みたいな見出しになってしまった。
アルパカやリャマやその他動物と交流できる観光牧場みたいなスポットです!わーい!
今まで遠くのほうにいるアルパカとか、柵に囲まれたアルパカしか見ていなかったので、同じ空間に颯爽と登場したアルパカとリャマを見てテンションがブチ上がる我々。
ふれあいコーナーなので(?)入口で草を渡されて、それを動物に与えることができます。
はああ…アルパカ氏…草おいしい…?///
って書いたけど、これリャマかもしれない。
アルパカとリャマの見分けが意外と難しい。
こちらはビクーニャです。
首も足も細い!こんな首で草を嚥下できるのか心配になる。
全然知らなかったけどこのビクーニャの毛、アルパカ以上の高級品らしいです。動物界で最も毛が細いらしい。
ふれあいコーナーの後ろはお土産屋になっているので、ペルー雑貨的なものを買うこともできます。
未知との邂逅みたいな写真を撮ってもらった私。
私もリャマもお互いに未知を感じているし、リャマは前足がいい角度で上がっていて絵になりすぎる。
和解成功です!
見てくださいこの笑顔!揃って足を踏み出す姿!
こちらはクイ(天竺ネズミ)の小屋。
小さい!かわいい!でも食用!!!えっこの子達食べるのか……
そんなクイ達にも草をあげられる。
いずれ来るその時のためにしっかり育ってもらいたいですからね。
それにしても見れば見るほどモルモットだ…いや天竺ネズミ科だしモルモットそのものなんですけど…今見るとモルカーを連想してしまうな…モルカー…食用モルカー……(※モルカーは食べられません)
この2頭が大体いつも一緒にいてかわいい。
右の子は未知との邂逅に付き合ってくれた子ですね。ごめんな引き離して…
名残惜しくもふれあいコーナー終了。
早朝にハッピーな行事があって一日のエネルギーを補填できたような気持ちになりました。
②めちゃくちゃでかいパン
一日のエネルギーを補填できた気持ちになったのは気持ちになっただけだったので、バスに戻ったら疲労で泥のように沈み込み次の目的地までぐったりと過ごしました。
寝たり起きたり意識が朦朧としている中、突然眼前に差し出されたのは直径30cm以上あるんじゃないかという巨大なチュタパン。
な…なんで…?(寝起き)
途中で通ったオロペサ村の名物なの…?へえ……(※低血圧)
全員がパンとの撮影会をし、そしてちぎったパンが少しずつ全員に配布されました。それでも有り余るパンを配布しに2周目のパン回覧が行われましたが、そんなに食べられる余力はない…。
しかしチュタパンは焼き立てですごくいい匂いだったし、一かけらしか食べてないけど甘くておいしかったです。もっと元気があったらなあ…(瀕死)
③この旅で最も高い標高
観光客が通る地点としては最も高い標高となっているのがラ・ラヤ峠です。
画像にある通り、なんと4,335m!
今後の人生でこれより高い場所に来ることは無いんじゃないだろうか。
相変わらず空気が薄いことによる症状は自覚できなかったんですが、何かめっちゃ風が強くて寒かったです。
なんとこんな所で毛織物とかを販売している。逞しさがすごい。
こんな所でってこともないのか。観光客が通る最高標高とあって停車する観光バスが多いからか。眺めもすごいし。
編み物を嗜む共通の友人のお土産に毛糸を買った覚えがあります。
この周辺をバスで走っている時、ガイドさんから聞いたことによると、
「アンデスの山に暮らす人々は低地の人の3倍のヘモグロビンを含む血液を持っていて、心肺機能が高く、空気が薄くても酸素を取り込める高地に適応した体をしている」
「我々が高地に行くと高山病になったり運動で息が上がりやすかったりするが、逆に高地の人が降りてくると高地の人はお腹を壊したりなどする」
らしいです。そうなのか~高地の体は低地にも対応しているわけではないのか…空気が薄いと心肺機能を優先して消化能力が落ちるらしいので、低地に来ると消化能力が働きすぎてしまうのだろうか?
という話をしている最中にバスの横をランニングする人が現れ、ガイドさんが「うわっマジかよ」と驚いていた。
これは間違いなく逞しい。低地人がやったら死んでしまいますよ!
④フリアカ(通過するだけ)
「なんかすごい所に来ちゃったな…」と思って写真を撮ったのを覚えています。バスの中からだけど。
このフリアカはプーノ周辺の経済の中心地で、空港もあるし鉄道駅もあるしで、これからの発展が期待される熱い場所だそうです。
確かにクスコのように整ってないけど頑張ってる感がある。
なぜここで小停止したかと言うと、今日のお昼ご飯(お弁当)が配布されてランチタイム休憩が入ったからです。
行程表には「おにぎり弁当」と書かれていて、特に期待も何もしてなかったんですが…
!!!これは日本風のお弁当だ!!!
