見出し画像

高松塚古墳の呪い:不審死の連鎖と封印された復活


高松塚古墳の謎と魅力:奈良県明日香村の歴史的


高松塚古墳

高松塚古墳(たかまつづかこふん)は、奈良県高市郡明日香村に位置する古墳で、7世紀末から8世紀初頭(694年 - 710年)に築造されたとされています。
直径23メートル、高さ5メートルの二段式の円墳で、1972年3月1日から本格的な発掘調査が開始されました。

発掘にいたった経緯は、1970年10月ごろ、村人がショウガを貯蔵するために穴を掘った際にたまたま発見されたことによります。

明日香村について

明日香村は、1956年の合併で現在の地名となり、それ以前は飛鳥村と呼ばれていました。
その名の通り、飛鳥時代の中心地域であり、推古天皇、聖徳太子、蘇我馬子などが活躍した場所です。


村全体が歴史的建造物として保存対象地域であり、世界遺産登録に向けた計画も進行中です(2023年調べ時点)

人口約4,834人の小さな村でありながら、多くの遺跡や古墳、巨石などの歴史的建造物が点在しています。

仏教の伝来と日本文化の変遷


当時、日本で大きな勢力を誇っていたのは大豪族の蘇我氏です。
蘇我氏は渡来人との関係が深く、仏教の信仰を推進しました。
一方で、物部氏は日本古来の神を崇めるべきと主張し、両者は激しく対立しましたが、最終的に蘇我氏が勝利し、仏教が広まりました。

仏教の広まりに伴い、弥生時代から続いた古墳文化は衰退し、飛鳥時代には古墳の大きさも前方後円墳のような大規模なものから小型化し、存在意義も薄れていきました。

奈良時代になると、上流社会では火葬墓が一般的になり、古墳文化は姿を消していきました。

明日香村には、古墳文化が廃れる直前に作られた貴重な古墳や遺跡、巨石が多く存在しています。その中でも代表的な古墳の一つがこの高松塚古墳です。

高松塚古墳の発掘と壁画の発見

高松塚古墳の発掘調査は1972年3月1日に開始され、3月21日に極彩色の壁画が発見されました。この壁画の発見は考古学史上まれに見る大発見として、日本中で大きな話題となりました。発掘作業は国家プロジェクトとなり、壁画は1974年に国宝に指定されました。

国宝の壁画



壁画には人物像や四神(青龍、白虎、玄武、朱雀)、天井には星座が描かれており、その美しさと歴史的価値から注目されています。

高松塚古墳の呪い

高松塚古墳の壁画が発見されてから、関係者に不審死が多発しました。
その「呪い」は「21」の連続不審死として語られています。

1人目の犠牲者:明日香村観光課課長M氏


:1972年5月21日、突然胸の痛みを訴え倒れ、そのまま亡くなりました。

2人目の犠牲者:村内在住の女性K氏

古墳沿いの畑を持ち、発掘調査に協力していた彼女は、畑を拡張する際に古墳を削ってしまい、その後体調を崩し、全身の謎のアザが出て8月21日に亡くなりました。

3人目の犠牲者:自治会長

1973年8月21日、古墳発掘の資金集めに尽力していた自治会長が車に撥ねられ死亡しました。



4人目の犠牲者:壁画を模写した日本画家

1974年1月、壁画の模写をしていた日本画家が、完成披露パーティの帰りに車に撥ねられ死亡しました。
1974=1+9+7+4=21


これらの事件が「21日」に集中していることから、「高松塚古墳の呪い」として騒がれるようになりました。

高松塚古墳の詳細と謎

また、高松塚古墳の被葬者ははっきりと特定されていません。

古墳の内部には豪華な装飾が施されており、壁画にはいくつかの謎が存在します。

謎①玄武の絵:北方の玄武の蛇と亀の頭が削り取られている。


玄武はあの世とこの世を行き来する成獣です。その頭が削られています。

実際の画像


謎② 日月の絵:東西に描かれた日月の表面も削り取られている。

生と死のシンボルでもある太陽と月の絵も削られています

イメージ


謎③守り刀:鞘だけで中身がなかった。

あの世での護衛用である守り刀が鞘だけ残されていました。

イメージ図


謎④頭蓋骨の欠如:遺体の頭蓋骨がなく、首の骨は残っていた。

首の骨が残っていたことから、埋葬後切断した可能性が高い。

イメージ図



これらの傷や欠如は、自然の剥落ではなく人為的なものであり、被葬者の復活を拒絶するための呪術ではないかと考えられています。
壁画の人物群像は16名描かれており、埋葬された人物の使者として描かれている可能性があります。

呪いの封印?

頭蓋骨を取られ、生まれ変わりを意味する太陽と月の絵、冥界と現世を往来する玄武の顔が削られていることから、これは呪いの封印であり、被葬者の復活を阻止するための呪術ではないか?と言われており、発掘調査で封印が解かれ、関連連続死はその呪いが発動したのではないかという説が広まっています。

遺体を見守る女性

高松塚古墳の壁画に描かれた人物の絵の中には、遺体をまっすぐ見守る女性が描かれており、その目線は遺体の頭蓋骨があった顔に向けられています。この女性の表情には何か訴えるようなものがあり、呪いの元凶ではないかと感じさせます。




今回は高松塚古墳の呪いについてnoteでまとめました!
よければ、いいねとフォロー頂けると嬉しいです(^^)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?