写真ではおよそ伝わりませんがあまりにも美味しくて泣いた。
お米がちゃんと日本米なんですよ…モチモチなの…
右の白い容器には漬物が入ってたんですけど、見た目は別によくないけど今まで食べた漬物で一番美味しいのではないかと思われた。
日本人の魂に刻まれた海苔も普通のお蜜柑もある。
ペルーの食事は全般的に美味しかったんですけど、いかに自分が日本食に飢えていたのかを思い知りました。
それはみんな同じだったようで、友人達もツアー客も喜びが爆発していました。この日本食弁当を作っているお店がフリアカにあるそうで、このタイミングで出すとみんな日本食に飢えているので毎回大好評らしい。
うん、ありがとう、ここに日本食の店を作ってくれて…命が救われました…
⑤インディヘナのお宅訪問
次にバスが立ち寄ったのはインディヘナのお宅。
アメリカ先住民の子孫で、今も昔ながらの生活を続ける人々のおうちです。
門の上に飾られているシーサーみたいな魔除け。
インカ帝国時代はアルパカの像とかだったらしいんですが、スペインが侵略の際に牛を連れてきたので牛になったらしい。
作業台?食卓?的なところ。
各家庭で程よい石を見繕ったり切り出したりして積むのかな…大変だな…
ふだん何を食べているのかを見せてくれたんですけど、イモを泥につけて食べます。泥は食べられます。という内容でした。マジの泥じゃん…!
食べたい人は食べてもいいよ!とのことだったんですが、みんな疲労が溜まっていて胃腸の強さに自信がないので、一部の旅行者レベルが高い猛者達だけ泥ソースのイモを食べていました。
かまど。これは予想通りの光景。黒く煤けてて使用感がある。
寝所と保管庫とかトイレ以外は野外っぽいので、雨季は大変そう。
家。ちょっと写真では小さいけど入り口横に織物が飾ってあってかわいい。
家の中。昔ながらの生活と言いつつビニール袋とか何かのチラシはあるので文明の流入が止められない感はある。まあこうして観光客を受け入れてるんだもんなあ…
狩りに使う飛び道具の使い方を解説するお父さん。
よく覚えてないけどツアー客の何人かがお父さんの実演後に挑戦していた。
クイの小屋もありました。クイ自体は中に引っ込んでて出てこなかったんですけど。
文明に汚染された人間なので、想像するだに私はここで暮らせないだろうなあと思いました。車で往来してるしそこかしこに文明の流入があるし、子供たちは都市に行きたがりそうな気がするし、現代で昔ながらの生活を続けるのも色んな難しさがありそう。
⑥チチカカ湖
朝から移動し続けて現地時間の15時前後、ようやくチチカカ湖に到着です。
ここからボートに乗って、チチカカ湖に浮いてるウロス島まで行きます。
ウロス島はマジで浮いてるという表現が正しい人工島です。チチカカ湖にいっぱい生えているトトラ葦というのを分厚く編んで、流されないように湖底に留めてその上で生活しているらしい。
ちょっと聞いても想像がつかないので早速向かっていきます。
とりあえず船の2階部分に飛び出す我々。
すげー!チチカカ湖きれい!目の前に走ってるのはツアー客が分乗しているもう一艘の船です。
そうして船に揺られていると、草の生い茂る風景になってきます。これがトトラ葦か…
なにやら陸地と家のようなものが見え始め…
ウロス島上陸!
うわっ、本当に足元が草で編まれた何かだ。。正直歩きやすくはないけど、船のように揺れたりはしません。不思議な踏み心地。
何故ここに人工島を作って住んでいるのかと言うと、やはりスペインの侵略を逃れて数世紀前に移り住んだパターンなのですが、今もなおどうしてここに住んでいるのかと言うと税金がかからないからだそうです。
土地…?とも言いづらいもんな…
ミニチュアを使ってトトラ葦での島、家の作り方解説をしてくれる。
ここに住む人々はウル族というペルーと隣のボリビアの先住民ですが、ウル族の言葉はガイドさんもわからないので民族語をスペイン語にする通訳さんが挟まっていました。
トトラ葦で作られた足場は徐々に腐ってしまうので、10~15年おきくらいに新しい草ブロックを編み直して浮かべ直したりする手間があります。
が、家族が増えたら新しい面積を増設したり、近所になりたい場所とくっつけたり、かなり自由なようです。
トトラ葦の家の中を見せてくれたりもしたのですが、かなり遮光性が高くて暗かったです。家の中は撮影禁止だった気がする。
突然開店するお土産屋。
今まで回ってきた場所でこの手の雑貨を購入済みだったのであんまり食指が動かないんですけど、折角来たし余ってるソルを使おう…くらいの気持ちで何か少額のものを買った気がする。
見張り台みたいな場所。
登ってもいいよと言われたので登りまして、
みんながお土産を買ったりしている所を上から眺めた光景がこちら。
ビビッドな民族衣装を貸してくれて、ウル族の人々と写真を撮るサービスもあったのですが、全身ウインドブレーカーだったので「え…?この上から民族衣装?」という気持ちになって借りませんでした。
(※現地の風景に映る自分を必要としないタイプの人間)
日が落ちかけているからかわかりませんが、ものすごーく寒い!慌ててウインドブレーカーの下にウルトラライトダウンを着るくらいの温度。
そしてここで唐突に船に乗せてくれるイベントが発生。
船もトトラ葦でできています。すごいなトトラ葦。何でも作れるな。
30名弱の団体がゆっくり2艘の船に乗り込み、全員が座った所でカラフルな民族衣装の女性達が船の前にズラリ。
日本語でチューリップを歌い始めました。
お、おう……
この後金銭が要求されるやつ……?(無粋)
ツアーなのでこの後要求されるものもツアー代に含まれているのだろうけど、もし個人旅行なら完全に不安になっていた気がするし、ツアーで行った当時ですら女性達の歌に感動する気持ちよりも正体不明の不安が勝っていた気がする。
いや、女性達は悪くないのだ、練習して披露してくれただけだしきっと喜ぶ観光客もいるんだろうけど、ただちょっとNot for meだっただけです…
昔ながらの暮らしをしているという話だったけど、ウロス島にはよく見たらソーラーパネルもパラボラアンテナもあります。
見た目よりも近代的な生活をしている所含めて楽しみたい派なので、観光客向けの昔ながらの暮らしパックじゃなくていいし、観光がかなりの収入源になっているから力を入れるのは全然良いんですけど、頼んでもないのに日本語の歌は完全にパッケージ化されている感があって慄いてしまう。
観光客の我儘ですかね。難しいですね(2回目)。
という一幕はあったのですが、成り立ちとか風景はすごく面白かったし、もう2度とトトラ葦の浮き島を踏むこともないかもしれないと思って帰る間際は無駄にウロウロして地面を踏みしめました。
カフェかな…?かわいい。
人工浮島ですが、病院も郵便局も宿泊施設もレストランもあるそうです。
自由に歩き回る方が楽しいかもしれないですね。
でもたくさん来る観光客に自由に歩き回られたら色んな意味で困るからパッケージ化されるのかな。トトラ葦の島は人が歩き回るほど劣化が早いらしいのでメンテナンスも大変そうだし。難しいですね(3回目)。
⑦プーノのホテル
行きと同じモーターボートで陸に戻ってきて、今日の宿に到着です。
チチカカ湖のほとりにあるので、なんと部屋からチチカカ湖が見えてしまうレイクビューな超~~いいホテルです。
そして冒頭でお伝えした通り、標高3,850m地点に建っています。
この高度になると流石に見るからに具合が悪そうな人が増えてきています。
2回目の医者にかかる人などがいる中、添乗員さんから本当に体調悪い方無理しないでという再三の注意。
私もちょっと頭が痛いな…いやでも今日はもうご飯食べて寝るだけだし…ということで、夕食のレストランへ。
スープはキヌアが入っていて優しい味でおいしい!
さあメインディッシュに取り掛かろうという所で、ハッキリと眩暈を自覚する私。
これは…これはね…風邪ですね!!(多分)
ほら…チチカカ湖ものすごく寒かったから……
食あたりしたイタリア旅行からの学びは
「嫌な予感に従う」
「素早く見切りをつける」
なので、すぐ夕食を切り上げて部屋に戻りました。
即風呂に入って寝て回復しよう!という算段だったのですが、頭が痛くて眠れない苦しみ。体温計は持ってないけど、これ確実に熱がある。
またか…またやってしまうのか…海外で体調不良を…orz
我々は3人のグループなので、ホテルの部屋はエキストラベッドが置かれて3人部屋か、2つ部屋があって2人と1人に分かれるかだったのですが、今回は後者のパターン。そして私は1人部屋。
1人部屋なのをいいことにずっと唸りながら頭痛に耐えていたら、なぜ忘れていたのかわかりませんが虎の子のロキソニンと冷えピタを持っていることを思い出します。
とりあえずそれらを使って、またしばらく唸っていたら頭痛が消えてきたので無事に入眠。
果たしてこの睡眠で行動可能な体調に戻せるのか…!?
若さを信じて明日に続きます。
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